吐きづわり、尿が濃くなったり、体重5%以上減ったら必ず受診を!

つわりの症状は人それぞれ。食べづわりのとき、吐きづわりのとき、どんなものを食べればいいのか、食べ方のコツや注意点を紹介します!
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食べづわりのときは食べられるものを少しずつ
何かを口に入れていないと気持ち悪さが続くのが食べづわり。でも食べ続けると体重増加が気になるし、食べすぎてかえって気持ち悪くなってしまうことも。妊婦さんは消化の働きが弱まっているため、消化に時間のかかる脂っこいものや食物繊維を一度に多く食べると、吐きけを起こすことも。一方で、何が食べやすいのかは食べてみないとわからないので、食べられそうなものを少しずつ様子を見ながら食べましょう。
食べづわりのときの食べ方のコツは?
食べづわりのときの食べ方のコツを5つ紹介します。
1 少量ずつ食べる、飲む
小分けにして回数を増やして食べたり、飲み物はストローで飲む、氷にしてなめるのもおすすめ。
2 電子レンジで調理して食べる
調理のにおいが苦手になるので、ガスは使わずオーブンや電子レンジで調理をする、換気をする、冷ましてから食べるなどの工夫を。
3 ほかの人が作ったものを食べる
自分で調理をするのがしんどくなるので、できるだけ家族に作ってもらう、調理されたものを買う、外食する。
4 テレビを見ながら食べる
食事のことを見たり考えたりするのもダメになる人も。テレビを見ながら食べる、人と話しながら食べるなど気を紛らわして。
5 食後に横になる
食後には横になるなど、消化しやすい姿勢をとって。逆に吐きそうなときは、上体を起こすと、つわりの症状が軽減することも。
食べづわりのとき、どんな食べ物をチョイスすればいい?
食べられそうなものを選ぶのが基本ですが、おすすめは、
●消化しやすいもの
果物、トマト、おかゆ、スープなど。
●消化に必要なミネラルを含むもの
ナトリウムを含む:わかめ、梅干し、しらす干し、煮干しなど。
マグネシウムを含む:バナナ、納豆、ごまなど。
カリウムを含む:昆布、アボカド、ほうれん草など。
●小分けにして食べやすいもの
クッキー、クラッカー、おにぎり、パン、ゼリーなど。
●味がしっかりしているもの
ソース味、ケチャップ味、果汁ジュース、いちごミルク、コーヒー牛乳など。
●スッキリするもの、冷たいもの、
グミ、ガム、氷、炭酸飲料、プリン、ゼリー、アイスクリーム、ヨーグルトなど。
●味のないもの
水、お茶、紅茶など。
吐きづわりの症状がひどい場合は、 必ず受診を!
食べるたびに吐く、何も食べていないのに吐くのはつらいもの。食べたものを吐いてしまっても、多少の水分や栄養は吸収されていますが、尿の回数が減って尿が濃くなった、体重が妊娠前より5%以上(体重50kgの人なら2.5kg以上)減った場合などは、点滴による水分投与が必要な場合もあるので、受診をしましょう。
吐きづわりのときの食べ方のコツは?
吐きづわりのときの食べ方のコツを4つ紹介します。
1 胃に何か食べ物を入れてから吐く
胃の中に何もない状態で消化液のみを吐くのは辛いもの。できるだけ胃に何か入れてから吐きましょう。
2 吐くのをがまんせず食べてすぐでも
いいから吐く
吐くのを無理にがまんせず、食べてすぐにでも吐いてみることも一つ。それでも多少の水分や栄養は吸収されているはず。
3 吐いたあとはうがいをする
吐いたあとは後味が悪く、胃酸によって歯がダメージを受けることがあるので、しっかりうがいをしましょう。
4 吐いたあとはガムなどを
かんで唾液(だえき)を出す
ガムをかむことで唾液が出ます。唾液は胃酸による歯のダメージを防ぎ、さらにその修復を促すのに効果的。
吐きづわりのとき、どんな食べ物をチョイスすればいい?
低血糖や脱水になるとつわりが悪化しやすいので、吐いてしまうとわかっていても、まずは食べられそうなものは何でも口にしましょう。吐きづわりのときは、吐きやすい食べ物や、吐いたあとでも気持ち悪くない、後味が悪くないものがおすすめです。
●水分を多く含むもの
豆腐、アイス、スープ、ところてんなど。
●小さいもの、小分けにしやすいもの
小さめのおにぎり、一口サイズのゼリーなど。
●粘りけがあるもの
納豆、オクラ、めかぶ、とろろなど。水分と一緒にとりましょう。
●しょうがはつわりの吐きけにおすすめ
しょうがは弱った消化の働きを助けてくれます。1日におろししょうがをティースプーン1杯程度(しょうがエキス1000mg相当)を食べてみてください。3日以上食べると効果が見られやすくなります。
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つわりの時期は症状にかかわらず、何を食べたらいいかわからない、という声が多いもの。今回ご紹介した食べ物は比較的妊婦さんが食べやすいものばかりなので、食べられるものを見つける参考にしてみてくださいね。今は大変でも、つわりには必ず終わりが来ます。頑張って乗り越えていきましょう!(文・樋口由夏)
出典 たまごクラブ2019年12月号
監修 関西医科大学看護学部
岩國亜紀子先生
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