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続ける? 辞める? コロナ禍での子どもの習いごと、子育てアドバイザーに聞く

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家の中でピアノを弾く幸せなアジアの未就学児
twinsterphoto/gettyimages

新型コロナウイルス感染症の影響で、これまで続けてきた習いごとが長期間休みになったり、レッスンの形態が変わったり…。こういったことから、子どものモチベーションに変化があった家庭も多いのではないでしょうか。コロナ禍での子どもの習い事との向き合い方について、子育てアドバイザーの長島ともこさんに紹介してもらいました。

コロナでこう変わった! 子どもの習いごと事情

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、子どもの習いごとのレッスンが休みになったり形態が変わったりなど、さまざまな変化があったのではないでしょうか。
緊急事態宣言解除後、具体的な変化を習いごとの分野別に見ていきましょう。


・体操、ダンス、水泳など屋内でおこなう習いごと
レッスンは通常どおり開催しているところが多いですが、参加する子は事前に検温や消毒をおこない、クラスにより人数制限、保護者の見学は禁止というスクールもあります。水泳は、更衣室での着替えによる三密を避けるため、「自宅で水着に着替えてからのレッスン参加」というスクールもあるようです。

・サッカーなど屋外でおこなう習いごと
レッスンは通常どおり開催しているところが多いですが、参加する子は事前に検温や消毒をおこない、保護者の見学は禁止というスクールもあります。

・ピアノなど音楽系の習いごと
対面レッスンとZOOMによるオンラインレッスンの両方に対応している教室が多いようです。オンラインのピアノレッスンの場合は、スマホなどで子どもの手元を写し、先生がアドバイスをするなどの教室もありますが、指づかいや音色などを直接詳細に指導してもらうことは難しく、物足りなさを感じる子もいるようです。

・英語、幼児教室などお勉強系の習いごと
コロナを機に、対面レッスンからweb上でのオンラインレッスンに切り替えたスクールもあります。自宅にいながら感染の心配なくレッスンに参加できること、送迎の必要がないことから、オンラインレッスンのメリットを感じている保護者も少なくないようです。

また、試合や発表会、コンクールなどが中止・延期になるケースも多く、「発表会を楽しみにしていたのに…」「試合を控えて張り切っていたのに…」など、モチベーションがダウンしている子も見受けられます。

続ける? 辞める? 検討する際の心構え4つ

今後もこのような状況が続くことが予想されるなか、これまで通り習いごとを続けるか、それとも辞めるのか悩む場面もあるのではないでしょうか。以下、子どもの習いごとの継続を検討する際の、親の心構えについて紹介します。

・子どもの気持ちを最優先に検討する
第一に子どもが今、習いごととどう向き合っているのかを再確認しましょう。「最近サッカークラブはどう? 楽しく練習できている?」などと話しながら、子どもの考えを聞きましょう。

・通っている教室のコロナ対策や、レッスンについての考え方を再確認する
子どもたちやスタッフの安全を守るため、多くの教室では新型コロナウイルス感染対策を万全におこなっていると思います。しかし、保護者の目線であらためて、その対策の再確認をしましょう。また、試合や発表会など人が集まるイベントについてはどのような考えかも確認しましょう。

・下の子を連れての送迎で感染が心配な場合は、家族に相談を
きょうだいがまだ小さい場合、送迎に連れていくことで下の子の感染リスクを心配するママも多いようです。家族に相談し、可能であればパパが在宅の曜日にレッスン日を変えるなど、柔軟に対応できる方法がないかを検討しましょう。

・“実はいやいや続けている”場合は「整理」も視野に入れる
「習いごとに対してモチベーションが、いまひとつだった子ども。コロナでレッスンが休みになったことを喜ぶ様子が見られたため、その習いごとを辞めたら、以前よりものびのびしている」という保護者の声も聞きます。 “実はいやいや続けている”習いごとや、習いごとのかけもちは、親子そろって負担が大きいのも事実。場合によっては「習いごとの整理」を視野に入れながら、辞めることを検討するのも良いと思います。

コロナ禍での習い事との向き合い方

新型コロナウイルス感染症については、さまざまな情報がいまだにとびかっています。
また、秋から冬は、インフルエンザやウイルス性胃腸炎などさまざまな感染症にかかりやすい季節でもあります。

習いごとをこのまま続ける場合、
親は、新型コロナウイルス感染症だけを不安視するのでなく、元気な体と心を保つためには
・規則正しい生活を送ること
・好き嫌いなく、いろいろな食べ物を食べること
・睡眠時間をたっぷりとること
などの大切さをあらためて子どもに教え、体調管理につとめましょう。

そして、手洗いやうがいなど個人ができる対策を万全にした上で、子どもが思う存分習いごとに集中し、楽しめるよう親がサポートしていくことが大切だと思います。
レッスンが終わったら「きょうは何が楽しかった?」「どんなことを頑張れた?」など、あえてコロナの話題は避け、子どもが習いごととポジティブに向き合えるような言葉がけを心がけてみてはいかがでしょうか。

いっぽうで、少しでも子どもの体調が芳しくなければ、無理をさせずに休ませる判断もとても大切です。子どもが習いごとに行きたがっても「次のレッスンに元気で行けるように、きょうは念のため、お休みしておこうね。ママとパズルしない?」というように上手に気分転換を。

コロナ禍での子どもの習いごと。感染リスクなどを考えると悩みがつきませんが、心配しすぎて子どもをいたずらに不安にさせることは避けたいもの。教室からの連絡をこまめにチェックし、体調管理や予防対策をしっかりおこなったうえで、楽しく参加できるようサポートしていきたいですね。

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