育児用語辞典
日本脳炎(予防接種)
予防する病気
コガタアカイエカがウイルスを運び、人を刺すことで感染します。東~南アジアにかけて分布する病気です。ウイルスが感染すると、7~10日間の潜伏期間を経て、高熱、頭痛、嘔吐、ひきつけ、意識障害などの症状が出る急性脳炎になることが100~1000人に1人程度あります。脳炎には有効な治療方法がない上、死亡率が約20~40%と高く、治ってもまひなどの重い後遺症が残ることが少なくありません。とくに乳幼児や高齢者の致死率が高くなります。
接種の時期・回数
1期は6カ月~7才6カ月で2回接種+追加接種を1回します。初回の2回を3才、追加を4才に接種するのが理想。2期は9~12才に1回接種。日本脳炎ワクチン接種後に重症の急性散在性脳脊髄炎(きゅうせいさんざいせいのうせきずいえん)の発症が疑われたために、積極的な接種勧奨は控えられた時期がありましたが、現在は新ワクチンに替わり、もとに戻りました。
接種後の注意
8~9%の確率で接種後2日以内に接種部位が腫れる、赤くなることがあります。また、1~2%の人には、接種後2日以内に発熱が見られます。
副反応と受診の目安
70万~200万人に1人程度、急性散在性脳脊髄炎が発症することがあります。高熱、呼吸困難、けいれんなどの症状が見られたらすぐに受診しましょう。