妊娠用語辞典
初乳
赤ちゃんを守る免疫物質が豊富に含まれた母乳です
初乳とは、産後3~5日ごろまでに出る母乳のことです。通常の母乳=成乳と比べて粘りけがあり、黄色みがかって見えます。初乳は、成乳に比べて分泌される量は少ないのですが、その中には倍以上のタンパク質が含まれています。タンパク質が多いのは分泌型免疫グロブリンAという免疫物質を豊富に含んでいるためです。分泌型免疫グロブリンAは、赤ちゃんの胃や腸などの粘膜の表面に広がって膜をつくり、細菌やウイルス、アレルギーの原因物質の血中への侵入を防ぎます。また初乳中に多く含まれるタンパク質の一つ、ラクトフェリンは、大腸菌に対して強い抵抗力を持っています。 このように、赤ちゃんを病気から守る免疫物質が豊富に含まれているので、ぜひ初乳を飲ませてあげましょう。