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妊娠用語辞典

胎児発育不全(FGR)

赤ちゃんの発育が遅れたり、停止した状態をさします

 おなかの中で赤ちゃんが十分に育たず、発育が遅れる、あるいは停止した状態のことを胎児発育不全(FGR)といいます。赤ちゃんの体重は赤ちゃんやママの体の状態を反映するので、母体の状態が悪いと妊娠週数と比較して赤ちゃんの体重は少なくなります。 原因は不明な部分が多いのですが、ママの体や胎盤(たいばん)、臍帯(さいたい)に問題がある場合と、赤ちゃん自身に問題がある場合があります。ママ側の原因としては妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)や、心臓病、腎臓病、自己免疫疾患、ぜんそくなど、もともとの持病が関係していることもあります。ママがヘビースモーカーの場合や、母体の感染症(トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど)が胎児に感染した場合も、発育が遅れたり、ストップした状態になる場合があります。さらに多胎妊娠の場合も一人一人の赤ちゃんは小さめに。

子宮環境や赤ちゃんの状態が悪くなった場合は、帝王切開分娩に

 FGRが疑われたら、その原因を調べながら経過を注意深くみる必要があります。赤ちゃんの元気度や胎動を定期的に調べ、場合によっては入院が必要になります。入院中は安静にし、赤ちゃんに酸素と栄養を送り、原因となる病気の治療を行います。基本的には予定日まではおなかの中で育てるようにしますが、子宮の中の環境が悪くなったり、赤ちゃんの状態が悪くなったりした場合には、予定日前でも胎児を外に出すことが検討されます。この場合は帝王切開分娩で赤ちゃんを取り出し、その後は保育器などである程度成長するまで過ごします。 また、FGRの赤ちゃんはおなかの中で十分な酸素や栄養が供給されていないため、分娩時のストレスにより、胎児機能不全(たいじきのうふぜん)が起こりやすくなります。そのため、陣痛が起こったときは厳重に経過をみながら、分娩をサポートします。赤ちゃんの安全のためにも帝王切開分娩になることが多いようです。

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