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アラフォーは「ぽっちゃり」のほうが若く見える?! 年齢と体重の関係性

ハッピー笑顔の女性は、検疫中に屋外の庭でオンラインピラティスレッスンを練習しています。ラップトップ上のガイドやオンラインチュートリアルやトレーナーの指示に従って自宅でスポ�
Tetiana Soares/gettyimages

今回のテーマは「自分の標準体重」についてです。
ウィメンズパークに、風邪をひいて4kgほど痩せたら老けて見られたというアラフォーの声が届きました。ある年齢以上になったら、痩せ型よりもポッチャリ型の方が若々しく見えるという声もちらほら。今回はママたちの見解とともに、2児の女医ママである菅長麗依先生に、年齢と体重の関係についてお聞きしました。

体重だけでは判断できなくなるというアラフォーママの声

まずは、ママたちの年齢と体重についても考え方を見てみましょう。

■少しぽっちゃりさんが若く見える!
「ある程度、年季が入ってくると痩せ気味より少しぽっちゃりの方が若くて健康に見えます!
私はアラフォーになって食欲が落ち、太れなくなってきたのですが、ほうっておいたらみるみるうちに見た目が劣化しました。が、食欲が出てがっつり食べる日が続いたら、心なしか若返って肌ツヤもいい。それ以来、無理してでも多めに食べるようにしています。おなかはポッコリ出ていますが…」

■痩身自慢の人がいますが、鶏ガラみたいなんです
「年齢を重ねると、痩せると逆に貧相に見えるこということはありそう。
知り合いの方で『体内年齢は20代!』と自信満々の60代の方がいます。確かに細いんですが、首の皮のあたりは鶏ガラみたいだし、肌にもハリがなくて残念な感じです。痩せていても全く綺麗には見えません。その方を見て、ただ痩せるだけじゃダメなんだと実感しました。
私は身長160cmのアラフィフで、若い頃は46kgぐらいがベストでしたが、今は50kgぐらいが一番いい感じ。体重よりも、見た目重視で体重をキープしています」

■ 痩せると皮膚がたるむから、皮膚ケアがポイント!
「歳をとって痩せると、たとえ健康的に痩せたとしても皮膚がついていかないもの。弛むし、張りがない。それが年齢を感じさせるんでしょう。なので痩せるとしたら皮膚ケアが大切だと思います」

■ 体重よりも服を着た時に格好良く見えるかを意識
「私は172cmmで体重が65kgです。本当はあと3〜4kg落としたいのですが、そうすると頬が痩けるし、体力が落ちて大変。40代以降は体重の数字ではなく、鏡で自分を見たり服を着たりした時の体型を気にした方が良いと聞いたので、体重計にはあまり乗っていません。
芸能人も痩せすぎの人は若い時に比べて劣化が激しいので、少し肉がついていた方が良さそうです」

菅長先生アドバイス

みなさん、いろんな持論があって、興味深いですね。では医学的な側面から見ると、どうなのでしょうか。菅長麗依先生はこう話します。

「体型、体重、見た目年齢、肌年齢などなど、いくつになっても女性にとって気になるテーマですね。朝、鏡を見て気分が上がらない…ということも増えてくる年代。こうありたいという自分の理想像をふまえて、年齢や適正体重について考えてみましょう。

◾️ アラフォー女性は、ホルモンとともにゆらぐ世代
――みなさん、アラフォーになって体重についての考え方が変わっているようですね。
「10代の頃に始まった月経は、平均50歳(±5歳)で終わります(閉経)。アラフォー、中でも40代女性はその終着点に向けて、ホルモンバランスが揺らぎやすい年代です。
個人差はありますが、ホルモンバランスの乱れに伴い、体調や心の変化をより感じやすいだけでなく、子どもの成長発達に伴う悩みや、家族との関係性など、自分を取り巻く環境も絶えず変わっていきます。
余談ですが、私自身も次女を産んだ後1年間は、月経前症候群が悪化したり、加えて年子のワンオペ育児と仕事の両立に苦しみ、心身ともにかなり病んだ時期がありました。
体と心の健康は、こういった日常生活や家族背景が大きく影響します。
これからお話しする体重や外見についての考え方は、こういった要素が大きく影響するということを踏まえて、聞いてみてください」


◾️ そもそも理想の体重とは?
――アラフォー世代にとっての理想の体重というものはありますか?痩せすぎていると老けて見えることを心配している方も多いようです。

「理想体重、標準体重、適正体重、いずれも同じような意味で使われますが、理想体重については、その人個人が“理想とする体重”という意味で使われる場合もあるので、注意が必要です。
ここでは“標準体重”で統一して、日本肥満学会で定義されている内容について簡単に紹介します。

日本肥満学会ではBMI=22で計算される体重を標準体重と定義していて、身長(m)×身長(m)×22で計算されます。ちなみにこの22という数字は、BMI(body mass index)体格指数と呼ばれ、BMI22の人が生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常など)になる可能性がもっとも低いという統計に基づいた、国際的な指数です。

たとえば、身長160cmは、身長1.6m×身長1.6m×22なので、標準体重は56.32kgとなり、健康上の観点からの理想の体重は、56キロくらいということになります。

自分が肥満または痩せ過ぎにあたるかは自身のBMIを計算することで、判断できます。
BMIは、現在の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算でき、日本ではBMI25を越えると肥満、18.5未満は痩せすぎと定義されています。その間のBMI18.5以上、25未満の場合は普通体重といわれます。
たとえば、身長160cmの人はBMI22で計算される標準体重は56.3kgですが、普通体重は47.4kg〜64.0kg未満とかなり幅があることになります。普通体重から外れている人は、何かしらのアクションが必要ですが、そうでなければ体重については、それほど気にしなくてもよいと思います」

◾️ そもそも、健康な状態ってどういうこと?
――見た目も気になりますが、体重にとらわれて健康を損なうことも気になります。
「健康という観点についてお話しします。
先ほどBMI22が生活習慣病などを合併する可能性が低いといわれていることについて触れましたが、標準体重でも、喫煙習慣があれば肺がんリスクが伴いますし、過度な飲酒習慣があれば、肝硬変などの病気になる可能性が増えます。
健康についてもやはり体重だけでは判断できず、生活習慣(食事内容や十分な睡眠、喫煙・飲酒・運動習慣の有無など)や持病の有無とその内容、また、病気がなくても、心理的背景や家族関係など、あらゆる視点で総合的に判断します。
WHOでも、健康とは、ただ単に“病気がないこと”を意味するのではない、と明言されています。精神的・社会的に健康であることも含めて、健康といいます。健康な状態というのは、案外奥が深いものです」

◾️ 自分がどうなりたいか、もう一度考えてみる
――では、先生が考える年齢や見た目と体重についての考え方を教えていただけますか?
「ママの声にもあったように、外見については、体重以外の要素が多分に関連します。体型や体脂肪率、筋肉量、肌の状態、髪型や服装、作る表情や内からでてくる雰囲気など。
まずは、『自分がどうなりたいか』『何を目標とするのか』について考えてみると良いかもしれません。
『痩せたい、きれいになりたい、老けて見えないようになりたい』の、もう少し先にある目標です。
たとえば『長生きしたいのか(寿命)、寿命にかかわらず、なるべく足腰を痛めないで健康な体を維持したいのか(健康寿命)、精神的に安定したいのか、これらを犠牲にしてでも痩せたいのか』。
ただ単に痩せたいのであれば、食事運動療法で減量をすればいいですが、BMI18を下回るほど痩せることについては推奨しません。
なぜなら、健康上の害がでる可能性があり、たとえば過度な痩せ型は骨粗鬆症になるリスクも増えます。
一方、多くの女性は、外見もきれいでいたいし、健康寿命もある程度長いことを望むと思います。それなら、運動習慣を積極的に取り入れ、好きなこと(趣味など)を楽しむ時間を確保し、心身ともに健康的な状態を保つことが一番です。良好な家族関係や友人関係があれば、なお心身の健康維持には好影響です。

先ほど、過度な痩せ型(BMI18未満)は骨粗鬆症のリスクになると話しました。しかし、たとえ骨粗鬆症があっても、転倒しなければ骨折するリスクはあまりなく、そもそも転倒しないための筋力・運動習慣を持つことが大事だという考えかたもあります。
スキンケアも大事ですが、顔面の表情筋が衰えていれば、皮膚自体がきれいでも、外見上の素敵さは半減します。外見よりも一枚内側の筋肉量や筋肉のしなやかさを保つこと、理想とする体型の、一歩先の目標を見つめ直すことで、よりシンプルな解決方法が見えるかもしれません」

キレイをキープして、今の自分がハッピーでいられることは大事ですが、菅長先生が語る「一歩先」もプラスして意識したいですね。

(文・橋本真理子)

菅長麗依先生
総合内科専門医、家庭医療専門医・指導医、国際渡航医学会認定(ISTM)、日本医師会認定産業医。亀田総合病院付属幕張クリニック・亀田ファミリークリニック館山勤務。亀田総合病院総合診療・感染症科(現:総合内科)で後期研修医。神戸大学医学部附属病院感染症内科でのフェロー、亀田ファミリークリニック館山で家庭医療診療科フェロー、家庭医診療科医長を経て現職。2013年に結婚し、2016年と2018年に出産。2女のママ。

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