【妊娠糖尿病】って何？！　血液検査で突然、ハイリスク妊婦に！　妊娠中期のドタバタ2週間

26歳で第1子、29歳で第2子、33歳で第3子を出産したライターの【あしださき】です。普段は“健康だけが取りえ”という私なのですが、妊娠中に起こる予測不可能のトラブルには毎回苦労しています。今回は、第3子を授かっていた妊娠中期に発覚した【妊娠糖尿病】についてお話したいと思います。

妊娠糖尿病はどんな妊婦さんにも起こる可能性がある

当時、小学1年生と幼稚園児を抱え、忙しく動き回っていながらも、比較的に順調な妊婦生活を過ごし、妊娠中期（25週）を迎えました。そんな中、血液検査で血糖値が高いと指摘されたのが全ての始まりでした。

問診で、「親族の中に糖尿病の人がいるか？」という項目があり、私には祖父（父方）がその項目に当てはまりました。この場合は念のため、「75g経口ブドウ糖負荷試験」を受ける必要があると説明を受け、いざ検査の日を迎えたのです。

「75g OGTT」の内容とは？

指示されていた通り、検査前日21時以降は絶食し、空腹のまま朝1番で産婦人科へ。まずは、到着早々の採血（1回目）。その直後、コップに注がれた甘いソーダ（ブドウ糖75グラムを溶かした炭酸水）を一気飲みします。そこからは、1時間の待ち時間。この間の血糖値の変化を測定することで、【妊娠糖尿病】か否かを判断するので緊張感でいっぱいでした。（おなかはペコペコ）

1時間後に2回目の採血。そしてさらに1時間を待合室で過ごし、3回目の採血をしました。トータル3回の採血結果を基準値と照らし合わせ、1つ以上の項目がオーバーすると「妊娠糖尿病」と診断されるのです。

私は、1つの項目で基準値を超えた結果に…！　すると医師から「この病院では『妊娠糖尿病』の妊婦のお産は扱えないので、転院の手続きを」と、突然の宣告。私は正直言って、そこまで大ごとだとは考えてもいませんでした。

妊娠糖尿病確定！大病院への転院、検査入院へ

医師によれば、「最近になって診断基準が厳しくなった。今まではクリアしていた人でも、この基準になってからは引っかかるケースが増えている。だから、あまり心配しないで」という励まし（？）の言葉をいただきました。

しかし、一方で今後の展開については“急を要している”ということでした。

●まずは転院先の病院での診察を明日にでも受けること
●診察後は5日間の入院で、さらに詳しい検査を行ったうえ血糖コントロール指導を早期に実施せよ

私がそう指示されたように、【妊娠糖尿病】と診断された場合は一刻も早く血糖値を正常値にコントロールしなくてはならないということでした。なぜなら、母体の血糖値はすなわち胎児の血糖値とイコールであり、血糖値が高い状態が長く続くことで、胎児にさまざまな悪影響が生じるからだそうです。

私は、こうして周産期母子医療センター併設の大病院へ転院し、すぐさま検査入院が必要となったのです。

急にハイリスク妊婦になり、インスリン治療が必要に

本当に急な展開で、まずは夫に協力を要請。さらに、小学1年生の娘と幼稚園の年少の息子、2人の生活について考えました。そして夫の母に、幼稚園の送り迎えや子どもの帰宅後の生活全般をお願いすることになりました。

5日間の入院生活は、とにかく「採血」の連続。特に入院2日目が最も過酷でした。朝から晩まで7回の採血で、腕は青あざだらけに。また、1800キロカロリーの減塩食という食事療法も並行し、血糖値の上昇・下降の様子を観察していきました。

子どもたちが寂しい思いをしている心配もあり、入院生活は「早く終われー！」という心境でした。しかし、血糖値のコントロールはあまりうまくいかず、医師は、退院をなかなか明言してくれません。

結局、5日間の入院で「食事療法のみの血糖値コントロールでは不十分」という判断が下されました。ここから、「インスリン」を使った本格的な血糖値コントロールが出産まで続くということが決定したのです。（次回につづく）

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[あしださき＊プロフィール]
高校の担任からも「楽観的な性格」と評され、とにかく楽観思考の3児の母です。物事はあまり複雑に考えず、元気なわが子に会えればそれが安産だと思うタチ。主にママ業、時々在宅ライターを兼務中。

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※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。