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0才代でもかかる"はしか"のワクチンが1才からなのはなぜ?

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この秋、関西を中心に流行が話題となった麻疹(はしか)。高熱やせき、発疹などの症状が重く、食べられない・眠れないなどで体力を消耗し、回復に2~3週間かかることもある病気です。かかると重症になりやすく、肺炎や脳炎などを合併すると死亡する危険性もあります。
この麻疹を予防するためのワクチンが、1才から定期接種できるMR(麻疹・風疹混合)ワクチン。でも、実は麻疹は0才代でもかかる病気って知っていましたか? 0才代でもかかる病気なのに、定期接種が1才からなのはどうして? その理由を解説します。

インフルエンザより強力な麻疹の感染力って?

麻疹ウイルスは感染力が強く、せきやくしゃみなどでウイルスが飛ぶ飛沫感染、触れたことでうつる接触感染だけでなく、同じ空間にいただけでうつる空気感染など、さまざまな経路で感染します。つまり、児童館などの遊び場、小児科の待合室など同じ場所に短時間いただけでうつることもあるのです。その感染力はインフルエンザ以上。症状が出る前からほかの人にうつるので、気づかずに感染が広がってしまうケースが多いのです。
 
「麻疹を予防するためには、MRワクチンの接種が有効です」と予防接種をすすめるのは、さくらんぼこどもクリニック院長の三日市薫先生。麻疹は感染力が非常に強い病気ですが、かかってしまったら症状を和らげる治療しかありません。しかし、予防接種さえすればかからない、かかっても軽く済む病気なのです。

ワクチン接種が1才からなのは、ママからもらった免疫の影響

感染力が高い麻疹は、免疫がなければだれでもかかる可能性があります。0才代の赤ちゃんはママのおなかの中で免疫をもらって生まれてきますが、その免疫の効果が続くのは6カ月程度と言われています。その中には麻疹に対する免疫も含まれていますが、免疫の効果がなくなれば、0才代でも麻疹にかかる可能性があります。

「麻疹と風疹を同時に予防できるのがМRワクチン。予防効果が高く、10年程度続き95%の人に免疫がつきます。定期接種の接種時期は1才~2才までに1回、小学校就学前の1年間に1回の2回接種ですが、1才を過ぎたらすぐに接種してほしいものです」と三日市先生。

0才でもかかる病気なのに、ワクチンの接種が1才からなのはなぜでしょうか?
「その理由は、1才未満で接種した場合、ママのおなかの中でもらっている免疫の影響でワクチンの効果が十分に発揮されないおそれがあるためです。ママのおなかの中でもらった免疫はだいたい6カ月ごろまで感染症から赤ちゃんを守ってくれるのですが、免疫が続く時期には個人差があります。そのため、ほとんどの赤ちゃんがその免疫の影響を受けずにワクチンの効果が発揮できるよう、MRワクチンの定期接種は1才からと決まっているんですね。」

0才の赤ちゃんを麻疹から守るには?

では、0才代赤ちゃんが麻疹にかからないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?
「0才代が麻疹の感染を防ぐためには、流行地域や人ごみにできるだけ行かないことです。免疫のないママやパパは予防接種を受けて、麻疹ウイルスを家庭に持ち込まないようにすることも大切です。そして1才のお誕生日がきたらМRワクチンをプレゼントしましょう!」と三日市先生。

1才の誕生日を迎えたらすぐМRワクチンを接種して、感染力の高い麻疹から赤ちゃんを守りましょう!

感染力が高い麻疹。0才代でもかかる病気なのに、定期接種が1才からと決められているのは、ママのおなかの中でもらった免疫が続く時期に個人差があるので、確実にワクチンの効果が発揮できるようにということだったんですね。ただし、流行している地域に住んでいる場合は緊急回避的に0才代でも麻疹ワクチンを接種することができます。その場合は任意接種になるので注意が必要です。0才代に接種した場合は1回目と数えません。1才になったらなるべく早く1期1回目の接種を受けましょう。0才代に接種した場合は、麻疹ワクチンとしては1期2期と合わせて合計3回接種となります。

定期接種でМRワクチンを受ける場合は、1才になったらできるだけ早く接種をしましょう。
(取材・文:ひよこクラブ編集部)

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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