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妊娠初期(5週)

妊娠初期のトラブル1

早期流産の基礎知識

早期流産のほとんどは胎児側の原因によるものです。症状、診断、種類、入院・手術について知っておきましょう。

ほとんどが胎児側に原因があります

早期流産のほとんどは胎児側の理由で起こります。もっとも多いのは、受精卵の染色体異常といわれ、たまたま異常を持つ精子や卵子が受精してしまったことで発生します。とくに卵子の異常は加齢とともに増える傾向があるので、高年妊娠の場合は、流産する確率も高くなります。

染色体異常が起こる理由は明らかではありませんが、偶然起きてしまった事故のようなものです。重い異常を持った受精卵や胎芽は生き延びることができず、流産という形で自然淘汰されていくのです。流産してしまうと、ママはつい自分を責めてしまいがちですが、決してママのせいではありません。仕事や運動のしすぎが初期流産を引き起こすことはないので、安心してくださいね。

種類によって経過やその後のケアに違いも

おなかの赤ちゃんの成長【4~7週ごろ】

初期流産は、状況によって以下の4つに分けられ、その症状やその後のケアにも違いがあります。一般的には出血や下腹部の痛みや張りなどの症状がありますが、何も症状がないことも。また、化学的流産といって、受精卵が着床したころの早い段階で流産した場合は、月経と区別ができないため、自覚症状はありません。

●完全流産

子宮内にある赤ちゃんや胎嚢が完全に娩出された状態。

●不全流産

子宮内の赤ちゃんや胎嚢が完全に娩出されずに一部分残っている状態。

●稽留流産

子宮内で赤ちゃんが死亡し、そのままとどまっている状態で、自覚症状はありません。

●進行流産

子宮が収縮を始め、流産が進行している状態。一度進行してしまうと、止める方法はありません。

早い時期に手術をしたほうがよい

手術は、子宮の内容物がすべて出てしまっている完全流産の場合は行いませんが、子宮内に赤ちゃんや胎盤などの組織が残っている場合は早い時期に行います。これは、出血を止めたり、感染症を防ぐためです。通常は、事前に必要な検査を行ったあと、全身麻酔をして10分程度で終了し、手術の当日か翌日に退院となります。

東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学 教授 藤井知行先生

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