子どものいじめ問題も!不妊治療経験者の悩みとは?
●【7月25日は体外受精の日】世界初の体外受精児が誕生
1978年(昭和53年)7月25日、イギリスのマンチェスターで世界初となる体外受精の赤ちゃんが誕生しました。日本で初の体外受精が行われたのはそれから10年後、1983年(昭和58年)のこと。その後、数は増えていき、2015年には過去最多の約42万件に。赤ちゃんの約20名に1人にあたる約5万人が体外受精によって誕生したそうです。
「不妊治療」に、まだまだ否定的な人がいる悲しい現実…
体外受精など不妊治療の技術の発展は、自然妊娠が難しいカップルの妊娠出産の可能性を広げてくれます。少子化が大きな社会問題となっている日本では特に重要視されるものですが、『ウィメンズパーク』の口コミを見ると、決してポジティブではない捉え方もあるようです。
「不妊」に対して否定的な見方をする人たちに対して経験者の方たちはこう言います。
「不妊治療経験者は、外野が何を言っても気にしないという固い決意で不妊治療していると思います。私も全く気になりません。自然に反するといえば、人間のすることなんてそもそも自然に反してますからね。何を今更ですよ」
「不妊症が増えているのなら、治療しなきゃ少子化が進むばかりですよね。賛成も反対も、他人が口出しすることではないと思います」
「私は不妊治療で子どもを授かったことを、恥ずかしいなんて思ったことはないから、そんな話題になれば自分も経験があることを話すこともあります。それで関係を疎遠にしようと思う人なんていないでしょ? いたとしたら、そんな視野の狭い人は、こちらからお断りですよ」
「不妊治療で授かった」ことがバレると「子どもがいじめにあうのでは!?」というとても悲しい懸念もあるそうです。
「私は子どもは高学年と低学年ですが、普通に言ってます。うちに来て欲しいので、病院に行って注射したり薬を飲んだ程度を伝えています。中学生以降でそんなことでいじめる子どもがいたら、未熟だなと思います。高校生だったら親が教えてないのかなと思います」
「現在母親になってる世代(20~40前半くらい)は不妊治療も浸透してきて不妊治療経験者もそれなりにいて、クラスにも数人は体外受精の子どもがいる時代です。その子ども世代となればもっと偏見はなくなり、不妊治療も浸透して当たり前になる時代。妊娠の仕方でいじめがあるとは考えにくいですね」
「うちの子(小学生)は、不妊治療の末に自分が産まれた事を知っていますが、友達同士でそんな話する事はないので、いじめられていませんよ。特に小学生とかの場合は、親が言っていることを丸ごと信じて、不妊治療=悪いことと思ってしまう子どもが居る場合だけだと思います」
不妊治療したことを悪く言う権利なんて他人にはないはずですよね……。悲しい気持ちでいっぱいになります。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。