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「体外受精(IVF)」または「顕微授精(ICSI)」の流れを知っておこう【専門家監修】

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イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか授からない……。
もしかして不妊?と思ったら、自己流で頑張るのではなく、まずは専門家に相談することが大切です。
医療機関や治療開始年齢、不妊の原因によっても治療方法は異なりますが、基本的な不妊治療の流れについて、藤原敏博先生にお聞きしました。

今回は「体外受精(IVF)」または「顕微授精(ICSI)」をご紹介します。

今から始める不妊治療入門ガイド #5
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2021-2022」

【流れを知っておこう】体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI)

これまでの方法で妊娠が難しい場合は、卵子と精子を培養液内で受精して、体内に戻します。
不妊の原因によっては、最初から体外受精を行う場合も。

体外受精は、女性の年齢が高い場合や、卵管が詰まっていたり、精子の動きが悪い場合に行います。
培養液の中で、卵子1個あたりに約5万~10万個の精子を振りかけて入れ、精子は自力で卵子に到達します。

採卵、受精後、翌日には顕微鏡で受精卵(胚)の確認ができます。採卵後約1週間培養器の中で胚は培養され、良質の胚を選び子宮内に戻します。ちなみに、胚を培養したまま胚移植する「新鮮胚移植」よりも、胚培養のあとに胚凍結、胚融解というプロセスを経る「凍結融解胚移植」のほうが主流となっています。
移植に使わなかった胚は、凍結したまま次回の妊娠時に使用する場合もあります。

【体外受精の流れ・1】卵巣刺激

自然周期での排卵を待つこともありますが、質のよい卵子を複数育てるために、排卵誘発剤を使うのが一般的です。近年は、生理が始まってすぐ飲み薬を使い続けるPPOSが主流です。

【体外受精の流れ・2】採卵

医師が経腟超音波検査で卵胞の状態を確認し、十分に育ったら専用の針を腟から卵巣に注入して卵胞液と卵子を吸引します。男性は、精液を採取し運動性のよい精子を選別します。

採卵の流れ

超音波で卵巣の状態を確認しながら採卵をする手術室。
超音波で卵巣の状態を確認しながら採卵をする手術室。


●生理3日目
採卵周期(卵巣刺激)開始。採血とエコーで検査をします。刺激方法の種類によって、内服薬、注射薬が処方されます。

●生理6~8日目
採血とエコーで、卵胞の発育をチェック。

●生理9~12日目
排卵日を決定。

●採卵36時間前
HCG注射または点鼻薬をし、卵子を成熟させます。

●採卵当日
一例として8時半来院、9時採卵。多くの場合麻酔を行います。採卵後は2時間安静にし、その後受精や凍結についての相談をします。

●採卵翌日
受精の連絡が来ます。

●採卵後7日目
今回の採卵、胚についての結果報告をします。胚は凍結をし、次周期以降に移植をします。

【体外受精の流れ・3】受精

体外受精の場合は、培養液を入れたシャーレに卵子を入れます。1個の卵子に約5万~10万個の精子を振りかけます。顕微授精の場合は、1個の精子を卵子の細胞質の中に注入します。

【体外受精の流れ・4】胚培養

約3~12時間、受精を待ちます。受精すると受精卵(胚)の細胞分裂が始まります。2~6日かけて4~8分割胚または胚盤胞の状態になるまで培養液の中で培養し、原則凍結保存をします。

【体外受精の流れ・5】胚移植

凍結した胚を融解し、子宮に移植します。新鮮な胚を移植することもありますが、採卵直後は、子宮内膜の状態が劣化しているため、状態の回復を待ち凍結融解胚移植をするのが主流です。

胚移植までの流れ

採卵後や、移植したあとに女性が休養するリカバリールーム。
採卵後や、移植したあとに女性が休養するリカバリールーム。


●生理2〜3日目:移植周期 Start【採血】【エコー】
(1)ホルモン補充周期
ホルモン剤を用いて内膜を厚くする方法。
移植日をコントロールすることができるため、仕事をしている方に適しています、また、ホルモン補充は、胎盤が形成される妊娠後8〜10週まで続ける必要があります。
(2)自然周期
自然の月経周期で行うため、原則ホルモン補充は必要ありません。排卵日を確定するために数回来院する必要があります。

●生理12日目頃:移植日決定【採血】【エコー】
胚盤胞でSEET法を行う方はSEET日も決定。

●移植2〜3日前:SEET法
内診室にて、培養液を子宮に注入します。

●移植当日:移植
採卵室にて行います。

●移植後8~11日目:妊娠判定
判定は移植した胚のステージによって異なります。

●体外受精・顕微授精Q&A

【Q】顕微授精との違いは?

【A】体外受精の方法の1つで、顕微鏡で確認しながら卵子に直接精子を注入する方法です。精子の数が少なかったり運動率が低い場合や、無精子症や射出障害で精子が採取できない場合などに有効な方法です。現時点では、不妊治療の最終段階です。

【Q】費用は?

【A】体外受精は1回20万~40万円が目安で、排卵誘発剤、胚凍結の費用などが別途かかります。治療費は高額ですが、自治体が特定不妊治療費助成制度を設けたり、年間10万円を超える医療費は確定申告をすると還付金がある場合があるので、積極的に利用しましょう。

【Q】人工授精から体外受精に進むタイミングは?

【A】体外受精でないと妊娠は難しいと判断された場合は、最初から体外受精を行いますが、リスクがゼロではないので医師によってタイミングの判断は異なります。女性の年齢が高い場合、人工授精を2~3回行ったあとに切り替えるのが一般的。

■監修

藤原敏博 先生

藤原敏博先生・著書『名医が教える妊活と不妊治療のすべて』(あさ出版)


●イラスト/MAKO
●撮影/鈴木江実子
●構成・文/長谷川華

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

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