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若い人にも増えている「卵巣・子宮のトラブル」。生理痛がひどくなったら注意が必要

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子宮健康概念を持つ女性
RyanKing999/gettyimages


「赤ちゃんが欲しい」。そう思っても、妊娠・出産にまつわる女性の体のしくみのこと、意外とデリケートな男性の体のこと、理解していますか?

今回は、女性が気を付けたい、妊娠を妨げる可能性がある「卵巣・子宮のトラブル」について、産婦人科医の竹内正人先生にうかがいました。

「妊娠力アップのための基礎知識」 #6
※参考:「妊活たまごクラブ 2019-2020年版」

関連:生理を男女できちんと学ぶ大切さ。心配事はためらわず婦人科へ

最近は若い人にも増えている『卵巣のトラブル』って?

卵巣は、卵子を保存して育てる大切な器官です。以前は40代以降に多かった病気も、最近では若い人にも増えている傾向があります。
生理時の出血が増えたり、生理痛がひどくなるようなら、早めに医師に相談しましょう。

【卵巣のう腫】良性が多いが、卵巣ごと摘出するケースも

卵巣内部に分泌液や粘液、脂肪などがたまってできる良性の腫瘍です。まれに悪性の場合もあるので、検査が必要。
初期は自覚症状がないですがエコー検査などで異常がわかります。腫瘍が大きくなると下腹部がふくらんだり、しこりを感じたり、痛みを伴ったりします。
ひどい場合は卵巣摘出手術をします。

【卵巣機能不全】 排卵障害や生理不順を引き起こす

年齢とともに卵巣の機能が低下して、ホルモンバランスが乱れ、排卵障害や生理不順を引き起こします。
最近では、若い人でもストレスや子宮内膜症、冷えや過度なダイエット、肥満などによって卵巣機能不全を起こす人が増えているというデータも。
中には、生まれつき卵子がない人もいます。

【卵巣がん】早期発見が難しい悪性の腫瘍

卵巣のう腫が良性なのに対して、悪性の腫瘍が卵巣がんです。40代から罹患者(りかんしゃ)が増え始め、進行すると腹部に膨満感や痛みなどの症状が。卵巣のう腫ががんに変わる場合もあります。
初期は自覚症状がないため早期発見が難しい病気ですが、家族に経験者がいたり、妊娠・出産の経験がないとリスクが高まります。

【PCOS】卵胞が発育せず、排卵しにくい

PCOSは多嚢胞性卵巣症候群といって、卵胞の発育が順調に進まず、排卵にまで至らない排卵障害です。
超音波検査では10mmぐらいの卵胞がたくさん確認できますが、それ以上発育しません。原因はまだ不明で、生理不順、にきびの増加、毛深くなるなどの症状も。

●コラム:卵巣の検査にはこんな検査もあります

卵巣から分泌されるホルモンの数値から原始卵胞の数を推測する「AMH検査」というものがあります。
ほかに卵巣のう腫などのトラブルがわかる「超音波検査」。
今後の排卵や妊娠の可能性を調べるため、超音波で卵胞が何個あるかを測定する「アントラルフォリクル計測」。
血液中のホルモンの値から卵巣の機能を調べる「女性ホルモン検査」なども。

自覚症状がないものも多い!『子宮のトラブル』って?

子宮のトラブルは、自覚症状がないものも多いですが、そのままにしておくと不妊の原因にも!
ひどい場合には子宮摘出だけではなく、命を落としてしまうこともあります。早期発見なら完治も可能なので、定期的にチェックをして!

★子宮のトラブル TOP3
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・子宮がん

【子宮筋腫】良性の腫瘍だが、不妊の原因にも

子宮内にできる子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなったり数が増えたりすると、受精卵が着床しにくくなり不妊の原因にも。
生理時の出血が増えたり、下腹部痛、腰痛、頻尿、便秘、貧血などの症状が出る場合には要注意。
投薬治療が一般的ですが、ひどくなると腫瘍摘出手術をします。

【子宮内膜症】子宮の内膜が子宮以外の場所にできる

子宮の内側にある子宮内膜が、子宮以外の周辺の組織で増殖する病気です。卵管や卵巣の近くにできると、排卵が正しく行われなくなります。
30代以降の女性に多く、激しい生理痛をともなうのが特徴です。そのままにしておくと、血液が卵巣にたまってのう腫となり、手術が必要になることも。

【子宮体がん】最近は若い人も!子宮に発症するがん

子宮内膜から発生するがんで、初期の段階でも不正出血があります。おりものが茶色っぽくなったり、水っぽくなったりするのも症状の一つです。
最近では、子宮内膜増殖症から子宮体がんに進行する若い女性も増えています。気になることがあれば、早めに婦人科を受診するようにしましょう。

【子宮頸がん】子宮の入り口、産道の一部のがん

セックスの経験がある女性なら、だれでもなる可能性があるのがこの子宮頸がんです。
初期は自覚症状がなく、進行すると不正出血やおりものの増加といった自覚症状が。さらに進行すると子宮摘出や生命にかかわることもあります。
早期発見なら完治可能なので、予防のためにも定期健診を忘れずに。

仕事が忙しかったり、「自分は大丈夫だろう」とか、「婦人科は恥ずかしい」といった理由で健診を受けない人がいます。
しかし、早期発見なら完治可能な病気も、そのままにしておくと手遅れになる場合も。初期は自覚症状がない場合もあるので、必ず定期健診を受けるようにしましょう。

関連:女性の一生で排卵される卵子は約480個。最も妊娠しやすいのは、排卵日の2~1日前。妊娠のしくみとは?

【監修】産婦人科医 竹内正人先生

【監修】産婦人科医 竹内正人先生
日本医科大学大学院修了。米国ロマリンダ大学留学を経て葛飾赤十字産院などに勤務。よりやさしい「生まれる・生きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠を終えて活動中。著書・監修書も多数。

▼『妊活たまごクラブ2019-2020年版』は、妊活に役立つ情報が一冊に詰まった妊活スタートブック。

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