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子育て夫婦がギスギスしないための話し方・伝え方OK/NG【専門家】

男女のおしゃべり画像写真
maruco/gettyimages

子育て、仕事、家事…たまひよ世代の夫婦は時間的にも体力的にもハードな毎日を過ごしています。そんなとき、パートナーとの関係性のよし悪しは精神的ストレスに大きく影響します。大変な子育て期こそ、夫婦で助け合うためのコミュニケーションのポイントを、心理カウンセラーの五百田達成さんに聞きました。

夫婦は、仲のいい他人と思うくらいでちょうどいい

夫婦関係をよくするコミュニケーションの基本は「夫婦は他人と思う」ことだと五百田さんは言います。家族でありパートナーである相手を「他人」ととらえることを「冷たい」と感じる人もいる気がしますが…。

「他人といっても、無関係の人という意味ではもちろんありません。妻は夫のお母さんじゃないし、夫も妻のお父さんじゃない。無条件で甘えて許される関係ではないはずです。だから、敬い、気づかいやマナーが必要なんです」(五百田さん)

たしかに、どんなに愛し合って結婚した夫婦でも、一緒に生活し子育てしていく上で「愛があれば大丈夫」という考えだけでは解決できない問題もあります。

「僕も妻とは仲よしで、大好きです。けれど、愛し合っていても、一緒に生活をしていく上では、お互いが明るく気分よく過ごせるコミュニケーションマナーが大事です。『いつもありがとう』『ごちそうさま、おいしかったよ』という言葉かけひとつで相手の心が軽くなるなら、心をこめなくても、思っていなくても、ふりだっていいんです。

『愛』のかたちは、夫婦によって違うし時間とともに変化します。けれど、いいコミュニケーションが取れていれば、いい関係を続けられます」(五百田さん)

夫婦関係がぐっとよくなる、伝え方のコツ5

では、実際にどんな伝え方をすればいいのか。たまひよ世代の夫婦にありがちな会話を例に、夫婦がうまくいく話し方のポイント5つを、五百田さんに教えてもらいました。

【1】「察して」ではなく、うるさいくらい言葉にする

NG例/やってほしい、と思いつつ無言でゴミ出しをして「はぁ、疲れた…。」とぼやく

OK例/「はい、今、ゴミを集めますよ〜、さあゴミ出ししますよ〜!」と実況中継をする

つい、気づいたほうがやってしまいがちな、ゴミ集めなどの名もなき家事。自分が忙しいときは相手に「察して」やってほしいと思ってしまいますが…

「人の視覚は見たいものしか目に入らないようになっています。だから、なんでも口に出すことが大事。『はい、今ゴミを集めていますよ〜』『おむつがパンパンだから替えないとね〜』と言葉にすれば、相手が気づいて『あっ、やろうか』と代わってくれる可能性がありますが、だまってやってしまうと、その可能性はゼロです」(五百田さん)

【2】やってくれる?と疑問形で頼む

NG例/「使った食器を洗うくらいやってよ!」

OK例/「使った食器は洗ってくれる?」

相手に頼みたいときは「くれる?」の3文字をつけて語尾をあげるだけで、伝わり方が変わるのだとか。

「対等な大人同士が、相手にものを頼むとき『〇〇やってよ!』という言い方は角が立ちます。夫婦だからといって、やってくれて当たり前ではありません。『おむつ替えた?』というより『おむつ替えてくれた?』のほうが、まろやかに伝わるし、相手への感謝の気持ちがつけ加わります。

また、引き受けた側は『〇〇してあげた』と思わないこと。対等な関係であるべき夫婦が、共同タスクを一緒にこなすのは当然のことです」(五百田さん)

【3】IメッセージとWe話法

NG例/「あなたって洗濯物をしわくちゃのまま干すのね」

OK例/「私は洗濯物を伸ばして干したほうが気持ちがいいな」

もし、相手にもっとこうしてほしい、と思うときは、「私」を主語にして伝える方法が有効だそうです。

「『あなたはこうしたほうがいい』と相手を主語に話すと、言われたほうは傷ついたり、反抗心を持ってしまうもの。相手に改善を望むときは、『私はこういうことに困っている』と、私(I)を主語にしてみましょう。すると、相手に気づきを与えることができ、徐々に修正ができるでしょう。

また、子どもの将来のことなどを話し合うときは『私たちはどうしようか』と、主語を『We』にすると、家族としての一体感が生まれます。2人で決めたことという責任感を持つのも大事ですね」(五百田さん)

【4】クレームはキャラで和らげる

NG例/「また飲みに行ったの?今月で一体何回目!?」

OK例/「隊長!今月の家計がピンチであります!飲み会は控えませんか!」

相手に否があると思うと、きつい言葉づかいになってしまいますが…

「実際に相手が間違えたとしても、夫婦の間では、相手を追い詰める正論は不要です。相手も悪いと思いつつもついやってしまったとき、正論でたたみかけられると、謝るチャンスを逃してしまいます。

そういうときは、いったん相手の状況をうけとめてから、ユーモアを交えて伝えてみるのもいいでしょう。『飲み会多すぎだニャー』と猫言葉を使ったり『おまえさん気をつけとくれよ』なんて時代劇風に言ってみるのも、夫婦間ではいいかもしれません」(五百田さん)

【5】相手をほめるときは上から目線に気をつける

NG例/「きょうの料理、まあまあうまくできてるじゃん」

OK例/「きょうの料理、おいしいね!ありがとう!」

コミュニケーションをよくしようと、相手をほめるのはいいことですが、少し注意が必要です。

「ほめる、というのは、もともと『上の立場の者』がする行為なので『上から目線』の態度がにじんでしまいがち。対等な関係である夫婦で『上から目線』に聞こえると、むっとしますよね。

だからほめるときは、シンプルで素直な言葉でじゅうぶん。『新しい髪形、すてきだね!』『今日のスーツ、キマってるね!』など、ストレートにほめればいいのです。日常的に相手をほめて明るい雰囲気になると、お互いに気分がいいですよね」(五百田さん)


お話・監修/五百田達成さん 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

同じ内容でも、言い方を少し変えるだけで、相手の受け取り方が大きく変わります。夫婦はともに子育てをし、長い時間を過ごす相手だからこそ、配慮あるコミュニケーションでいい関係を築きたいものです。

五百田達成さん(いおたたつなり)

Profile
作家・心理カウンセラー。米国CCE .Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、独立。コミュニケーションをテーマに執筆・講演を行う。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。最新の著書に『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

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