SHOP

たまひよ会員

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 年末年始や連休、深夜も!小児科が休みのとき #8000の上手な利用の仕方【小児救急専門医】

年末年始や連休、深夜も!小児科が休みのとき #8000の上手な利用の仕方【小児救急専門医】

心配した母親が医者に相談する
Prostock-Studio/gettyimages

休日や夜間に子どもの具合が悪くなったときに相談できる「#8000」。知っているけど使ったことはない…というママやパパも多いのではないでしょうか。現在、47都道府県すべてで実施され、1カ月あたり150人に1人の子どもが利用しています。かかりつけの小児科が休診になる年末年始に備え、上手な使い方を知っておきましょう。「小児救急電話相談事業、子ども医療電話相談事業(#8000)」の設立当初から参加されている、日本小児科医会小児救急医療委員会業務執行理事の渡部誠一先生に教えてもらいました。

#8000の誕生は、小児科医の負担と、ママやパパの心配の両方を軽減するため

全国同一の短縮番号「#8000」にかけると、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送され、すぐに受診すべきか、ホームケアで様子を見るべきか、どこの医療機関を受診したらいいかなどを相談できます。「#8000事業」は、2018年に「小児救急電話相談事業」から「子ども医療電話相談事業」へと名称が変更されています。(以下、#8000と表記)。
#8000は、2002年に広島県でモデル事業を行って有用性を確認し、2004年から国庫補助事業として各都道府県が行う全国展開になり、2010年には47都道府県すべてで実施されています。

「小児救急を受け入れることができる医療機関は限定されるので、患者さんが集中することが避けられません。そのため、本当に緊急で治療が必要な子どもに、迅速かつ十分な医療を行えなくなるリスクが高まるうえ、小児救急外来を担当する小児科医の疲弊が深刻化し、2000年前後には小児救急外来が危機的状況を迎えていました。

一方、ママやパパからは『夜間でもすぐに受診すべきか、翌朝かかりつけ医に行けば大丈夫なのかを教えてほしい』『夜間や休日に子どもを診てもらえる医療機関の情報が欲しい』というニーズがありました。
こうした状況を受け、ママやパパが子どもを連れて夜間・休日に受診する前に、相談できる場所を作ろうとの考えから、#8000がスタートしたのです」(渡部先生)

適切なアドバイスを得られるようにするには?

#8000の相談員は、小児科医療に精通した看護師さんが担当していることが多いとのこと。
夜間や休日に子どもの具合が悪くなったとき、ママやパパの強い味方になってくれる相談員から的確なアドバイスをもらうには、子どもの状態をきちんと説明する必要があります。

しかし、「子どもの様子をうまく説明できないママやパパが少なくなく、アドバイスに困ることがある、という報告が相談員から上がってきている」と渡部先生は言います。

「ママやパパの『いつもと違う』という感覚は、救急受診の重要な目安になるのですが、子どもの普段の様子をわかっていないと、『どこがどういつもと違うのか』がわかりませんよね。具合が悪くなったときだけ子どもの様子を観察するのではなく、元気なときの様子もきちんと観察して、『いつもと違う』をキャッチできるようにしましょう。

そうすれば、#8000に相談したとき適切なアドバイスをもらえるのはもちろん、病院を受診したときの診断も早くつくことになるはず。その結果、子どもを早くラクにしてあげることができるのです」(渡部先生)

#8000での相談時間は「3〜6分が多く、中央値4~5分」とのこと。その時間内で相談員に子どもの状態を理解してもらうためには、電話をかける前に、「いつもと違う」ポイントを整理したメモを作ったり、発熱の推移をまとめたりして、わかりやすく説明できるようにしておくことが大切です。

#8000をはじめとする4つの小児救急医療情報ツールを活用しよう

#8000を利用したママやパパからは、「話し中で相談できなかった」という意見も出ています。つながらなかったときの対応法について教えてください。

「相談の電話がピークを迎えるのは19~21時。この時間帯はどうしてもつながりにくくなってしまいます。この時間帯を避けて電話をするのが1つの方法ですが、日本小児科医会としては『4つの小児救急医療情報ツール』を活用することを推奨しています」(渡部先生)

日本小児科医会が活用することをすすめている「4つの小児救急医療情報ツール」について、簡単に説明します。

【1】#8000
休日や夜間に、電話で子どもの病状について相談できる。実施時間帯は都道府県によって異なる。

【2】子ども救急ガイドブック
都道府県や市が作成する冊子で、都道府県や市が開設するサイトからダウンロードできる。現在、県単位で31県、市の作成を含め45県で作成されている。

【3】子どもの救急(ONLINE QQ)

上記サイトに挙げられている子どもの主な症状19項目から該当するものを選び、さらにこまかい症状をチェックすると、すぐ受診すべきか、ホームケアで様子を見るべきかが表示される。生後1カ月~6才が対象。

【4】救急医療情報システム
都道府県ごとにサイトを開設しており、夜間や休日に受診できる医療機関を探せる。広域災害情報と医療情報を統合して情報を発信。

「#8000がつながらないときは、まず、ほかの3つのツールで解決できないかトライしてみてください。欲しかった情報が見つかるかもしれません。ほかのツールでは解決できず、やはり電話でアドバイスが欲しいと感じた場合は、再度電話をかけてください」(渡部先生)

多くの病院が休診となる年末年始は、休日・夜間救急外来に行くか悩むことが多くなる時期です。

「#8000などを利用しながら、医師に診せたほうがいいと判断したときは、すぐに受診してください。また、容体が急に悪くなったり、一刻を争うと判断した場合は、ためらうことなく救急車を呼びましょう。
でも、休日・夜間救急で長い時間診察待ちをするより、ホームケアを行いながら家でゆっくり過ごしたほうが、子どものためになる場合もあります。夜間・休日を乗り越えるために、4つの小児救急医療情報ツールを活用し、ママやパパの『家庭看護力』を高めてほしいと思います。(渡部先生)

お話・監修/渡部誠一先生 取材・文/東裕美、ひよこクラブ編集部

夜間や休日に子どもの様子を相談できる場所があると知っていると、かかりつけの小児科が休診になる年末年始の心配を減らせます。赤ちゃん・子どもの具合が悪くなったとき「いつもと違う」ところを見つけ、#8000の相談員に説明できるように、今、元気にしているときの様子もしっかり観察しておきましょう。

渡部誠一先生(わたなべせいいち)

Profile 
小児科専門医・指導医。日本小児科医会小児救急医療委員会業務執行理事。土浦協同病院小児科。専門は循環器・救急。「#8000」の設立以来、実施体制や相談対応の充実に関する研究を継続して行っている。

■おすすめ記事
おすすめの赤ちゃんとの遊び方

赤ちゃん・育児

更新

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事

ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。