日中眠くてたまらない・・・夜眠れない・・・妊娠中の睡眠の悩み解消法

早寝早起きの習慣を心がけましょう
妊婦さんが心がけてほしいのは、規則正しい生活です。
妊娠中なのに、いままでの生活リズムのまま、つい夜ふかしをしたりしていませんか?安産と産後の赤ちゃんとの暮らしに備えて、早寝早起きの習慣づけをしていきましょう。
睡眠のゴールデンタイムは22時~2時の間です。
この時間帯には、体を再生する成長ホルモンが1日の中で最も多く分泌され、疲労を回復させ、免疫力を向上させます。ですから、このゴールデンタイムになるべく眠るようにしましょう。
毎朝決まった時間に起床することも大切です。夜遅く寝た翌日、起きる時間を遅くすると、体は疲れてしまいます。起床時間を決め、朝日を浴びることが、体のリズムをつくっていくために重要です。少しずつ朝型の起床リズムに整えていきましょう。
早起きすると朝ごはんもきちんと食べるようになり、便秘が解消されたり、体調が整います。
夜型の生活をしていては、3時間おきに授乳する新生児のお世話や、その後の子育てに対応できません。いまから早寝早起きを習慣づけておくと、産後の赤ちゃんとの生活もスムーズになりますよ。
眠かったり、眠れなかったりしても心配せずに
妊娠初期は日中も眠くてたまらないことがよくあります。これはホルモンの影響で、異常ではありません。
ただ、だからと言って昼間ずっと寝ていると、生活リズムが崩れます。20~30分ほど横になる程度にとどめ、夜間の睡眠時間を確保しましょう。日中に活動すれば体がすっきりし、夜よく眠れます。
また、妊娠後期になり、おなかが大きくなってくると、眠れなかったり、夜中に目が覚めてしまうことがあります。
これは、もうすぐ生まれる赤ちゃんのリズムに合わせて、ママの体が変化してきているため。「困った、眠れない」と不安にならず「産後に備えているんだ」と前向きにとらえましょう。
妊娠中は疲れやすかったり、不快な症状に悩まされることが多いものです。神経も過敏になりがちです。妊娠中のストレスは大敵ですから、上手にリフレッシュして、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
そのためにも、ぐっすり眠り、朝すっきり目覚める規則正しい生活を心がけることが大切です。早寝早起きをすることで自律神経のバランスが整い、ストレスのない健康な心身がつくられます。
乳幼児期の子どもたちの睡眠の質や量、生活リズムが、脳の発育・発達に大きく関係していることが研究で明らかになっています。産後の子育ては、実は妊娠中から始まっているのですね。
赤ちゃんが生まれる前から、ぜひ夫婦そろって生活リズムを改善しておきましょう。

市川香織 先生
文京学院大学保健医療技術学部看護学科准教授 一般社団法人産前産後ケア推進協会 代表理事 日本助産師会出版 取締役、助産師
大学病院、助産師学校教員、厚生労働省、日本助産師会事務局長等を経て、2014年4月より現職。大学での教育・研究活動のほか、産前・産後の女性のケアをはじめとした、女性の生涯の健康を支援する活動を行っています。
※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。
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