SHOP

会員登録

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 5・6才ごろに生える6才臼歯は老後まで重要、死守を! むし歯予防5つの柱【歯科医師】

5・6才ごろに生える6才臼歯は老後まで重要、死守を! むし歯予防5つの柱【歯科医師】

若い女の子歯みがきにイエローの歯ブラシ
※写真はイメージです。
WebSubstance/gettyimages

人生100年時代、あらためて歯の健康が重要視されています。子どものうちに老後のむし歯の心配をするなんて気が早すぎる、と思うかもしれないけれど乳歯のむし歯は永久歯への影響大。30年以上にわたり、子どもたちの歯を見守り続ける歯学博士の倉治ななえ先生にむし歯予防の秘訣を聞きました。

乳歯のむし歯は将来の歯並びに影響

乳歯がむし歯になると、痛みでよくかむことができなくなります。あごは「かむ」ことで発達するので、かまないでいると小さく育ってしまいます。そうすると永久歯の生えるスペースが狭くなり、歯並びの悪い状態に。歯列がそろっていないと歯磨きしにくく、大人になってからもむし歯を繰り返しがちです。
むし歯予防は
1.歯磨き
2.正しい食生活
3.定期健診
4.フッ素を補給
5.キシリトールを活用
の5つを柱にしましょう。これは子どものむし歯を、わずか20年で7分の1にまで減少させたフィンランドで実践されている方法です。乳幼児のころから生活に取り入れれば、生涯むし歯ゼロも夢ではありません。

【1.歯磨き】生涯使う、歯の王様「6才臼歯」を死守

乳歯は6カ月ごろ、下の前歯から生えてきます。歯磨きに慣れるためには、乳歯が生える前の4~5カ月ごろから歯ブラシを使って歯ぐきをマッサージしてあげましょう。
2~3才の時期には20本の乳歯が生えそろい、6~12才ごろに徐々に永久歯に生え替わります。中でもむし歯にさせたくないのが、5~6才ごろに生えてくる永久歯「6才臼歯(きゅうし)」です。大人の歯でいえば、中央の前歯から数えて6本目(奥から2本目)にある歯です。
かむ力がもっとも強い6才臼歯(第一臼歯)は「歯の王様」と呼ばれ、大きくて丈夫。生涯使う大事な歯なのですが、ママとパパも自分の口の中をチェックしてみてください。6才臼歯がむし歯になっていませんか?
6才臼歯は1年以上かけてゆっくり生えてくるので、きれいに磨くのがとても難しいのです。とくに栄養状態のいい平成~令和の子は歯のサイズが大きいため、遅い子だと、2年くらいかけて生えてきます。
溝が深くて形も複雑なので、仕上げ磨きには奥歯磨き用の歯ブラシを使いましょう。
こうした念入りな仕上げ磨きは就寝前の1日1回で構いません。自分できちんと磨けるようになる9才ごろまでは親が仕上げをしてあげてください。
(写真は倉治先生が奥歯磨きの指導をしている様子です)

【2.正しい食生活】3食+おやつ以外のダラダラ飲み食いはダメ

歯の表面に住み着いた「むし歯菌」が、食べ物に含まれた糖分を取り込むと、「酸」を吐き出して口内を酸性にします。酸には歯のミネラル分を溶かす作用があるので、私たちは「食事のたびに軽いむし歯になっている」といえます。でもすぐに歯に穴が開かないのは、だ液が酸性に傾いた口の中をもとに戻し、溶け出した歯のミネラル分を修復するためです。口の中は「むし歯になる」→「治る」が繰り返されています。
食事やおやつの時間以外に、ちょこちょこジュースを飲んだりお菓子をつまんだりしていると、軽いむし歯の状態がずっと続き、だ液による修復が間に合わなくなります。砂糖がダメなのではなく、ダラダラ食いが厳禁というわけです。食事やおやつは決められた時間にしっかりとり、間食は控えましょう。

【3.定期健診】新型コロナ以前から感染対策を徹底

乳歯は歯質が弱いためむし歯になりやすいもの。また生えたばかりの永久歯もむし歯の進行が早いため、痛みがなくても1年に3~4回はかかりつけ医で歯科健診を受けてください。
新型コロナウイルスによる感染症を心配する声もありますが、歯科医院は以前から肝炎やエイズ等の感染症対策を行っています。さらに3密を避けるため、患者が重ならないように予約数を調整しているところがほとんどです。むし歯予防のため、定期健診はしっかり受けましょう。

正しい歯磨き法がわかるアプリもおすすめ

株式会社ポケモンは、スマートフォンのカメラ機能を使った無料の歯磨き習慣ゲームアプリ『ポケモンスマイル』をリリースしています。歯磨き後は、日本歯科医師会による学術的観点に基づいたアドバイスをもらえるので取り入れてみてもいいでしょう。

【4.フッ素を補給】フッ素入りの歯磨きで歯を強く

フッ素は歯のエナメル質を強化してむし歯になりにくくするだけでなく、ごく初期のむし歯も治すことができます。年齢に合わせたフッ素入り歯磨き粉を使って、毎日フッ素を補いましょう。うがいができない赤ちゃんは、すすぎ不要の低濃度のフッ素入り歯磨き粉を使っても。1才半を過ぎたら定期健診時に高濃度フッ素を塗布してもらいましょう。

【5.キシリトールの活用】天然素材甘味料でむし歯菌が減少

天然素材甘味料であるキシリトールは、砂糖とは違って、むし歯菌が取り込んでも酸を出しません。歯垢(しこう)を減らし、悪玉むし歯菌のミュータンス菌の働きを抑え、数を減らす効果があることもわかっています。むし歯予防効果を得るためには、成分表示をチェックして甘み成分の半分以上がキシリトールの製品を選びましょう。

監修/倉治ななえ先生 取材・文/中澤夕美恵、ひよこクラブ編集部

日本人の平均寿命は世界でもトップクラスで、子どもたちは人生100年時代を迎えます。歯の寿命が長いほど健康寿命は長いといいます。子どもだけでなく、親である私たちも歯にいい生活を心がけたいですね。


倉治ななえ先生(くらじななえ)

Profile
テクノポートデンタルクリニック院長・日本歯科大学附属病院 臨床教授。
子どもが本来持っている“歯と口が健康になる力”を歯科医の立場で引き出す「子育て歯科」を提唱。

■おすすめ記事
おすすめの赤ちゃんとの遊び方

赤ちゃん・育児

更新

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事

ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。