妊娠期のマイナートラブルに。不快な症状を和らげる5つのアロマケア
吐きけやイライラ、寝つきにくいなど、さまざまなトラブルが襲ってくる妊娠期間中。
そこで、モデルでアロマテラピー・インストラクターの原裕美子さんに、妊娠中に不快な症状を和らげるアロマやハーブの使い方を提案してもらいました!
※妊娠中の体調や体質には個人差があります。
かかりつけの医師と相談の上、アロマをお楽しみください。
肌や体調に異変を感じたら、精油などの使用を中止して下さい。
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つわりがしんどいときは「レモン」
レモンのさっぱりした香りが胃腸の働きを高め、吐きけや胸焼け対策に有効。リフレッシュ効果も高く、抗菌作用もあるので、つわり時の気分転換のみならず、風邪対策にも。
いつもレモンの香りを近くに感じるなら「アロママスク」
レモンのアロマをしみ込ませたティッシュとマスクを使えば、いつでもレモンのさわやかな香りがそばに。
「アロママスク」の作り方&使い方
1.レモンの精油を1〜2滴しみ込ませたティッシュを、密封できるビニール袋に半日ほど入れておく。
2.そのティッシュをマスクに挟み、装着する。
イライラ解消には「グレープフルーツ×ティーツリー」
グレープフルーツ、ティーツリーともに高ぶった感情を落ち着け、冷静さを取り戻す働きがあります。ティーツリーは殺菌・抗菌作用が高く、空気を浄化する効果が。
手軽に香りに包まれるなら「ルームミスト」
グレープフルーツとティーツリーの精油、精製水、無水エタノールを混ぜるだけでルームミストが完成します。
「ルームミスト」の作り方&使い方
1.スプレーボトルに精製水45ml、無水エタノール5mlを入れ、グレープフルーツとティーツリーの精油を各5滴入れる。
2.よく振ってから空気中に1〜2プッシュ。
気分がもやもやするときは「ジャーマンカモミール」
ジャーマンカモミールハーブはリラックス効果が期待できる、妊婦さんに安全なハーブ。保湿作用や消炎作用もあって、敏感になっているマタニティ期の肌のかゆみや乾燥を和らげる効果も。
「フットバス」で足元もポカポカに
足湯のついでにジャーマンカモミールハーブをプラスすれば、気分転換効果が高まります。
「フットバス」の作り方&使い方
1.43℃ほどの少し熱めのお湯を用意する。
2.30gの粗塩とドライハーブ(ジャーマンカモミール)を20gほど入れ、5〜10分ほど足を温める。
マタニティマッサージには「カレンデュラ」
カレンデュラの成分が溶け出したオイルは、皮膚の炎症やかゆみを抑える、保湿するなどのさまざまな効果があります。低刺激なのですべての肌タイプに使えます。
大きくなったおなかを「マッサージオイル」でケア
のびのいいオイルでマッサージをすれば肌がやわらかくなるので、妊娠線予防にも役立ちます。
「マッサージオイル」の作り方&使い方
1.スイートアーモンドオイルやホホバオイルなどの植物油50mlに、2gのドライハーブ(カレンデュラ)を入れる。
2.1週間程度つけこみ、オイルの上澄みをマッサージオイルとして使う。
芳香浴には「ベルガモット」
眠りづらいとき、ベルガモットの香りがおすすめ。リラックス効果や自律神経を整える働きが期待できます。
枕元にアロマを置いておくだけの「芳香浴」
香りをそのままかぐと、刺激が強すぎることも。熱湯に精油をたらすことで香りがやわらかく広がります。
「芳香浴」のやり方
1.熱湯を入れたマグカップに、ベルガモットの精油を数滴たらす。
2.蒸気として上がってきたアロマを楽しむ。
関連:子育て中の「香り」の楽しみ方って?
アロマと上手につき合って、妊娠中もできるだけ心地よくすごしたいですね!「たまごクラブ」2018年4月号では、妊娠期間別に使えるアロマを一覧でご紹介しています。ぜひこちらもチェックを!(文/津島千佳)
■モデル、アロマ提案/原 裕美子
撮影/大森忠明
■参考:「たまごクラブ」2018年4月号「ナチュラルで心地よい妊婦のアロマスタイル」
PROFILE●原 裕美子
2004年に雑誌のモデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビュー。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、モデル業の傍らアロマを用いた手作りコスメのワークショップを運営するなど、アロマの魅力を伝える活動を行っている。