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流産と切迫流産、どう違う?混同してしまいがちな2つについての正しい知識と対処法【産婦人科医】

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医療医療や日常の生活概念: 若い女性の胃に近いソファに座って腹痛や月経の痛みがあります。
Domepitipat/gettyimages

赤ちゃんを授かってうれしい半面、「流産してしまわない?」と不安になることも多い、妊娠初期。混同してしまいがちな、流産、切迫流産についての正しい知識と対処法を、産婦人科医の藤井知行先生に聞きました。

流産・切迫流産の症状は、どちらも「出血」と「腹痛」

流産も切迫流産も、ママ自身が異常に気づくサインは「出血」と「腹痛(おなかの張り・痛み)」で、同じです。そして、出血が少なかったり、痛みが我慢できる程度なら緊急性は低いというわけではありません。
たとえば、流産や切迫流産の原因にもなる子宮頸管無力症は、腹痛などの自覚症状はありませんが、早めの処置が必要になります。

出血や腹痛の程度に関係なく、異常に気づいたら、産院に連絡をして指示をあおぎましょう。

【産院に連絡するとき伝えること】

1 妊娠週数

2 子宮の中に胎囊が確認されているか

3 胎児の心拍が確認されているか

4 出血の量、何かかたまりが出たか

5 腹痛の強さ

6 症状の経過(どんどん強くなっている、強い痛みが治まってきたなど)

流産と切迫流産は、症状は同じでもまったく違うもの

流産と切迫流産は、症状が同じとはいえ、ママの体の中で起きている問題はまったく違います。いちばん大きな違いは、赤ちゃんが生きているかどうか、ということです。

流産は赤ちゃんが死亡していて、超音波検査でも胎児心拍が確認できない状態です。ママに自覚症状がない場合もあります。

切迫流産は、出血や腹痛などの症状はあっても、超音波検査で胎児心拍が確認でき、妊娠は継続している状態です。

流産=妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうこと

流産は妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうことで、その多くは胎児が死亡してから体外に排出されます。

妊娠12週未満の流産を「早期流産」、妊娠12週0 日〜21週6 日の流産を「後期流産」と分けて考えます。これは早期流産と後期流産では、原因や発生頻度が大きく異なるため。妊娠して流産する確率は10〜15%といわれていますが、そのほとんどは早期流産です。

早期流産の原因のほとんどは、胎児側に理由があって発生します。ママが何かをしたから・しなかったから、流産になるということはありません。早期流産は運命的なもので、残念ながら食い止める方法はありません。万一、流産を経験したとしても、ママは決して自分を責める必要はないのです。

切迫流産=流産と同じ症状があるが、妊娠が継続していること

妊娠していて、出血や腹痛という症状があれば、流産のリスクが低くても「切迫流産」と診断される可能性があります。

胎児心拍が確認できる場合はもちろん、妊娠の早い時期で「胎囊は確認できるが、まだ胎児心拍が確認できない」ときに出血や腹痛があった場合も、切迫流産と診断されます。

切迫流産も、妊娠12週未満を「早期切迫流産」、それ以降を「後期切迫流産」と分けます。早期切迫流産の場合は、原因が特定できず、妊娠経過に影響がないケースが大半。赤ちゃんが元気で子宮頸管の長さが十分であれば、安静に過ごすうちに症状が治まることが多いでしょう。

一方、後期切迫流産は、子宮の異常や感染症などが主な原因。その場合、安静にするだけでなく、病状に応じた治療を行います。


監修/藤井知行先生 取材・文/たまごクラブ編集部

「流産」「切迫流産」という言葉を聞くと、どうしても心配になってしまいますが、まずは正しい知識と対処法を知ることが大切。なるべくリラックスして過ごしましょう。


参考/『初めてのたまごクラブ』2022年夏号「正しく知っておこう 流産と切迫流産」

●掲載している情報は22年6月現在のものです。



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