コロナ丸一年、感染症予防対策、育児中の母親たちはどうしている?
日本国内における新型コロナウイルスの感染事例が報告されてから、2021年1月で丸1年となります。かつてない状況となったこの1年、妊娠中や、小さな子ども育てているママたちは、不安の中にありながら、それぞれに感染症予防に努めて過ごしてきたようです。
ウイルスが活性化するという空気の乾燥が気になるこれからの季節、感染症対策にはさらに気を引き締める必要がありそうです。
ひよこクラブでは約600人のママに(※)、どんな感染症予防グッズを使っているのか、どんな感染症対策を行なっているのかを聞きました。
※この記事内のデータは、妊娠中~1才11カ月の赤ちゃんを持つママ516人にインターネット調査を行ったもの(2020年9月実施)より。コメントは、107人の読者エディターアンケート(2020年9月実施)よりまとめたものです。
もはや外出時には欠かせないアイテムに!
約600人のうち76.4%のママたちが感染症対策として使っていたグッズは、「マスク」でした。今や外出時には欠かせないアイテムとなったマスク。一時は不織布マスクを買い求める行列が、毎朝のようにドラッグストアの前で見られました。
現在ではさまざまな企業がマスクの生産に乗り出し、日本国内での生産量が増えたこともあってか、ドラッグストアにマスクが箱積みされるようになりました。
価格は、“コロナ前”よりは少し割高ですが、日用品として手が届く程度の値段に落ち着いてきたようです。
マスクを一番使っているのは?
マスクの使用状況に関しての今回のアンケートでは
・妊娠中の女性…87.5%
・0才代・1才代の子のママ…73.5%
となり、妊娠中の女性のほうが明らかに高い数値でした。
妊娠中には服用できない薬があり、感染症にかかってしまうと薬による治療ができない場合もあることが知られているためか、妊娠中の場合は感染症を警戒していることがうかがえます。
マスクができない小さな子どもたちは?
0才代・1才代の子のママたちも7割以上がマスク着用をしていることがわかりました。一方で、2歳未満の子どもにはマスクを使用しないよう、2020年5月に日本小児医会が指針を発表しました。そこで0才代・1才代の子を持つママたちが、子どもにマスクを使用させずに、どのように感染症対策をしているのか聞いてみました。
●外出先のいろいろなものを子どもに触らせないよう、抱っこひもで子どもと出かけるようにしています
●ベビーカーの幌をなるべく下げて、少しでも飛沫などがかからないようにしています
●帽子に付けることができるキッズ用フェイスカバーを使っています
●電車やバスを使わず、徒歩か電動自転車か車で出かけるようにしています
●感染症対策がされているか、事前にネットなどで確認しています
など、それぞれにできる対策を考えて、ママたちが実践している様子がわかりました。
6割以上のママが使っていたのは、やっぱりコレ!
約600人のうち、1位のマスクに続いて、多くのママたちが感染症予防対策として使っていたのは以下のアイテムでした。
・消毒液…62.8%
・除菌ウェットティッシュ…55.4%
・殺菌ハンドソープ…31.8%
「消毒液」を使用しているママが6割を超えていました。そのあとも「除菌」「殺菌」アイテムと続きます。
一時はドラッグストアやネットショップからも姿を消してしまった消毒液。今や製薬会社のみならず、化学メーカーや化粧品メーカー、ベビー用品会社や酒造メーカーなども、アルコール消毒液を製造販売するようになり、ドラッグストアの店頭でも見かけるようになりました。
外出先にも消毒液を持ち歩くのは当たり前
アルコール消毒液などを、ママたちがどのように使っているのかを聞いてみました。
●少し小さめの容器に入ったホルダー付きの製品を、ベビーカーやママバッグに付けて持ち歩いています
●外出時はアルコール消毒液を常に持ち歩いています
●なるべく手荒れをしないよう、保湿成分が配合された消毒液をこまめに使っています
●玄関にも消毒液を置いて、家の中にウイルスを持ち込まないようにしています
など地道な行動を積み重ねている様子がわかりました。
「感染症対策グッズ」としてこの1年弱の間にさまざまな商品が発売され、今回のアンケートにもそれらのグッズを選択肢として入れていましたが、ほとんどの人が対策として使用していたのは「マスク」と「消毒液」でした。
これから本格的に感染症予防対策が必要となる季節、「第3波」との声も聞こえてくるなかで、“with コロナ”時代には、こうした“New ノーマル”な行動をとり続けていくことが基本になりそうです。
取材・文/ひよこクラブ編集部
『ひよこクラブ』2021年1・2月合併号(12月15日発売予定)の特集「感染症対策“うちはこうしてます!”」では、ママ医師・ママ保健師をはじめとして、読者ママたちの“イチオシの感染症対策グッズ”を紹介しています。