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[妊活に役立つ生理の情報] 4つの周期でこんなに変化!生理のバイオリズム

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tora-nosuke/gettyimages

女性の体が妊娠するために必要不可欠な生理。月経の周期は25日~38日といわれていますが、その間、女性の体と心はさまざまに変化しているのです。今回は、「生理のバイオリズム」「生理のしくみ」について紹介します。

原 利夫先生プロフィール

【監修】はらメディカルクリニック院長 原 利夫先生
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院にて医学博士学位を取得。1993年、不妊治療専門のクリニックを開設。著書に『不妊治療がよくわかる 元気な赤ちゃんができる本』(池田書店)ほか多数。
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男女共、意外と知らない生理について学びましょう

「女性の生理について男女が学ぶのは、高校時代の『保健体育』くらいです。そのわずかな時間の知識を、今でも覚えているかというと、かなり疑問ですね。
でも妊娠を望むなら、生理が毎月きちんとあることが前提。だからこそ、生理のことを女性はもちろん、パートナーも一緒に学ぶことは、とても重要だと思います」と原先生。生理になると、下腹部の痛みがつらかったり、イライラして人にあたってしまったり…、本意ではないことで、お互いを傷つけ合うことが少なくないかもしれません。
でも、考えてみてください。もしかしてその女性の言動、生理前や生理中に限られていませんか?
ここでは月経周期を大きく4つに分けて、女性の心身がどう変化するのかを紹介しましょう。

月経周期<1> 生理中【下腹部が痛い…】


★平均的な期間は5~6日。自分の周期をきちんと確認して

妊娠しなかった場合は、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が減少。不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出されます。平均的な期間は5~6日。10日以上経血が続く場合は、子宮筋腫などが疑われ、逆に2~3日で終わる人は無排卵の可能性もあるので、医師に相談を。

月経周期<2> 生理後1週間【キラキラ女子力アップ】


★女性としての魅力がアップし心身共に絶好調になる時期

卵胞刺激ホルモンの働きで、卵巣にある卵胞が成熟し始める時期。卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。この時期は肌や髪がツヤツヤになるなど、女性としての魅力がグンとアップ。体調がよく、考え方もポジテ ィブになり、気分もリラックスした日が続きます。

月経周期<3> 排卵後1週間【体の準備はいつでもOK】


★子宮内膜がふかふかになり妊娠の準備が万端に整う時期

卵巣で成熟した卵子が飛び出す排卵が起こります。この排卵の2~3日前から排卵後の1日の間が、最も妊娠しやすい時期。受精卵が着床して妊娠したときに備え、子宮内膜はふかふかにやわらかくなります。また、排卵日を挟んで2~3日間はおりものの量が多くなる期間でもあります。

月経周期<4> 生理前1週間【不調でぐったり…】


★感情の起伏が大きくなり体は不調のオンパレードに

「プロゲステロン」という黄体ホルモンが多く分泌され、妊娠しやすい状態をつくります。乳房や下腹部が張ったり、痛みが出たり、便秘や下痢、疲れやすくなったり…と、体の不調が次々と現れる時期。イライラしたり、涙もろくなるといった、感情の起伏が大きくなるのもこの時期の特徴です。

月経周期


*画像クリックで拡大

○月経期:1~6日
○卵胞期:7~11日
○排卵期:12~15日
○黄体期:16~28日

知っているようで意外と知らない 【生理について】

初潮の平均年齢は12歳前後、閉経年齢は50歳前後といわれていますので、女性は妊娠・出産時期を除き、多くの人は40年にわたって生理痛に悩まされているのです。

生理は女性にとって痛みを伴う負担です

「そもそも生理は、子宮内膜が受精卵を迎える準備を整えていたのに、残念ながら妊娠しなかったために不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、体外に押し出されることを指します。このとき、子宮の収縮が強くなると、下腹部が猛烈に痛くなったり、腰がだるくなったりする症状が強く現れるのです。つまり、妊娠をすることなく次の生理になることが、毎月女性の体にとってとても大きな負担になっているのです」(原先生)。

昨今、忙しく働く現代女性に多いのが、長時間のデスクワークや立ちっぱなしの仕事などによる血行不良や、冷えからくる生理痛です。ストレスや過度なダイエットも、生理痛が重くなる一因です。さらに20代後半からは生理痛だけでなく、眠けや不眠、気分の落ち込みなどの月経前症候群(PMS)に悩まされる女性も増えており、さまざまな重い症状を訴える人が急増中。

生理中の女性は、男性が思っている以上の痛みや不快さを感じていることを、ぜひ理解してください。

生理と排卵のメカニズム


生理と排卵のしくみの5ステップをご紹介します。

1.卵巣の中で卵子が成長

脳からの指令の下、卵巣内の原子卵胞が発育し、左右にある卵巣のどちらかで、1個の卵子が成長。卵胞刺激ホルモン(FSH)の作用でエストロゲンが上昇し、子宮内膜がふくらみ、着床の準備をします。

2.卵子が卵巣から飛び出す

脳の下垂体から分泌される黄体ホルモン(LH)の作用で卵巣で成熟した、たった1個の卵子が卵巣のかたい壁を破って、おなかの中へと飛び出します。これが排卵です。

3.卵管の中で精子を待つ

卵巣から飛び出した卵子を卵管采がつかみ取ります。このとき、卵管で待ち受けている精子と出会うと受精卵ができ、受精卵は卵管を通って、子宮の中へと運ばれます。

4.子宮内膜が厚くなる

黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で、子宮内膜はふわふわに厚くなって着床準備を整えます。同時に赤ちゃんを育てるために必要な血液を蓄えて、受精卵が運ばれてくるのを待ちます。

5.子宮内膜が剥がれて外へ出る

受精卵が子宮内膜に着床すれば妊娠が成立。しかし、受精卵ができなかった場合、不要になった子宮内膜は剥がれ落ち、卵子や血液とともに体外に排出されます。これが生理です。

生理痛の原因を探る


知ってた?どういうこと?生理痛にはさまざまな原因が考えられます。

プロスタグランジンの分泌量が多い

生理は妊娠をすることなく、不要になった子宮内膜が血液とともに剥がれ落ち、体外へ排出されること。この際に、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという物質の量が多いと、必要以上に子宮が収縮し、下腹部などに痛みがでます。痛みがひどい場合は婦人科での受診をおすすめします。

出産経験がなく子宮の出口が狭い

出産経験のない女性の中には、子宮の出口が狭く、経血がスムーズに流れにくいことから痛みを感じる人も。また、生活環境の変化によるストレスを感じると、ホルモンや自律神経のバランスが崩れることから血行が悪化し、痛みを強める場合があります。

冷えによる血行不良が一因に

体が冷えると血行が悪くなるため、痛みの原因となるプロスタグランジンが骨盤内に停滞。痛みがより強くなってしまいます。そもそもプロスタグランジンの働きで、血行が悪く、冷えやすい状態になるので、下腹部や腰を冷やさない工夫をすることで改善が望めます。

精神的&身体的なストレス

ストレスによりホルモンや自律神経のバランスが崩れると、血行不良で痛みが強くなります。過度な緊張や睡眠不足などが、痛みをより強くする原因になるので、リラックスした状態をつくりだすことが大切。また生理中は体が冷えやすい状態なので、温めることも大切です。

そのつらさ、機能性月経困難症!?

極度の下腹部の痛みや腰痛、腹部の膨張感、吐きけなど、さまざまな症状を伴う生理痛で、プロスタグランジンの過剰な分泌により、陣痛のような痛みが伴います。子宮内膜症の初期段階という場合もあるので、鎮痛剤を飲んでも効かない場合は婦人科での受診をおすすめします。

器質性月経困難症に注意!

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などを指します。鎮痛剤や漢方薬での対処療法が必要な場合があるので、早めに婦人科で受診しましょう。生理中は「痛くて当たり前」と思いがちですが、起き上がるのがつらい場合は治療が必要です。

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●イラスト/KINUE

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