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妊活・重要なのは男女の「セックス」をきちんと相手と理解しあうこと

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クローズ アップ。男と女は、手をしっかりとホールドします。
vadimguzhva/gettyimages


セックスはパートナーとの大切な行為であるとともに、赤ちゃんが欲しいと思う2人なら避けて通れないものです。
「セックスレス大国」といわれる日本ですが、そもそもセックスについてキチンと2人で話し合ったことがある人はいるのでしょうか?
妊活という視点で、セックスについて、産婦人科医の宋先生と泌尿器科医の小堀先生に教えてもらいました。あえて、世の中でよく言われがちなことをピックアップし、質問形式でお届けします。

「妊活男女が知っておきたいセックスのこと」 #1
※参考:「妊活たまごクラブ 2019-2020年版」

パートナーと2人で確認を。 妊活セックス・リテラシー診断

まずはセックスについての理解度をできれば男性、女性両方で確認を。実は、勘違いしていることも多いもの。男性と女性によって知識に差が出る問題もあります。
それぞれで〇×△を考えてみましょう。パートナーそれぞれで異なる答えも出てくるかもしれません。

【Q.1】
女性には性欲がないのでオナニーは必要ない

【Q.2】
女性は日によって感じ方や濡れ方が違う

【Q.3】
2回連続でセックスをすると精液中の精子は薄くなる

【Q.4】
男性は毎日ひとりエッチをしてOK

【Q.5】
セックスのあと逆立ちをすると精子が腟の奥まで入り妊娠しやすくなる

【Q.6】
男性器が大きければ大きいほど女性は感じやすい

【Q.7】
緊張状態(交感神経優位)で男性は興奮(勃起)する

【Q.8】
セックスは遺伝子を残すための行為だけでなく、愛を確かめ合う行為でもある

【Q.9】
その日の体調やアルコールなどによって男性は早漏(そうろう)や遅漏(ちろう)になる

【Q.10】
セックスは挿入行為のことなので、キスはしてもしなくてもどちらでもよい

【Q.11】
挿入後は「強く」「速く」の動きによって、女性の快感が高まる

【Q.12】
男性でも性欲の強さには個人差がある

【Q.13】
男性が興奮するきっかけは「視覚」の影響がいちばん大きい

関連:見た目の若さは関係ない!20代・30代・40代、女性の年代別「妊娠力の差」って?

【Q.1】女性には性欲がないのでオナニーは必要ない


【A】×

■産婦人科医 宋先生コメント

女性にも性欲はあります。女性にとってオナニーは絶対にしなくてはならないものではないですが、「必要ない」ものでもありません。むしろ、自分の体のどこが感じるのか、どうされると感じるのかを知ることはとても大切なことです。
濡れにくい、興奮しにくいと悩む女性には、「Fiera(フィエラ)®」という女性向けのツールをすすめることもあります。
自分の体を知り、感度を高めることで、彼とのセックスもより充実したものになると思いますよ。

【Q.2】女性は日によって感じ方や濡れ方が違う

【A】○

■産婦人科医 宋先生コメント

コンディションの違いは男性よりも女性のほうが大きいです。女性はどんなに頑張ってもイケない日というのがあります。男性はがっかりせず、そういう日もあると理解してあげて。疲れていたり何か悩みがあったり、要因はさまざまです。

排卵日の前後は気持ちが盛り上がりやすいなど、生理周期やホルモンの影響も多少はあると思いますが、ホルモンの要因はそこまで大きくないというのが私の考えです。
ただ、もちろん個人差はあります。

【Q.3】2回連続でセックスをすると精液中の精子は薄くなる

【A】△

■泌尿器科医 小堀先生コメント

基本的に2回目のほうが薄くなることが多いです。ただ、2回目のほうが精子の運動率がよくなる場合もあるので、「〇」ではなく「△」。
これは、マスターベーションでも同じことが言えます。精子はかなり小さいので肉眼では見えず、精液中の濃度は人によって異なります。精液の大半は白い分泌液で、その中の精子の割合は数パーセント程度。サラサラやドロドロなど、精液の状態は体調などによって変化するので、毎回同じではありません。いつもと違う!と感じても、そこまで心配する必要はないですよ。

【Q.4】男性は毎日ひとりエッチをしてOK

【A】○

■泌尿器科医 小堀先生コメント

どんどんマスターベーションをしてください。なぜなら、精子を常に新しくしておくことが大事だからです。女性の卵子の数は胎児のときが最大で、その後どんどん減少していきますが、男性の精子は毎日つくられます。新しい精子は運動率も高く新鮮。精子の鮮度を保つためには、定期的なセックスやマスターベーションによって新しい精子をつくることが大事なんです。つまり、禁欲しすぎはむしろNGです。

【Q.5】セックスのあと逆立ちをすると精子が腟の奥まで入り妊娠しやすくなる

【A】×

■産婦人科医 宋先生コメント

これは都市伝説でしょうか?(笑)。
腟の入り口を上げたほうが精液は流れにくいとは思いますが…それなら逆立ちまではしなくても、腰の下に枕を置くなどして腰の位置を高くすればいいと思います。
とはいえ、妊娠しやすくなる根拠はないので「×」です。

■泌尿器科医 小堀先生コメント

私も「×」ですね。エビデンスがありません。そんなに簡単に妊娠率が上がるとは考えにくいです。

【Q.6】男性器が大きければ大きいほど女性は感じやすい

【A】△

■産婦人科医 宋先生コメント

男性にとっては非常に気になる部分だと思いますが、これは好みによります。大きさだけでなく、かたさ・やわらかさにも好みがあります。
好きな女性の乳房が好みのサイズと違うからと嫌いになることはないように、気にしすぎることはありません。

■泌尿器科医 小堀先生コメント

男性の中には、大きいものこそ正義!みたいに思っている人もいますね(笑)。
感じる・感じないはともかく、妊娠とはまったく関係ありません。鼻がデカい人はアソコもデカいなんていう説もあったりしますが、これも都市伝説ですね。

【Q.7】緊張状態(交感神経優位)で男性は興奮(勃起)する

【A】×

■泌尿器科医 小堀先生コメント

これは完全に誤りです。意外に思われるかもしれませんが、男性は副交感神経が優位のときに興奮するんです。だから、家でのんびりリラックスしてビールでも飲んでいるときなどがいちばん勃起しやすいでしょうね。
それが「今日排卵日だから!」と言われた瞬間に緊張して交感神経が優位になってしまう。赤ちゃんをつくろう!という気持ちが強くなればなるほど勃起しづらくなるという、これはジレンマですよね。
ちなみに射精は交換神経優位で起こります。完全にチャンネルが切り替わるイメージです。

【Q.8】セックスは遺伝子を残すための行為だけでなく、愛を確かめ合う行為でもある


【A】△

■産婦人科医 宋先生コメント

ある人にとっては「〇」であり、ある人にとっては「×」なのでは?愛を確かめ合うための行為だと考える人もいれば、寂しさを埋めるためにする人もいるし、単純に精子と卵子を出会わせるためにする人もいる。
その価値観に正解はありませんので、ご自身が思ったとおりでいいと思います。

■泌尿器科医 小堀先生コメント

年齢によっても変化するのではないですか?
結婚当初は遺伝子を残すためという意味合いが強かった夫婦も、長年連れ添ううちに連帯の意味合いが強くなっていくこともありますね。

【Q.9】その日の体調やアルコールなどによって男性は早漏や遅漏になる

【A】○

■泌尿器科医 小堀先生コメント

多いにあり得ます。日本人は遅漏、つまりなかなか射精しないことで悩む人が多いのですが、世界的には早漏で悩む人が多く、研究も進んでいます。
さまざまな研究データがありますが、一般的にいわれている早漏の定義は「挿入後1分以内に射精する」ことです。早漏でも妊娠はできますが、遅漏の場合は射精障害につながり、妊娠に影響するために日本では表に現れやすいのかもしれません。
ある調査では、回答者の半数が「自分は早漏である」「どちらかといえば早漏である」と自己評価していて意外でした。

【Q.10】セックスは挿入行為のことなので、キスはしてもしなくてもどちらでもよい

【A】△

■産婦人科医 宋先生コメント

これも人によるでしょうね。挿入しなくてもセックスかと言われれば、もちろんセックスです。
ただ、セックスを生殖のためと捉えた場合は、挿入しなければ精子と卵子は出会えないため、答えは変わってくるでしょう。キスをしなくても妊娠することは可能です。

■泌尿器科医 小堀先生コメント

同感です。
連帯のため、愛情を確かめ合うためと考えたらキスは必要でしょうし、人によっては「△」と考える可能性もあるかなと思います。

【Q.11】挿入後は「強く」「速く」の動きによって、女性の快感が高まる

【A】×

■産婦人科医 宋先生コメント

女性をイカせようとして指やペニスを強く速く動かす男性が多いようです。エッチな動画の影響もあるかもしれませんね。でも、これは逆効果です。
強い動きで痛みを感じたら快感からは遠のいてしまいます。女性の快感に激しい刺激は必要ありません。
たとえば、バイブレーターやローターを見てください。一定のリズムで動いているでしょう?「同じスピード、同じリズムで淡々と」。これが女性の快感を高めるポイントなんです。

【Q.12】男性でも性欲の強さには個人差がある

【A】○

■泌尿器科医 小堀先生コメント

めちゃくちゃ個人差があります。理由は実はわかっていません。メンタルの影響もあるともいわれています。
たとえば、親が厳しく性的なことに興味を持つことを禁じたために、性的なことは罪悪だと考えてしまうケースも。

■産婦人科医 宋先生コメント

50代・60代の男性の中に、「最近の若い人は性欲が弱くて情けない」とか言って嘆く人がいますが、私はそうは思わないんですよ。
昔のようにセックスをたくさんすることが偉いとか、セックスした人数を競うとか、そういうことを誇らなくなっただけじゃないかな。

【Q.13】男性が興奮するきっかけは「視覚」の影響がいちばん大きい


【A】○

■産婦人科医 宋先生コメント

性的なにおいや音などで性欲のスイッチが入ることもありますが、濡れた唇やスカートのスリットから見えた生足など、男性は視覚による刺激で性的興奮を得ることが多いといわれています。

■泌尿器科医 小堀先生コメント

多くの男性は女性の体や顔が見えたほうがムラムラしやすいです。そのため、ある程度相手が見える照明の明るさでセックスをすると興奮が高まります。
ただ、体を見られると恥ずかしいと考える女性も多いと思うので、そこは2人で擦り合わせが必要でしょうね。

関連:若い人にも増えている「卵巣・子宮のトラブル」。生理痛がひどくなったら注意が必要

宋美玄(そんみひょん)先生 プロフィール

産婦人科医。性科学者。ロンドンで胎児超音波の研さんを積み、2017年に丸の内の森レディースクリニックを開業。産婦人科診療やカウンセリングを行う一方で、メディアで女性の体や性生活、妊娠・出産等について情報発信を行う。著書に『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)。2児のママとして育児に奮闘中。

小堀善友(こぼりよしとも)先生 プロフィール

泌尿器科医。金沢大学医学部卒業。2009年から獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科に勤務。専門は男性不妊(とくに射精障害)、性感染症。BuzzFeed Japanなどのメディアで間違ったマスターベーション防止の啓蒙活動も行う。著書に『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)。プライベートでは4人の男児のパパ。

●撮影/合田和弘
●イラスト/KAZMOIS
●取材・文/尾越まり恵

▼『妊活たまごクラブ2019-2020年版』は、妊活に役立つ情報が一冊に詰まった妊活スタートブック。

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