育児用語辞典
発達障害
発達の過程で運動、言語、コミュニケーションなどに障害が出ます
発達障害とは、小児の発達過程がなんらかの原因によって妨げられ、運動、言語、理解、コミュニケーション、社会性などに障害のある状態のことを指します。親の育て方とは関係なく、治ることはありません。自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥/多動性障害などがこれにあたります。それぞれの障害によって症状は異なりますが、人とうまくかかわれない、相手の気持ちが理解できない、異常に特定のものにこだわる、扇風機など動くものをじっと見つめる、同じ行動を繰り返す、じっとしていない、気が散りやすい、キレやすいなどの症状があります。
気になる症状がある場合は早めに専門家に相談を
これらの障害は診断の確定が難しく、診断をするためには親と専門家が協力して継続的に子どもの発達の様子を見ていく必要があります。診断が確定した場合は、療育センター、特別支援学級、特別支援学校などでその子に合ったサポートをしていくことが大切です。周囲の指導やかかわり方によっては、その子らしさや能力、興味を生かしながら、社会に適応して生活することが十分可能です。幼児期になって気になる行動が出た場合は、小児科や保健センターに相談しましょう。