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妊娠32週 妊娠9ヶ月

【医師監修】妊娠32週 妊婦の基本情報

赤ちゃんはふっくらした体つきに

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠32週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

赤ちゃんは皮下脂肪がついて、ふっくらした体つきに!

大きくなった子宮に胃や膀胱が圧迫され、胃のむかつきや尿もれなど不快症状に悩まされるママも増えます。

子宮が大きくなることで、胃への圧迫感が出てくることもあります

妊娠32週になりましたね。妊娠9ヶ月のスタートです。 最近、食欲が落ちたりしていませんか? 子宮のてっぺん(子宮底)は、みぞおち近くまで上がってくるため、胃が押し上げられて、再びつわりが始まったかのようにムカムカするなどの胃腸症状が出る人も。食事を一度に食べられなかったりする場合は、1回分の食事量を減らし、何回かに小分けしてとるようにするといいでしょう。ただし、1日のカロリー摂取量をオーバーしないように気をつけて。

胃と一緒に心臓や肺のほうまで圧迫されるので、動悸や息切れなどの症状が現れるママもいます。 一方、子宮の下側は、膀胱を圧迫するため、トイレが近くなったり、くしゃみをしたときなどおなかに力が入った瞬間に尿がもれてしまうといったトラブルも少なくないでしょう。 大きく重くなっていくおなかを支えるために、背骨の反り返りも強くなります。腰や背中は負担を強いられ、痛みが増すことも。また、足にも相当の負担がかかってきます。足のつけ根が痛んだり、つってしまったり、あるいは、むくみがひどくなったと訴えるママもいるでしょう。 出産が近づくにつれて、おなかが張る回数も増えていきます。体が重くなると、歩いたり動き回ったりしたあとはどうしても疲れやすくなります。疲労が蓄積すると、よりおなかが張りやすくなる傾向も。疲れを感じたら、無理をしないで横になり、十分に体を休めましょう。

肺の機能が完成し、体つきもふっくらしてきます

おなかの赤ちゃんの成長【32~35週ごろ】

●皮下脂肪が増え、体つきがふっくらして、外見的には新生児とほとんど同じようになってきます。

●35週になると肺の機能がほぼ成熟してきます。

●寝たり起きたりを20分おきに繰り返しています。

●髪の毛が長くなり、つめは指の先端まで伸びてきます。

肺の機能も成熟し、皮下脂肪がついてふっくらとしてきます。生後すぐのころの赤ちゃんの外見に近いでしょう。循環する羊水量が少しずつ減って、子宮内で赤ちゃんが動くスペースも狭くなります。

妊娠32週ころの超音波写真

内臓の器官が成熟してきます

内臓の器官が成熟してきて、赤ちゃんの心臓の弁が動いているのがわかることも。腕の鮮明な白い線は骨がしっかりしてきた証拠。まわりの白い影から、腕の肉づきもうかがえます。

妊娠32週の生活アドバイス

お産入院の準備をしよう

産院に持っていくものをチェックしましょう。必要と思われるものをリストに書き出してチェック!

早め早めの準備で入院時もスムーズに

妊娠中は何が起こるかわからず、思いがけず出産が早まることもあります。まだ予定日まで1ヶ月以上ある、と思ってのんびりしていると入院のときにあわてて準備ということになりかねません。お産入院のときに必要なものを、少しずつでも早めに準備をしておくと安心です。
荷物は母子健康手帳や健康保険証、診察券など普段から持っている必要があるものを入れるバッグと、入院中に使うものを入れる大きなバッグがあると便利です。また、退院時に必要なものは別のバッグに入れて、あとからパパや家族に持ってきてもらえば、入院時の荷物が少なくてすみます。何を持っていけばいいかは、産院に確認しながら、自分でリストを作って、用意したものはチェックしていくようにすると、忘れ物がありません。

お産はいつ始まるかわかりません。入院するとき、ママがひとりの場合、パパも一緒の場合など、いくつかのケースを想定して、入院するときの段取りをパパや家族と相談しておきましょう。病院の夜間連絡先やタクシー会社の電話番号はパパもママも携帯電話に登録しておくと便利です。
また、入院のときに必要な荷物は、だれが見てもわかるような場所に置いておきましょう。

お産の兆候が現れ、入院するときに、自家用車で行くのか、タクシーで行くのか、産院までの交通手段を決めておきましょう。陣痛タクシーの登録を早めに行いましょう。タクシー会社も複数登録しておくと安心です。産院や病院は、夜間の出入り口が日中の出入り口と異なる場合がほとんど。ママだけでなく、付き添う予定のパパや家族もあらかじめ確認しておくとあわてずにすみます。

総合病院や大学病院は夜間受付から産婦人科の病棟まで距離がある場合が多いですから、注意しましょう。通常、陣痛が始まってから赤ちゃんの誕生まで十時間近くかかるので、入院時にあわてる必要はありませんが、出血がある、おなかが痛いなど緊急を要する場合もあります。万が一に備え、タクシー会社や産院の連絡先はパパも携帯電話に登録して、いつでも連絡できるようにしておきましょう。

入院に必要なもの

入院中に必要なものはこまごましたものが多く、産院によっても異なります。産院に何を用意したらいいか確認して、準備していきましょう。産院によっては産褥(さんじょく)ショーツやパジャマなど用意されているものもあるので、こちらも事前に確認を。

産院の売店などで購入できるものもありますから、下見をしておくのもいいでしょう。リストを作り、用意ができたものを消していくと、余計な荷造りやもれがなくなり、安心です。退院時に必要なものはわかるようにしておき、パパや家族にあとから持ってきてもらいましょう。

必ず持っていくもの。入院生活で必要なもの。退院時必要なもの。

妊娠中の経過が記録された母子健康手帳は入院時も必要です。また、健康保険証や診察券も本人確認やカルテ作成のために必要となります。すべて1つにまとめておくと便利です。お金、印鑑も必要です。入院時、予約金として産院に入金する必要がある場合も。確認しておきましょう。大切なものなので、ママ以外の付き添う人が持っていると安心です。

パジャマは産後も使える授乳口がついた前開きの着丈が長いタイプのパジャマが便利です。産院で用意されている場合もあります。レンタル制で有料の場合もありますから確認を。

入院生活で必要なもの

産後、会陰(えいん)の様子や子宮の戻り具合をチェックするために、寝たままでも股の部分が面ファスナーで開閉できるショーツが必要に。産院で用意されている場合があります。産後は授乳しやすいブラジャーがおすすめ。授乳が始まると乳首が痛くなる可能性もあるので、肌にやさしいものを。産院で用意されている場合もあります。

タオル、バスタオルは、洗面やシャワー用だけでなく、産院のベッドに敷いて、出血モレの汚れを防ぐ場合も。用意する枚数、レンタル可能かは産院に確認を。食事のときに使うおはしや湯のみ、スリッパは産院によっては不要な場合も。時計やティッシュはあるとなにかと便利です。歯ブラシや歯磨き粉、シャワーが可能になればシャンプー類が必要です。

妊娠32週の気がかりやトラブル・病気

出産が近くなったら気をつけること1

だんだん出産が近づいてきました。赤ちゃんに会える日に備えて、今のうちに治しておかなければいけない病気や気をつけたいトラブルもあります。B群溶連菌もその一つ。初期の検査で陰性でも、後期に陽性になっていると赤ちゃんにも影響が。

B群溶血性レンサ球菌(GBS)

★どんな症状?
妊娠していない時期は何も悪さをしません
B群溶血性レンサ球菌は、腟内などにいる常在菌で、とくに症状はなく、悪さをすることもありません。ただ出産までに治療をしないでいると、出産時にママが感染していると赤ちゃんに感染し、重大な病気を引き起こすので、要注意です。

★なぜなるの?
感染はめずらしくなく、検査でチェックすることが大切
B群溶血性レンサ球菌自体は無症状ですが、感染していると、子宮を包む卵膜に炎症を起こす絨毛膜羊膜炎になり、前期破水や早産を引き起こします。またお産直前に感染したまま気づかずに出産すると、赤ちゃんに産道感染して、重大な病気になるので、とくに妊娠後期にママが感染していないかどうかを検査することがとても大切になってきます。

★どんな治療をするの?
抗菌薬を点滴してお産にのぞみます
B群溶血性レンサ球菌の検査の結果が陽性と出ても、妊婦さん自身には何も影響はありませんが、赤ちゃんへの産道感染を防ぐために、分娩時にペニシリンなどの抗菌薬の点滴注射をしながらお産にのぞみます。陣痛が始まったら点滴の準備をし、お産が終わるまで点滴を続けて、赤ちゃんへの感染を予防するのです。分娩に備えて万全の準備をしておくためにも、後期のGBS検査を必ずきちんと受けておくことはとても大切です。

★赤ちゃんへの影響は?
分娩時に感染予防できればまず問題ありません
分娩時に感染を防ぐことができれば、赤ちゃんには何の問題もありません。産後のママ自身にも、問題はないので大丈夫です。ただ、万が一分娩時に赤ちゃんが感染してしまった場合には、新生児GBS感染症といい、髄膜炎や肺炎などの重大な病気になり、命にかかわることもあります。

妊娠中におススメの本・アプリ

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