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[妊活] 不妊治療へ踏み出せないハードルって? #1 治療と仕事の両立

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行くべきか、行かざるべきか…そろそろ、「治療」を考えようかな…と思った2人へ。
不妊治療を始めるときに、クリニックはどう選ぶのか、どう戸惑いを解消したらいいのか。妊活コーチの松本亜樹子さんと先輩たちにアドバイスしてもらいましょう。

あなたと彼が不妊治療に踏み出せないのには4つのハードルがある…

「不妊治療を始めるならあの病院」と、めどは立ったけれど、その扉を実際に開けるにはなかなか勇気がいるもの。その勇気が必要なのはなぜ?
2人の心の中にある「4つのハードル」のうち、今回は「ハードル1・不妊とハッキリわかってしまうことが恐い」「ハードル2・治療と仕事の両立」について分析してみました。

【あなたと彼のハードル1】「不妊」とハッキリわかってしまうことが恐い

最初に病院へ行くことを何よりもためらうのは「私は不妊治療患者になる」と自覚させられるのが恐い、ということだと思います。一種のアイデンティティクライシスです。自己肯定感を揺るがされるのは、だれしもつらいことだと思います。「不妊症」と診断されることに対して、もやもやとした割り切れない感情があるんですね。不妊症カップルというカテゴリーに入ることに抵抗があるんだと思います。

自己肯定感が壊される?そんなことはないんです

取りあえず、検査だけでも受けてみると気が楽になりますよ、と私は言っています。根性もお金も、初めからそんなに必要というわけではありません。

私たちだけ特別…じゃない!

不妊治療は、夫婦5.5組に1組※が経験しているといわれる時代。実際に治療を受けていなくても、「病院へ行こうかと思ったことがある」という例まで入れると、不妊かも、と悩んだことがある夫婦は3組に1組といわれています。不妊治療をしていることは特別なことではないのです。
※第15回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所(2015年)

仲間はたくさんいます

そんなこと言っても、私のまわりにはいないわ、と思うかもしれませんが、意外と身近にいるものです。自分からわざわざ言わないだけで、こちらから打ち明けたら「実は私も」ということが多いのです。だれが最初に言いだすか、なんですよね。
あなただけじゃないんです。1人で悩まなくても大丈夫ですよ。まずは病院のドアをノックしてみてください。

先輩たちが「最初の一歩」を踏み出せた理由

●なかなか妊娠しなくて、お互いにストレスがたまりがちだったので、思いきって受診することにしました(31才・生後11カ月)

●夫の母親に不妊治療するならお金は出す、と言ってもらい、友だちからも「それなら甘えちゃいな」と言われた。(32才・生後0カ月)

●病院の先生が「結婚もしてるし、若いけど、今から治療を始めてもいいと思うよ」と言ってくれたのが後押しに。(23才・生後4カ月)

●「子どもが欲しいと思ったときから、不妊治療をスタートしていい」という言葉がきっかけ。(33才・1才0カ月)

●子どもがいない生活を想像できなかったし、思いきってライフスタイルを変えたかったから、治療に踏みきりました。何もしないままではいられなかっただけ。(31才・妊娠5カ月)

●以前は「子どもをつくろうとしてから2年たってできなければ不妊」といわれていたのが、1年になったというのをテレビで見て、自分も早く始めたほうがいいなと思いました。(37才・1才6カ月)

●結婚前からセックスレス。同じころに結婚した友人が次々に妊娠していき、このままでは妊娠できない!と思って、すぐにクリニックへ。(31才・1才0カ月)

●まわりが妊娠ラッシュだったし、不妊治療している友人が何人かいたので、病院へ行くのに不安はなかったです。(38才・生後3カ月)

(『たまごクラブ』読者で不妊治療経験者へのwebアンケートより 2018年7月実施)

【あなたと彼のハードル2】治療と仕事の両立、できるのかな…


不妊治療は、卵の育ち方をモニタリングしたり、投薬の時間が決められたりで、平日・休日を問わずに指定された日時に受診しなくてはならないことが多いものです。しかも、そのタイミングがいつなのか、直前にならないとわからず、予定が立てにくいものです。また、薬の副作用による体調不良だって起こります。

職場にずっと隠すのは困難。キーマンには打ち明けて

仕事と治療との両立が非常に困難と、たくさんの仲間が実感しています。初めのうちはまわりに言わずに有給休暇を使ってなんとかしていても、長引くとそれも難しくなります。
治療していることはプライベートなことなので、言いだしづらい職場環境もあるかもしれません。でも、ずっと隠しておくのは難しいと思います。せめて仕事で直接関わる人、上司、同僚の中でもキーマンだと思う人には打ち明けてみましょう。

ギリギリの限界まで言わないでおくという選択肢もある

ただ、その場合、両立が困難になっていくと、自分自身を追いつめてしまい、仕事を辞めざるをえなくなることにもつながります。その仕事が好きだった人ほど、不本意でもあるでしょう。

「あなただけじゃない」を味方に切りだす勇気を

話を切りだすのが難しいと思ったら、ハードル1でお話しした「あなただけじゃない」ということを味方に、勇気を出してみませんか? 話してみた結果、実は上司も治療の経験があった、別の同僚が治療していた、などといったことから、理解者がいて協力してくれたというケースもあります。意外と打ち明けられた人自身も実は治療経験者だったり、親せきに治療していた人がいるといったこともあります。
大好きな仕事だからこそ、仕事を思いっきりできない自分がいちばんつらいはず。だから、話してみる勇気をぜひ持って! 好きな仕事はずっと続けてほしいです。

仕事をしながらの不妊治療はどんなところが難しい?

●急に・頻繁に仕事を休むことが必要… 71.9%
●周期に合わせた通院が必要で、通院スケジュール管理が難しい… 47.3%
●まわりに迷惑をかけて心苦しい… 25.6%
●上司・同僚の理解を得られない・得難い… 13.0%
●治療のことを職場でカミングアウトすることが難しい… 12.7%
●ほかの人に代替が難しい職務内容… 9.9%
●治療中でも、仕事の都合で途中で断念せざるを得ない… 8.1%
●治療や投薬などの副作用で体調不良… 6.6%
●診療時間が平日日中のみ… 5.8%
●待ち時間が長い… 5.1%
※複数回答

回答で多かったのは、「通院日が予測できない」こと。そのため「仕事との調整が困難」であり、周囲に申し訳なさを感じたり、職場で誤解を生んでしまう、そして職場に居づらくなるケースが増えています。そもそも職場でカミングアウトするのもハードルが高いという声も多くみられました。

働き方をどう変えた?

●退職した… 50.1%
●その他… 26.7%
●転職した… 21.4%
●休職した… 9.6%
●異動した… 7.0%
※複数回答

残念ながら現状では、「辞める」という選択肢が半数。これだけ不妊治療する人が多くなったのに、職場の理解はまだまだということがわかります。

職場に理解を促すためのパンフレットもあります

厚生労働省では、不妊治療をしている人への職場理解を促すパンフレットを発行しています。休むことが多くなる理由について「こういうパンフレットがあるんです」と、切りだす材料になるかもしれません。「仕事と不妊治療の両立支援のために」は厚生労働省のサイトからダウンロードできます。

【監修】
松本亜樹子さん

NPO Fine代表理事
アナウンサー時代から人材育成に携わったのがきかっけでコーチングを学び、現在は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルサ―ティファイドコーチ(ICF PCC)として活躍。その一方で自身の経験を生かし、「NPO法人Fine~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~」を設立。

■イラスト/Boojil
■文/関川香織
■取材協力/NPO法人 Fine

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