「妊活中の2人」で一緒にトライ!健康的な体をつくって維持するボディケア【専門家監修】
不妊治療を始めると決めたら、最初に見直したいのが日々の生活習慣です。
「2人が心身ともに健康であることで、近い未来の妊娠、出産、子育てがうまくいく」と語る専門家が日ごろから心がけておきたい生活習慣をアドバイス。無理なく、楽しくがポイントです。
今回は、「健康的な体をつくって維持する ボディケア」編です。
妊娠体質になるためには、やせすぎも太りすぎもNG。筋力をつけながら適正体重管理を。
「妊活中の2人の体にいい生活習慣25」 #4
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2022-2023」
竹内邦子さんからのアドバイス「全身の血液循環を改善するストレッチで赤ちゃんが居心地いい子宮づくりを」
今回ご紹介する「be・マザーズ・スマイルビクス」は、子宮や卵巣、骨盤内の血流循環を改善することを目的につくったストレッチです。毎日無理なく行うことで、筋肉内の毛細血管を増やし、赤ちゃんにとって居心地がいい子宮づくりが目指せます。また、全身の血液のめぐりを改善することで、冷え対策にも効果的。たくさんの種類がある中でも、1人でできるものとパートナーと一緒にできるものを紹介します。
【ボディケア】妊娠体質を目指すなら有酸素運動を。毛細血管を増やすことで、柔らかい筋肉と子宮環境が築けます
「有酸素運動をすると筋肉内の毛細血管の数が増えるので、アスリートなどの筋肉は柔らかくなります」(竹内先生)。
筋肉量を増やして、この先の育児にも耐えられる体づくりを。
【ボディケア】妊娠・出産時の太りすぎは危険大!体重の適切な管理の元となる、BMI値をきちんと把握しましょう
BMI=体重(kg)÷ 身長(m)²
※体重75kg、身長1.6m(160cm)の人の肥満指数(BMI)は75÷1.6÷1.6=29.3(kg/m²)
●BMI(肥満指数)による肥満判定基準
「太りすぎは妊娠の妨げになるだけでなく、出産時にもリスクが高まるので、妊活中から体重管理をしておくことが重要です」(十倉先生)。
太りすぎだけでなく、やせすぎも胎児にとって危険。適正な体重をキープするためにも、体重だけでなくBMI値を意識しましょう。
【1人で!カップルで!】be・マザーズ・スマイルビクス
妊娠力アップのために考案されたストレッチで、全身の血液循環改善を目指して!
上半身と下半身の血流を促進して、子宮の筋肉を鍛えるストレッチ
(1)〜(3)は上半身から骨盤へ、(4)〜(5)は下半身から骨盤へと血流を促し、子宮の冷えやむくみを改善することが期待されます。
(1) 座って両ひざを曲げてかかとを床につけ、両足の裏にタオルをかける。腰と背中がまっすぐになるよう意識して
(2) そのまま上半身を太ももに近づけるよう前に傾ける。背中が丸まらないように注意して
(3) 今度はゆっくりと上半身を丸めて背中から腰を伸ばす。おへそを見るように丸まって
(4)次に右足を伸ばしてタオルをかけ、左足は片ひざを立てて固定する。腰と背中がまっすぐになるよう意識
(5)腰と背中をまっすぐ伸ばしたまま、上半身を右にひねって5秒間キープ。このとき、子宮が正面を向いていることを意識するとGOOD。脚を変えて4〜5を数回繰り返す
タオル1本をカップルで使って上半身と下半身の血流を促進
パートナーと一緒に行うことで習慣として取り入れやすく、血液の流れを改善することで健康的な日々を過ごすことができるように。
(1) 両ひざを立てて開き、向かい合わせで座って1本のタオルをコの字型になるようにお互いに持つ
(2) お互いにタオルを引っ張り合いながら体を丸めて5秒キープ。男性は下腹部を、女性は子宮を覗き込むように。1〜2を数回繰り返す
(3) 今度は足を開いて立ち、タオルを持って上半身を45度の角度までゆっくり曲げる
(4)45度に曲げたことを確認したら、ゆっくりと上半身が床と平行になるまで下げる
(5)上半身が床と平行になったままの状態で、お互いが自分のおしりを後ろに引くようにタオルを引っ張り合う。腰からお尻、太もも裏、ふくらはぎまで伸びていることを確認しながら5秒キープ。4〜5を数回繰り返す
【Check】どちらのエクササイズも締めは大の字でリラックスを
両手と両脚を大きく伸ばし、肩やおなかの力を抜いて全身を解放するようにリラックス。
■監修
■撮影/大森忠明
■スタイリスト/シダテルミ
■ヘア・メイク/榊美奈子
■モデル/SOGYON
■イラスト/清水利江子
■構成・文/飯田由美(BEAM)
※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。