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なぜ妊娠しない?その原因を探る不妊治療の基本ステップを解説【専門家監修】

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イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか授からない……。
もしかして不妊?と思ったら、自己流で頑張るのではなく、まずは専門家に相談することが大切です。
医療機関や治療開始年齢、不妊の原因によっても治療方法は異なりますが、基本的な不妊治療の流れについて、藤原敏博先生にお聞きしました。

今回は「なぜ?不妊の原因」「何をするの?不妊のSTEP」をご紹介します。

今から始める不妊治療入門ガイド #2
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2021-2022」

【なぜ?】不妊の原因

妊娠を望みながらも、1年以上授からない場合は、不妊症の可能性があります。不妊には、男女ともに何がしかの理由が考えられます。今後の治療方針を決める上でも、まずは原因を知ることが大切です。

男女ともに最初に行うのが各種の検査です。問診や基本的な検査を受け、不妊の原因を探ります。検査の結果にもよりますが、検査と並行しながらタイミング法で自然妊娠を試すことも。身体的にとくに問題がなくても、精神的・身体的ストレスで月経不順が起こっているなど、複合的な要因が考えられます。

不妊の原因

不妊の原因にはさまざまなものがあり、原因が1つだけではない場合も。
以前は、女性側ばかりがクローズアップされていましたが、現在、その原因は男女で半々と言われています。

女性因子

●内分泌因子
・無排卵
・卵胞発育不全、黄体機能不全
・甲状腺疾患、副腎皮質疾患

●卵管因子
・卵管通過障害(クラミジア、淋菌等)
・卵管周囲癒着(中耳炎、子宮内膜症、クラミジア等)
・卵管留水症・留膿症

●頸管因子
・頸管粘液分泌不全
・頸管狭窄、頸管炎

●子宮因子
・子宮奇形
・子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ
・子宮内腔癒着症(アッシャーマン症候群)
・子宮内膜増殖不全

●免疫因子
・抗精子抗体

男性因子

・無精子症、精子減少症、精子無力症
・性交障害、射精障害

その他

・子宮内膜症
・膣閉鎖、膣欠損症、高度膣炎
・原因不明不妊

不妊の原因になる因子


原因になる因子により治療を開始。排卵障害があれば排卵誘発剤を使います。卵管に問題があれば腹腔鏡手術をし、改善ができなければ体外受精に進みます。
子宮に問題がある場合は子宮鏡手術や腹腔鏡手術をします。
いずれの場合も難治療の際には体外受精・顕微授精へと進みます。男性不妊の場合は人工授精、体外受精・顕微授精へと進みます。

「卵子の老化」ってどういうこと?

卵子のもとになる卵母細胞は胎児のときにつくられます。胎児(妊娠5ヶ月頃)の約700万個がピークで、その後減少し続け、新しくつくられることはありません。
30代で約5万個、40代で約5000個に。卵子の質も加齢に伴い低下し、流産の割合が高くなります。

不妊専門クリニックってこんなところ

対面での説明会を行うためのセミナールームがクリニックにあるところも。
対面での説明会を行うためのセミナールームがクリニックにあるところも。


カウンセラーに相談ができるカウンセリングルーム。
カウンセラーに相談ができるカウンセリングルーム。


「不妊かも?」という場合には、専門クリニックを受診することをおすすめします。体外受精や顕微授精を取り扱ってない婦人科を最初に受診してもよいですが、不妊治療専門のクリニックでは、初診前に説明会(最近ではオンラインで行うところも多い)を行ったり、患者の心の問題に向き合うカウンセラーが常駐していたりする場合も。
最初から高額な治療を勧められるわけではなく、高度生殖補助医療までの流れと知識を得た上で、自分たちにとってよりよい選択を逆算して考えることができます。

【何をするの?】不妊治療のSTEP

不妊治療には、大きく3つのステップがあります。
1つ目は「タイミング法」、2つ目は「人工授精」、3つ目は体外受精(または顕微授精)です。
それぞれ、どんなことを行うのかを説明します。

不妊治療の妊娠率は、一般的にタイミング法で約5%、人工授精で約8%、体外受精で約30%程度と言われています。

年齢や状況によって妊娠率は異なり、ステップ1から順番に行なうこともあれば、不妊の原因になる因子や、年齢によっては、次のステップに早めに進んだり、ステップ2、ステップ3から開始することもあります。

検査

女性が受けるのは、血液・ホルモン検査、超音波検査、AMH検査、クラミジア検査、子宮卵管造影検査、フーナーテスト、腹腔鏡検査、子宮鏡検査、染色体検査、MRI検査など。
さまざまな検査で不妊の原因を探ります。生理周期の時期に適した検査があるため、複数回通院します。

【Step1】タイミング法

超音波検査で卵胞の大きさを見て排卵日を予測。医師が指定したタイミングでセックスをします。その後排卵の有無のチェック。排卵誘発剤を使用する場合も。自分たちでタイミング法を試してから受診する人も多く、検査の結果次第で早めにステップ2に進みます。

【Step2】人工授精

排卵日・もしくは前日に採取して洗浄・濃縮した精液を子宮腔内に注入します。自然妊娠に近い形なので、体への負担も比較的軽め。このステップ2から保険適用外になります(2021年8月現在)。6回で妊娠率が頭打ちになるため、年齢により2~3回、最大6回で次に進みます。

【Step3】体外受精または顕微授精

体外受精は、精子と卵子を採取して、培養液の中で受精させて培養し、子宮内に戻します。顕微授精は、体外受精の方法の1つで、卵子に直接精子を注入する方法です。現時点では、不妊治療の最後の砦です。年齢が高い女性の場合は、早めに体外受精を行います。

実は問診も大事

初診時に行う問診は不妊の原因を探るための重要なステップ。ここで医師とじっくり話をする必要があります。例えば「生理不順」も、初潮以来であれば、多嚢胞性卵巣症候群という排卵しにくい病気の可能性が高く、ある時期からは、ストレスや過度なダイエットが原因の場合も。原因によって治療方法も異なりますから、自分の状況をよく知ってもらうことが重要です。

年齢によって変わるステップ


■監修

藤原敏博 先生

藤原敏博先生・著書『名医が教える妊活と不妊治療のすべて』(あさ出版)


●イラスト/MAKO
●撮影/鈴木江実子
●構成・文/長谷川華

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

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