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妊娠8週 妊娠3ヶ月

【医師監修】妊娠8週 妊婦の基本情報

赤ちゃんはぐんぐん成長しています

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠8週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

ママはつわりがつらい時期。赤ちゃんはぐんぐん成長中

つわりの症状が最もつらくなる時期。けれども、赤ちゃんは絨毛を通してママから栄養をもらっています。

つわりの人は、食べられるものを食べたいときに、少しずつ口にしましょう

妊娠8週になりましたね。妊娠3ヶ月のスタートです。正常な妊娠が確定し、担当医から指示されたら、早めに市町村役場や区役所に「妊娠届」を提出し、母子健康手帳をもらいましょう。母子健康手帳を手にしたら、ママと赤ちゃんの健康の記録も本格的にスタートです。つわりはありますか?そろそろつわりの症状がきつくなってきているかもしれません。水を飲んでも気分が悪く、体重減少の著しい人もいます。食べられるものを見つけ、食べたいときにちょっとずつでも口にできればいいでしょう。

このころの子宮はほんの少し大きくなり、鶏の卵の倍くらいの大きさになります。ママのおなかの印象は変わりませんが、下腹部に触れると、なんとなくふっくらしたイメージが伝わってくるでしょう。 子宮の変化に伴い、子宮の筋肉がちょっとずつ引き伸ばされるため、下腹部にチクチクとした軽い痛みや違和感を感じたりする場合があります。 ホルモンの影響で骨盤の中がうっ血しやすくなるので、腰が多少重たく感じられるようになる人も。また、同じ理由から、腸の働きが鈍くなるため、便秘がちになるママも出てくるでしょう。 胎盤は、まだ形成途中ですから、無理は禁物です。下腹部痛や出血が見られたら、安静にして産院に連絡しましょう。

ヒトの赤ちゃんとして成長をスタート!

おなかの赤ちゃんの成長【8~11週ごろ】

●妊娠10週になると、胎芽から、ヒトの赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになります。

●しっぽは完全になくなり頭、足、胴が発達して3頭身に。

●まぶたや唇、歯のもとになる歯胚などができてきます。

●手足の指が分かれ、つめが生え始めます。

●肝臓、胃、腎臓などが働きだし、赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄し始めます。

妊娠10週からはいよいよヒトの形をした胎児としての成長をスタート。2頭身から3頭身になり、体の部位や器官ができて徐々に動きだします。臓器が完成すると、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出し始めます。

妊娠8週ころの超音波写真

胴の部分が細長くなってきます

赤ちゃんの心臓の動き(心拍)が、ピクピクとはっきり見て取れるようになります。2頭身の頭と胴体で、どちらが頭部かもわかるように。頭が大きめで、胴体は細長く見えます。

妊娠8週の生活アドバイス

母子健康手帳を有効に活用しよう

母子健康手帳はママになるためのパスポート。内容をよく読んで理解し、きちんと記入しておくと、妊娠経過から出産、赤ちゃんの成長までひと目でわかります。

役所で母子健康手帳をもらいましょう

母子健康手帳は妊娠・出産の経過を記録したり、これから生まれてくる赤ちゃんの健康状態、発育・発達の様子、予防接種の履歴を残していくので、妊娠中からずっと使う大切なもの。産院で妊娠と診断されたら、市区町村の役所に「妊娠届」を提出して手帳を交付してもらいましょう。場合によっては、産院からの証明書が必要なこともあるので、事前に確認が必要です。

独特の用語や見慣れない記号などが記されているので、まずはその意味を理解しましょう。そうすると、健診時に医師が記入した内容がわかるようになり、母子健康手帳を使いこなせるようになります。また、おなかが張る、破水や出血をするなどのトラブルはすべての妊婦に起こり得ることなので、妊婦健診のときだけでなく、いつも携帯していると万一のときも安心です。気がかりなことや質問したいことなどを記しておくと、健診時に医師などに確認しやすくてとても役立ちます。

母子健康手帳と一緒にもらえるもの

妊婦健康診査受診票をもらえます。基本的に妊婦健診の費用は全額自己負担ですが、市区町村では健診費用の一部を助成する制度があります。妊娠届を提出すると、この受診票も交付されるので産院で事前に相談の上、健診を受けるといいでしょう。
母親学級・両親学級の案内も一緒に支給されます。市区町村では定期的に「母親学級」や「両親学級」を開催しています。妊娠・出産・育児に役立つ情報を得たり、妊婦仲間をつくる機会でもあります。開催日の予定表も一緒に渡されるので、積極的に参加しましょう。

新生児連絡票は、必要事項を記入して保健所に送ります。保健所はその連絡票に沿って、出産後の新生児訪問や乳幼児健診、予防接種の案内状などを作成するので、忘れずに送りましょう。ママと赤ちゃんに向けた保健サービスや子育て支援などの情報、親になるためのアドバイスや子育ての心得などを書いた冊子ももらえます。
自治体によっては父子健康手帳や妊娠中に役立つグッズがもらえる場合もあります。
※自治体により異なる場合もあります。

妊娠8週の気がかりやトラブル・病気

持病と妊娠

妊娠前から持病をかかえていた場合、妊娠中に病気と判明した場合、持病は悪化しないのか、妊娠経過やおなかの赤ちゃんにどんな影響があるのか、不安がたくさんあります。気をつけることを知っておけば、気持ちも楽になりますね。

婦人科系の病気

子宮筋腫
とくに治療は行わず経過を観察します

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、30代以上の女性に多い病気です。自覚症状がないことも多いのですが、高年妊娠の増加に伴い、子宮筋腫を合併して妊娠するケースも増えています。子宮筋腫がある場合、超音波検査で筋腫の大きさや位置を調べます。妊娠・出産への影響は位置や大きさで異なりますが、筋腫がない人よりは流・早産になりやすい傾向はあります。筋腫が小さい場合、経膣分娩が可能です。ただ、微弱陣痛になりやすい傾向があるほか、子宮口の近くや子宮頸部に筋腫がある場合は、帝王切開分娩になることが多いでしょう。

卵巣嚢腫
嚢腫が大きい場合には手術が行われることもあります

卵巣に液状の成分がたまって腫れている状態で、ほとんどが良性です。妊娠初期に超音波検査で見ると、卵巣が腫れているといわれることがあります。その多くはホルモンの影響により一時的に腫れる「ルテイン嚢胞」と呼ばれるもので、妊娠12週以降はしだいに小さくなります。しかし、12週以降になっても嚢腫が大きく、6cm以上の場合には手術になることが多くなっています。そのままにしておくと、激痛をともなう茎捻転(卵巣嚢腫のつけ根部分がねじれること)が起きることも。手術で流・早産になったり、赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。

子宮奇形
早産を起こしやすいので注意が必要です

先天的に子宮の形に異常があるケース。子宮奇形には、さまざまな種類があり、「単頸双角子宮」や「中隔子宮」、「重複子宮」などがあります。共通しているのは子宮奇形があると子宮内腔が狭いために、流・早産を起こしやすいということ。通常よりも健診の回数を多くして、注意してみていくことが必要です。また、子宮の形や胎盤の位置によっては胎盤がはがれやすくなったり、微弱陣痛やさかごになりやすいといった可能性も。赤ちゃんは多少小さめに生まれる傾向がありますが、医師の指導を守って過ごせば恐れることではありません。それぞれの子宮の状態によって、経膣分娩か帝王切開分娩かを判断します。

子宮頸がん
早期発見・早期治療ができれば妊娠継続が可能です

子宮頸がんの原因はほぼ100%がヒトパピローマウイルスというウイルス感染です。進行の度合いによって0期~Ⅳ期に分けられ、まだ進行していない0期に発見されれば、経過を見ながら妊娠の継続も可能です。早期発見できればほぼ確実に治りますが、妊娠中に手術が必要な場合も。その際は赤ちゃんの成長と病気の進行具合を見ながら、できるだけ早い時期に行います。

妊娠中におススメの本・アプリ

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