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[妊活] 不妊治療ALLガイド #4 不妊の原因は男女両方にある

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不妊治療は早く始めるほどいい、といわれます。それはなぜなのか、そして、どんな治療が待ち受けているのか。初めて不妊治療をスタートするカップルのためのガイドです。齊藤英和先生に詳しく解説していただきました。
今回は、<不妊の原因は男女両方にある>編です。

【監修】齊藤英和先生
国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊診療科医長。不妊治療の最前線で活躍する傍ら、高年出産に伴うリスクの啓発にも尽力。著書に『妊活バイブル』(講談社)

不妊の原因は男女両方にあります

赤ちゃんを授かるためには、卵子と精子両方の状態がとても大切。不妊の原因は男女どちらにもあり得ます。2人そろってチェックが必要なことはもはや常識です。

加齢や不規則な生活習慣が不妊症を助長することに

不妊症のトラブル因子は、大きく分けて5つのパターンがあります。女性側に3つ、男性側に1つ、そしてその他の因子です。

<女性側の原因>
(1)なんらかの原因で排卵が起こらない排卵因子
(2)卵管にトラブルがあり卵子や精子が通りにくい状態になっている卵管因子
(3)子宮に異常があって着床が困難な子宮因子

<男性側の原因>
一定量の健康な精子をつくれない精子形成障害や、勃起不全などをまとめて男性因子と呼ばれています。

<どちらにもあてはまらない場合>
原因がよくわからない「その他の因子」です。

さまざまな因子が複数合わさったことで不妊となる場合も

こうしたトラブルは、それぞれ単独で起こるだけではありません。
そしてトラブルが起こる原因は、生活習慣やなんらかの疾患などさまざま。やはり加齢によってトラブルは起きやすくなるといえます。
とくに女性の場合ですが、年齢とともに健康な卵子の数が減っていくため、受精したり、受精後に受精卵が順調に育っていく力が弱くなるのです。

生殖機能そのものだけでなく、気をつけたいのは普段の健康状態

健康的な生活を送って体調を整えることも、妊娠するためには大切なことです。そのためには基本的なことですが、質のいい睡眠をとり、適度な運動を行い、栄養バランスのよい食事をとることです。やせすぎも太りすぎも不妊の原因になるので、適正体重をキープして。冷えや過度のストレスに注意し、喫煙や大量の飲酒は厳禁です。
妊活のゴールは受精ではありません。受精したあとは、妊娠を継続して出産し、育児と続いていきます。トータルな健康はとても大切なことなのです。

原因セルフチェックリスト

各項目の右下にある数以上、チェックが入ったら、不妊症の心配があるという目安になります。

カップル共通 チェックリスト

<これまでの病歴>
□常用している薬がある
□精神安定剤を服用している
□性病にかかったことがある
□下腹部を切開する手術を受けた経験がある
(1つ以上のチェックで不妊症の心配)

<生活習慣>
□BMI値(肥満指数)が18.5未満
□BMI値が25以上
□喫煙する
□毎日大量に飲酒する
(2つ以上のチェックで不妊症の心配)

<メンタル>
□日常的に強いストレスを感じる
□仕事が忙しく、休息時間が少ない
□性欲がわかない
□半年以上、セックスレス
(2つ以上のチェックで不妊症の心配)

女性サイド チェックリスト

<月経について>
□月経痛がひどい
□経血の量が大量または少なすぎる
□月経の周期が25日未満または39日以上
(1つ以上のチェックで不妊症の心配)

<おりものについて>
□おりものが常に大量
□おりもののにおいがきつい
□おりものが濃い黄色をしている
□おりものが白くてボロボロしている
(1つ以上のチェックで不妊症の心配)

<体調について>
□貧血に悩んでいる
□無理なダイエットで急激にやせた
□乳汁が出ることがある
(2つ以上のチェックで不妊症の心配)

<中絶・流産の経験>
□中絶を一度でも経験している
□妊娠4カ月以降に中絶したことがある
□流産を3回以上経験している
(1つ以上のチェックで不妊症の心配)

男性サイド チェックリスト

<射精>
□射精までが早すぎる
□射精までに時間がかかりすぎる
□射精しても快感が少ない
□朝に勃起しない
(3つ以上のチェックで不妊症の心配)

<男性器>
□睾丸が小さい、軽い
□精液が濃い黄色や赤みがかっている
(1つ以上のチェックで不妊症の心配)

不妊症の5つの因子

不妊の原因となる5つの因子はどういうものなのでしょうか。具体的にお伝えします。

【女性側】子宮に原因がある

子宮の形が異常だったり、筋腫やポリープができたりしているパターン。ただし、それ自体は妊娠に影響を与えないケースも多くあります。

たとえば…
●子宮奇形
●子宮発育不全
●子宮筋腫
●子宮内膜ポリープ・子宮内膜炎
●アッシャーマン症候群(子宮腔癒着症)

【女性側】卵管に原因がある

卵管が狭くなったり、詰まったりしているパターン。細菌やクラミジアによる感染症や、子宮内膜症による卵管の癒着、卵管の炎症などが主な原因になります。

たとえば…
●卵管閉塞・狭窄(クラミジア卵管炎など)
●卵管周囲癒着(骨盤腹膜炎、子宮内膜症など)

【女性側】排卵に原因がある

成熟した卵子が卵巣の外に出られない排卵できないパターン。ストレスなどの影響で、ホルモン分泌をつかさどる脳の視床下部が、不調をきたして起こる場合も。

たとえば…
●ダイエットストレス
●高プロラクチン血症
●多嚢胞性卵巣症候群
●早発卵巣機能不全

男性に原因がある

精子が受精に向けてスムーズに動けなかったり、精子がつくられない、数が少ないといったパターン。勃起不全(ED)も男性因子の一つです。

たとえば…
●造精機能障害(精索静脈瘤、停留精巣、染色体異常など)
●精子成熟・保護障害(副睾丸炎、前立腺炎など)
●精路障害(輸精管閉塞など)
●射精障害(インポテンツ、逆行性射精など)

その他の因子

排卵・卵管・子宮・男性因子のどれにもあてはまらないパターン。腟や頸管、体内に入ってきた精子に対する反応のトラブルなどがあります。

たとえば…
●腟因子(処女膜閉鎖、腟閉鎖、腟欠損など)
●頸管因子(頸管炎、頸管粘液産生不全など)
●免疫因子(抗精子抗体など)
●子宮内膜症

妊娠成立までのプロセスとその過程で起こるトラブル

排卵から着床までの間に潜んでいるトラブルとは?プロセスを追いながら、原因を見てみましょう。

1 排卵

卵巣から排卵された卵子は、卵管の先端にある卵管采に取り込まれ、卵管膨大部で精子を待つ。このときに卵子が育たないなどの排卵障害や、卵管が詰まるなどの卵管障害がトラブル因子に。

2 セックス

腟内に精子が入るときに起こるトラブルには、性欲はあっても勃起しない勃起障害(ED)、精液が男性の膀胱に逆流する逆行性射精など、男性側に原因があることが多い。

3 精子が卵管を進む

卵管膨大部で待機している卵子に向かって精子が進むとき、男性の造精機能障害で精子の数が少ない・動きが悪いとうまく進めないし、卵管が狭い・詰まっている卵管障害があると精子と卵子が出会えないことに。

4 受精

卵管膨大部で待っている卵子と精子が出会うはずが、卵子が精子に対してアレルギー反応を起こす抗精子抗体があると、精子が動けなくなる。また卵子・精子の老化で受精しないことも。

5 受精卵が卵管を進む

うまく受精できると細胞分裂しながら受精卵は子宮に向かって卵管を進む。このときに卵管に炎症があると狭くてたどり着けないことが。卵子・精子の老化で細胞分裂がうまくいかないことも。

6 着床

細胞分裂して胚盤胞になった受精卵は子宮内膜に着床。ただし子宮筋腫などの病気で着床しにくい状況だったり、黄体機能不全で子宮内膜が成熟していないと着床できないことがある。

7 妊娠成立

…妊娠継続
出産へと続く

■イラスト/itabamoe
■取材・文/関川香織(K2U)、生田有希子

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