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初めての体外受精・顕微授精をもっとるために Q&Aで専門家が回答

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イラスト/MAKO
イラスト/MAKO


赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか授からない……。
もしかして不妊?と思ったら、自己流で頑張るのではなく、まずは専門家に相談することが大切です。
医療機関や治療開始年齢、不妊の原因によっても治療方法は異なりますが、基本的な不妊治療の流れについて、藤原敏博先生にお聞きしました。

今回は「卵子と胚の成長」または「体外受精・顕微授精Q&A」をご紹介します。

今から始める不妊治療入門ガイド #6
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2021-2022」

【体外受精をもっと知るための】卵子と胚の成長

採取した卵子の状態、受精卵(胚)は、どのように成長していくのでしょうか。
体外受精のリスクを含めて紹介します。

採卵した日の卵子

第1極体(核)が出た卵を成熟卵といい、体外受精や顕微授精に使用できます。
第1極体(核)が出た卵を成熟卵といい、体外受精や顕微授精に使用できます。


第1極体が出ていない卵は未成熟卵といい、体外受精や顕微授精に使用できません。
第1極体が出ていない卵は未成熟卵といい、体外受精や顕微授精に使用できません。


体外受精または顕微授精→受精確認

採卵の翌日に受精確認を。卵子と精子からの前核(PN)が2つ確認できたものを正常受精といい、前核が確認できないものや、前核が2つ以外のものは原則用いません。
採卵の翌日に受精確認を。卵子と精子からの前核(PN)が2つ確認できたものを正常受精といい、前核が確認できないものや、前核が2つ以外のものは原則用いません。


未受精卵は前核が確認できないもの。異常受精は前核が2つ以外のもの。
未受精卵は前核が確認できないもの。異常受精は前核が2つ以外のもの。


培養→受精後の胚の成長―移植

受精後、胚は2日目には4細胞、3日目には8細胞に分裂し、どんどん細胞を増やしていきます。4日目には細胞同士がくっつき桑実胚になり、5日目には赤ちゃんになる部分と胎盤になる部分が形成される胚盤胞になります。ここまで発育できるのは40~50%です。胚凍結は通常、3日目か5日目に行われます。融解後は2日程で孵化(ハッチング)をし移植、着床を確認します。
受精後、胚は2日目には4細胞、3日目には8細胞に分裂し、どんどん細胞を増やしていきます。4日目には細胞同士がくっつき桑実胚になり、5日目には赤ちゃんになる部分と胎盤になる部分が形成される胚盤胞になります。ここまで発育できるのは40~50%です。胚凍結は通常、3日目か5日目に行われます。融解後は2日程で孵化(ハッチング)をし移植、着床を確認します。


【ちゃんと知っておきたい】体外受精・顕微授精Q&A

不妊治療の最終手段でもある体外受精と顕微授精。
経済的、身体的に負担が大きいのでリスクなどもよく知っておきましょう。

【Q】受精卵の凍結とは?

【A】現在は、卵子から胚盤胞まで凍結することが可能です。理論上は半永久的に保存が可能で、融解後の胚の生存率は約95%です。胚移植に用いなかった良好の受精卵(胚)も、原則凍結保存します。凍結胚で妊娠をしても、先天異常のリスクが高まることはありません。

【Q】治療をやめるタイミングは?

【A】40歳以上で、体外受精を3~4回行っても、いい胚盤胞ができない場合は考え時です。治療を続けて妊娠できる確率は0%ではありませんが、その低い確率の中に自分が該当するかはわかりません。不妊治療は体力面・経済面だけでなく、精神面でも負担がかかります。「やめる」のではなく、「やすむ」という選択肢も含め、パートナーと相談しましょう。

【Q】さらに進んだ治療法は?

【A】胚を培養器から取り出さずに良好胚盤胞か見分けるシステム「タイムラプス」と、着床前染色体異数性検査の「PGT-A」が近年注目を集めています。PGT-Aは染色体の数が正常な胚盤胞を移植することで妊娠率の向上や流産率の低下が期待されますが、日本では臨床研究中です。

●SEET法
受精卵(胚)が胚盤胞に成長する際に分泌される伝達物質が、子宮の着床準備にかかわっています。そこで胚培養をし、胚盤胞を育てて凍結し、このときに受精卵(胚)から分泌されたエキスも同時に凍結します。胚移植は、エキスを先に子宮内に注入しその数日後に胚盤胞を子宮に届けることで着床率を上げるとされています。

●アシステッドハッチング法
ハッチングとは、孵化という意味で、孵化をアシストする治療法です。受精卵のまわりを囲んでいる透明帯という殻の一部を薄くしたり切れ目をつけます。凍結胚の場合は、透明帯が硬くなるともいわれています。殻が硬いと、なかなか透明帯から出ることができず、着床が難しくなるので、孵化しやすくする処理を行います。

体外受精のリスク

●OHSS
卵巣過剰刺激症候群。排卵誘発剤が原因で発症します。排卵誘発剤による刺激が強すぎると、卵巣が大きくなり腹水がたまり、吐き気や下痢などの症状がでます。リスクのある人には、低刺激法などを行います。

●異所性(子宮外)妊娠
もともと全妊娠の0.5~1.5%に発生しますが、近年、異所性(子宮外)妊娠の確率が高くなっています。一方、胚盤胞まで育ててから移植する胚盤胞移植の場合は、自然妊娠よりも異所性妊娠の確率が低くなっています。

●多胎妊娠
近年は、体内に戻す受精卵(胚)の数が2個までに制限されており、三つ子以上の妊娠は少なくなりました。多胎妊娠は流産、死産、低体重児のリスクが高くなります。

●自然妊娠でも同様に起こるリスク
流産・死産のリスクは、体外受精も自然妊娠も変わらず15%前後。妊娠22週未満であれば流産、22週以降に子宮内で胎児が死亡をすると死産となります。また、受精卵の絨毛細胞だけが、果物のぶどうのような形で異常に増える胞状奇胎の発生率は、0.2%前後です。

●それ以外のリスク
治療には卵巣刺激や、子宮内膜症の治療、高プロラクチン血症の治療など、さまざまな薬が使われる場合もあります。副作用によるめまい、のぼせ、ひどい場合は呼吸困難も。ほかには採卵時の出血や感染などの可能性もあります。

■監修

藤原敏博 先生

藤原敏博先生・著書『名医が教える妊活と不妊治療のすべて』(あさ出版)


●イラスト/MAKO
●撮影/鈴木江実子
●構成・文/長谷川華

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

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