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働くママ・職場で遠慮しないで働くために「信頼の貯金」を意識しよう【専門家】 

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オフィスで彼女の赤ちゃんの世話の強調した母作業を
※写真はイメージです。
AntonioGuillem/gettyimages

子どもの発熱や体調不良は、突然降りかかってくるものです。働くママは、子どもの看病のために急に欠勤したり、保育園の呼び出しで早退したりすることが少なくありません。そのせいで、だれかに仕事をお願いしないといけなくなると、肩身の狭い思いをしてしまうことも…
できれば申し訳なさに押しつぶされず、うまく仕事と育児を両立させたいもの。そのために、同僚や上司から理解を得るにはどうしたらいいのでしょうか。
「ママひとりで頑張るのではなく周囲とチームを組むことが大切」と説く株式会社グロービス主任研究員で「育児は仕事の役に立つ」著者である浜屋祐子先生に、周囲と協力態勢をつくる方法を聞きました。

普段からコツコツと誠実な仕事をして、「信頼の貯金」づくりを

当たり前のことではありますが、普段からきちんと仕事をしている姿を見せるのが基本です。
自分に任された仕事は、コツコツと誠実に取り組んで、「信頼の貯金」づくりをしましょう。そのうえで、周囲と協力態勢をつくるよう心がけていくと、いざというときに周囲の助けを得やすくなります。

「毎日が危機管理」の気持ちで周囲と情報共有

子どもはいつ熱を出すかわかりません。大げさな話ではなく「明日、仕事ができないかもしれない」という気持ちを常に持っていることは大切です。
もし子どもが急病になっても、スムーズに仕事を引き継げれば、自分がラクなのはもちろんのこと、周囲の負担も少なくてすみます。そのために、いつも仕事の進ちょく状況をまわりにも伝えておいたり、だれが見てもすぐわかるように、資料を整理したりしておきましょう。幸い何も起こらなかった場合にも、業務の効率を高めることにつながります。

「スキあらば人助けする」の精神を持とう

普段から心がけておきたいのは、「スキあらば人助けする」という気持ちを持つことです。たとえば、社内で人を探している人がいたら、積極的に紹介したり、自分の得意なスキルを発揮できる場面があれば、惜しみなく協力したりするなど、手を貸せそうな機会を見逃さないようにするのです。
子育て世代は、時短で働いているケースも多いので、急な残業を手伝うなど、時間の面でサポートすることはしにくいかもしれません。でも、時間ではなく知恵や情報で力になれることも多くあります。自分からどんどん手を挙げて人の手助けをしていると、気持ちよく協力し合える関係を築いていけます。

ランチタイムや、WEB会議の開始前の雑談で情報収集を

忙しくても、周囲とのコミュニケーションはマメにとることも仕事をするうえで大いに役に立ちます。なぜなら、雑談のなかで、同僚の抱えている仕事の状況や、得意分野などを把握できるからです。こうした情報は、自分が仕事をお願いする際、とても参考になります。
もし出社できる状況であれば、ときには同僚とランチ(安全に配慮した場所で)に行くのがおすすめです。
リモートワークでなかなか顔を合わせられない場合も、WEB会議のときは少し早めに入り、最後に退出してみてはどうでしょう。
短い時間ですが、そのとき一緒になった人と、ひと言ふた言近況報告をするだけでも距離は近くなります。親しみを感じるようになると、困っていることを相談したり、仕事だけでなく踏みこんだ話ができるようになったりします。

あえて「弱みのチラ見せ」をして、「お互いさまカルチャー」をつくろう

コロナ禍の今、だれでも少なからず大変なことを抱えています。でも、リモートワークのため、人に会う機会も減り、だれにも悩みを相談できないという人もいるかもしれません。
働くママの苦労は、周囲から見てもわかりやすいものです。「職場で弱音を吐くのはダメなこと」と考えている人もいるかもしれませんが、ここはあえて弱みを明るく伝えましょう。だれから見ても大変そうな子育て世代が困りごとをオープンにすることで、まわりの人たちも困っていることを話しやすくなります。
それぞれの悩みを打ち明け、「お互いさまだよね」と力を貸し合える雰囲気をつくるのは、働くママだからこそできることです。

「ありがとう」のスキルを身につけよう

急な早退などで、ほかの人に仕事をお願いする場合、負担をかけてしまうことに申し訳なさを感じてしまうかもしれません。こうしたとき、つい「ごめんなさい、すみません」と必要以上に謝ってしまいがちです。
でも、謝ってばかりだと気持ちも疲弊していくもの。相手も「そんなに迷惑に思っていないのに…」と戸惑ってしまうかもしれません。
「ごめんなさい」と謝罪の言葉ではなく、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるように意識して切り替えていきましょう。そして力を貸してもらったあとは、どんなふうに助かったのかをしっかり伝えるようにしましょう。そうすることで、伝える側も、受け取る側もポジティブな気持ちになれます。

監修/浜屋祐子先生 取材・文/齋田多恵、ひよこクラブ編集部

子育てをしながら働くのは大変ではありますが、同時に、多くの貴重な経験を得ることもできます。
子育てで得たことは、一見すると仕事とは関係ないように思えるかもしれません。でも、人の気持ちを推し量るスキルなどは、必ず職場でも役に立つはず。まわりとのコミュニケーションを大切にしながら、仕事と育児を両立していきましょう。

浜屋祐子先生(はまやゆうこ)

Profile 
株式会社グロービス主任研究員。「育児は仕事の役に立つ ワンオペ育児からチーム育児へ」(光文社新書)共著者。社会人に向けた経営教育事業(専門はリーダーシップ、人材マネジメント領域)に携わるとともに、出産や育児等のライフイベントを経験しながら働く/働きたいおとなを応援する活動を行っている。

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