1. トップ
  2. 妊活
  3. 妊活・正解はないけど基本は押えておきたい! 「セックスのしかた」を医師に聞く

妊活・正解はないけど基本は押えておきたい! 「セックスのしかた」を医師に聞く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
正解はないけど基本は押えておきたい! あらためて今「セックスのしかた」を説明します
Tzido/gettyimages

セックスはパートナーとの大切な行為であるとともに、赤ちゃんが欲しいと思う2人なら避けて通れないものです。「セックスレス大国」といわれる日本ですが、そもそもセックスについてキチンと2人で話し合ったことがある人はいるのでしょうか?
そもそもセックスのしかたについて、実はだれにも教わっていないというのが現状です。正解はないけれど、男女の体の基本は押えておきたいところ。

今回は、「セックスのしかた」について、産婦人科医の宋先生と泌尿器科医の小堀先生に教えてもらいました。


「妊活男女の保健体育講座」 #3
※参考:「妊活たまごクラブ 2019-2020年版」

関連:「セックスが苦手でもよい」 産婦人科医×泌尿器科医のセックスカウンセリング対談

お互いのことを知れば、セックスはもっと楽しくなる

「なぜ夫はセックスのあとにすぐ寝てしまうのだろう?」
「なぜ妻は挿入時に痛いときとそうでないときがあるのだろう?」

日々感じているセックスのギモンには、きちんとした理由があることがほとんど。だれにも教わらないことなので、勘違いしていることも多いかもしれませんね。

ときめきや新鮮さによって最初は楽しめたセックスも、回数を重ねるうちにどうしてもマンネリになってしまいます。今の日本では、夫婦の約半数がセックスレスともいわれています。

絶対に必要なものではないけれど、夫婦で長く楽しいセックスをしたいと望む夫婦は多いはず。
お互いの体の特徴を知ることで、きっとセックスをもっと楽しむことができます。

【セックスの流れ・プロセス1】 興奮期

興奮期にすること「キス・抱き合う」

<女性の場合>体のサイン

●全身の刺激によって興奮

興奮期とはその名のとおり性欲に火がついて性的興奮が始まる時間帯のこと。
女性の場合は愛情表現の上に性欲があるので、じっくりと皮膚や体の刺激を受け徐々に気持ちが高まります。
興奮すると腟の壁から愛液と呼ばれる分泌液が染み出してきます。

<男性の場合>体のサイン

●視覚による刺激で興奮(勃起)

男性は主に視覚からの刺激で興奮し、性欲のスイ ッチが入ります。
たとえば、女性の生足や体のくびれラインが目に入ったり…それだけでムラムラしてしまうことも。
男性が興奮期に入ったかどうかは一目瞭然で、ペニスが勃起します。

【セックスの流れ・プロセス2】 高原期


高原期にすること「相手の反応をしっかり観察」

<女性の場合>体のサイン

●性器が充血、全身の肌が紅潮

女性器が赤みを増してふっくらとふくらみ、だんだんと腟口が広が っていき、いつでも男性器を迎え入れる準備が整ってきます。
いよいよ女性器はペニスの挿入を受け入れることができます。

<男性の場合>体のサイン

●カウパー腺液が女性の腟内を中和

勃起して刺激を受けると、尿道から「カウパー腺液」という、さらさらと透明な分泌液がにじみ出てきます。これは量が多いほど快感を感じられるものではなく、個人差があります。
カウパー腺液には「尿道をキレイにする」「腟とペニスの粘膜同士の摩擦を少なくする」、そして「腟内を中和する」役目があります。
女性の腟内は弱酸性。その環境下では精子が死んでしまうため、射精前に弱アルカリ性のカウパー腺液で腟内を中和する必要があるのです。

【セックスの流れ・プロセス3】 オーガズム期

オーガズム期にすること「一定のリズムでピストン運動」

<女性の場合>体のサイン


●子宮と腟が収縮。オーガズムで精子を吸い上げる

頰が紅潮し、呼吸が荒くなり、声が出てきます。
このとき女性の体内では骨盤底筋群が緊張を始め、子宮と腟、肛門括約筋が約0.8秒に1回のリズムでけいれんし、収縮は全身に広がり、やがて絶頂期を迎えます。
この収縮は射精後、腟の奥に届いた精子を子宮に吸い上げる働きをします。

<男性の場合>体のサイン


●ほんの数秒の射精で絶頂

女性の腟の中はとても温かく、しっとりと潤っています。
ペニスは腟の中の気持ちよさと女性の収縮による摩擦によって射精の衝動を抑えられなくなり、尿道から精液が吐き出されます。
精巣に蓄えられていた精液が尿道を流れていく時間はほんの数秒。男性のオーガズムはこの数秒で終わってしまいます。

【セックスの流れ・プロセス4】 消退期

消退期にすること「余韻にひたる」

<女性の場合>体のサイン

●収縮がゆっくりおさまり、血液が循環する

一度のセックスで、深く1回のオーガズムを感じる人もいれば何回もオーガズムに達する女性もいます。
オーガズムが終わってからは女性器に流れ込んでいた血液がすっと引き、ふっくらと厚ぼったくなっていた性器も元の状態に戻ります。
心地よい気だるさと満足感が残ります。

<男性の場合>体のサイン

●満足感、幸福感とともに無反応期に

射精から1分もたてばペニスから血液が引き上げます。そうなると勃起がおさまりほどなくペニスは通常サイズに戻ります。
これが消退期ですが、男性にはそのあと「無反応期」といってまったく性的反応が起きなくなる時間があります。
この時間をあせらずに、女性と一緒に余韻にひたってすてきな時間を過ごしましょう。

【コラム】男と女の妊活ジェンダーギャップ


●妊活に取り組む男女の4人に1人が「妊活」をパートナーとうまく取り組めていない

26.5%の夫婦が、パートナーへの遠慮や気づかいにより、きちんと会話ができていないようです。妊娠に対する考え方に温度差が生まれているパターンもありそう。
妊活は2人でするものなので、ぜひ勇気を出して話し合って。

男性は「体の状態」を、女性は「気持ちの状態」を共有したい


男性は健康状態など体の状態を共有したいのに対し、女性は気持ちを分かち合いたいという思いが強い、という結果に。
どちらもお互いを大事に思ってのことなので、この違いを理解しつつ、歩み寄ることが大切ですね。

※妊活に関するジェンダーギャップ実態調査(2018年 リクルートライフスタイル/武田コンシューマヘルスケア)

男性と女性 「セックス」の誤解や疑問

男性側、女性側から勘違いしがちな「誤解」について、宋先生と小堀先生に解説していただきました。

●女性の誤解『セックスできれいになる!?』

残念ながら、セックスできれいになるという具体的な根拠はありません。
満たされたセックスは精神を安定させ、深い眠りに導きます。それにより肌の調子がよくなることは考えられます。
ただし、たくさんセックスをすればよいのではなく、楽しく幸せなセックスをすることがポイントです。
(産婦人科医 宋先生コメント)

●女性の疑問『夫はなぜ「今日が排卵日」に協力的でない!?』

リテラシー診断でも説明しましたが、男性はリラックスしている状態で勃起します。これは多くの女性が勘違いしているポイントです。
そのため、「今日は排卵日」と言われてプレッシャーを感じると、緊張状態となり勃起しにくくなるのです。
妻を大事に思うがゆえに「妻とだけセックスできない」という男性もいます。
(泌尿器科医 小堀先生コメント)

●女性の疑問『射精まで到達できないこともあるの?』

女性がその日によって気持ちの高まりが違うように、男性もストレスや体調、アルコールなどの影響を受けます。射精が早い、遅いというだけでなく、射精まで到達できないことも。
そんなとき、妊娠をあせるあまりに「なんでできないの!?」などと夫を責めるのは絶対にNGです。そこからセックスレスになることもあるんですよ。
(泌尿器科医 小堀先生コメント)

●男性の誤解『女は「強く」「速く」を求めている!?』

視覚的な刺激ですぐに興奮する男性と違って、女性は交感神経にじっくり優しく刺激を与えることで性欲が高まります。場所やシチュエーションも大切。
「強く」「速く」で女性が喜ぶと誤解している人もいるかもしれませんが、女性を気持ちよくさせるには「ソフトな刺激」と「一定のリズム」が大切な法則です。
(産婦人科医 宋先生コメント)

●男性の疑問『女性の「痛い」にはどう対応したらいい!?』

挿入時に女性から「痛い」と言われたことのある男性は多いのでは?
パートナーとのサイズの問題や腟内に炎症があるなど痛い理由はいろいろ考えられますが、気持ちが盛り上がっていなければ、基本的に挿入は痛いものなんです。
例えば、婦人科の検診などで気持ちよさを感じることはありません。脳が興奮して女性器に血がたくさん流れて変化が起こることにより、ペニスを受け入れる体制ができます。
男性はあせらず、女性の変化を感じながら挿入に移るようにしましょう。
(産婦人科医 宋先生コメント)

●男性の誤解『「賢者タイム」は自分だけ!?』

男性は射精のあと、眠くなります。性欲が一気に消える瞬間があり、賢者のように無欲の境地に達することから一般的に「賢者タイム」と呼ばれています。
脳の「プロラクチン」という物質が増えることで起こるといわれていますが、これは男性特有のもの。すぐに背中を向けて寝てしまうと、女性は不満に思うことも。
セックスの余韻に浸りつつ、優しくハグをするなどの気づかいが大切です。
(泌尿器科医 小堀先生コメント)

関連:妊活・重要なのは男女の「セックス」をきちんと相手と理解しあうこと

宋美玄(そんみひょん)先生 プロフィール

産婦人科医。性科学者。ロンドンで胎児超音波の研さんを積み、2017年に丸の内の森レディースクリニックを開業。産婦人科診療やカウンセリングを行う一方で、メディアで女性の体や性生活、妊娠・出産等について情報発信を行う。著書に『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)。2児のママとして育児に奮闘中。

小堀善友(こぼりよしとも)先生 プロフィール

泌尿器科医。金沢大学医学部卒業。2009年から獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科に勤務。専門は男性不妊(とくに射精障害)、性感染症。BuzzFeed Japanなどのメディアで間違ったマスターベーション防止の啓蒙活動も行う。著書に『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)。プライベートでは4人の男児のパパ。

●撮影/合田和弘
●イラスト/KAZMOIS
●取材・文/尾越まり恵

▼『妊活たまごクラブ2019-2020年版』は、妊活に役立つ情報が一冊に詰まった妊活スタートブック。

■おすすめ記事
「子どもは自然に授かるものではないの!?」知識不足な私たちに必要だった“妊活期間”

妊活

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

妊活の人気記事ランキング

関連記事

妊活の人気テーマ

新着記事

妊活たまごクラブ最新号 詳しい内容はこちら
病院検索
たまひよ妊娠判定チェック
妊活・不妊対策を始めよう
あかほし
不妊治療クリニック&体質改善施設
「ふたり妊活」のススメ イベントリポート
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/