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基本を解説!男女で違う不妊治療の検査って?【専門家監修】

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イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか授からない……。
もしかして不妊?と思ったら、自己流で頑張るのではなく、まずは専門家に相談することが大切です。
医療機関や治療開始年齢、不妊の原因によっても治療方法は異なりますが、基本的な不妊治療の流れについて、藤原敏博先生にお聞きしました。

今回は「女性が受ける検査・男性が受ける検査」をご紹介します。

今から始める不妊治療入門ガイド #3
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2021-2022」

まずは“検査”

不妊治療を開始する上で、まず行うのが検査です。
女性が受ける検査と男性が受ける検査があり、女性は、生理周期に適した検査を数回に分けて実施します。
原因がわかれば、すぐに治療に取り組みます。

女性が受ける検査

イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


基本の検査

診察室。疑問に思ったことは医師に尋ね自分の状況を知ってもらおう。
診察室。疑問に思ったことは医師に尋ね自分の状況を知ってもらおう。


●血液・ホルモン検査
血液を採取し、血液中のホルモンが正常に分泌されているかを調べる基礎的な検査。尿検査で行うことも。通常は月経期と黄体期に1回ずつ行い、ホルモンの分泌状態から、卵巣の問題や排卵障害の原因を探ったりします。

●クラミジア検査
子宮内膜や卵管に炎症や癒着などを引き起こし、不妊の原因になる場合もあるのがクラミジア感染症。必ずしも自覚症状はありません。検査はどのタイミングでも可能で、パートナーと一緒に受診をします。抗生物質で治療を。

●超音波検査
卵胞期・排卵期・黄体期に実施。超音波を発するプローブという器具を腹部や腟内にあて、子宮筋腫、卵巣腫瘍、卵胞の発育、排卵の有無、子宮内膜の厚さなどを調べます。排卵時期を予測したり、着床障害の原因もわかります。

●子宮卵管造影検査
受精卵や精子の通り道である卵管が詰まっていないか、原則低温期に調べます。腟内から細い管で造影剤(ヨード)を入れ、レントゲンで子宮の形や卵管閉塞などを調べます。X線被爆やヨードアレルギーなど、多少デメリットも。

●AMH検査
採血をして、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の状態を調べ、卵巣内にどれだけの卵子が残っているかを調べます。ただし卵子の数と卵子の質は関連性がなく、AMH値が非常に低くても妊娠する場合もあります。卵巣年齢検査とも。

●フーナーテスト
排卵期に医師の指示によるタイミングで性交をし、24時間以内に病院で腟内粘液と頸管粘液を採取し、精子の数や運動状態を調べます。時間指定での性交にとくに男性側の精神的ストレスもかかるので、検査を行わない医師も。

ホルモン検査の種類

人間の体の動きに影響を与えるホルモンは、正常な妊娠を行うためにも重要な働きをしています。妊娠に必要なホルモンを検査するのは以下になります。

●プロラクチン検査
乳腺刺激ホルモン。妊娠・出産時に高くなるホルモンです。この値が高いと、生理不順や無月経など不妊の原因に。

●エストラジオール検査
卵胞ホルモンで、エストロゲンの一種。子宮内膜を厚くさせたり、頸管粘液を増やす働きがあります。

●黄体化ホルモン(LH)検査
卵胞の成長、排卵にかかわるホルモン。排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群がわかります。

●プロゲステロン検査
子宮内膜の状態を整え、高温期に着床を助けるホルモンです。排卵の有無の確認に使われることもあります。

●卵胞刺激ホルモン(FSH)検査
卵胞の成長や卵巣の働きにかかわります。卵巣を刺激してエストロゲンの分泌を促します。検査は低温期に行います。

●テストステロン検査
男性ホルモンの一つですが、女性にもあります。血中内の濃度を調べ、この値が高いと卵巣腫瘍や排卵障害の疑いがあります。

精密検査

●腹腔鏡検査
子宮内膜症、卵管や卵巣の癒着、機能性不妊などと診断された場合に行います。腹部に小さな穴を何カ所か開け、腹腔鏡と呼ばれる内視鏡を入れ、卵管・卵巣・子宮の状態を調べます。異常があれば、その場で患部の治療をすることも。

●MRI検査
磁気を利用して、体全体を詳しく検査します。不妊治療では、主に子宮筋腫の位置や大きさを調べます。また、卵巣嚢腫や卵巣チョコレート嚢胞の有無や、サイズの特定のためにも行います。

●子宮鏡検査
子宮に内視鏡を入れ、子宮内膜や卵管の入り口にトラブルがないかを調べます。卵胞期に検査をし、ポリープ、子宮筋腫、子宮の奇形などを調べます。ポリープや筋腫が見つかれば切除します。小さければその場で切除することも。

染色体検査

採血による検査。年齢により染色体異常の割合は増加し、染色体に異常があると、排卵が正常に起きなかったり、流産を繰り返したり、染色体異常が赤ちゃんに引き継がれることも(ダウン症など)。
デリケートな問題なので、カウンセリングを受けた上で受けるかどうかの判断をする必要があります。

男性が受ける検査

イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


基本の検査

採精室。施設があればクリニックで採精することも。
採精室。施設があればクリニックで採精することも。


●問診・触診・精液検査
初診は婦人科、問題があれば泌尿器科へ。睾丸の発育状況、性器の奇形、精索静脈瘤などを視診・触診し、精液検査を行います。数日間禁欲後、自宅か病院でマスターベーションをし、精液を2時間以内に病院に提出します。

★精子の動きを検査します

精液検査では精液の量や精子の数、運動率、奇形率などを調べます。また酸性度が高いと感染症の疑いがあります。白血球や赤血球が多いと、慢性病の可能性も。精子の運動率は一度の検査で判断できず、複数回行うことも。

精密検査

●血液・ホルモン検査
採血をし、血液からホルモンの分泌状態を調べます。精巣の異常・陰嚢水腫など、精子をつくる能力があるかどうかがわかります。また糖尿病や肝臓病など、妊娠に影響を与える内科的疾患の有無も確認します。

超音波検査

精索静脈瘤の疑いがあるときなどは、専門医の手による超音波検査を行うことがあります。他にも精液の通り道が詰まっていないかを調べることもあります。手術をする場合は、対応可能な医療機関の数も少なくなります。


■監修

藤原敏博 先生

藤原敏博先生・著書『名医が教える妊活と不妊治療のすべて』(あさ出版)


●イラスト/MAKO
●撮影/鈴木江実子
●構成・文/長谷川華

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

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