[モヤサバ妊活 #4]不妊治療初級編:タイミング法は「またダメだった」の連続
0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterとInstagramで描いています。
息子を妊娠するまでの妊活期は、モヤモヤした感情的なココロと、サバサバした冷静なココロ、2つのココロに挟まれて過ごしました。この連載では、私の体験した2年間の不妊治療のことや、その時に感じたことを書いていきます。
[モヤサバ妊活 #4]不妊治療初級編:タイミング法は「またダメだった」の連続
不妊治療にはいくつかステップがあるそうですが、まずは基本の「タイミング法」を試すことになりました。希望があれば、初めからもっと先の治療をしても良いと言われたのですが、小心者の私は初級からいくことに。私は生理不順だったため、タイミング法に加え、きちんと排卵を起こすための「排卵誘発剤」を使うことになりました。
私の受けた治療の流れは、こんな感じ。まず、生理5日目から、クロミッドという排卵誘発剤を5日間飲み、卵を育てます。そして、排卵日付近に病院へ行き、卵がうまく育っているかを見てもらいます。あんなに怖かった内診にはすっかり慣れて、毎回、超音波検査の画像を見せてもらいながら「今回は右側の、この一番大きい卵が出てきそうですね」「もう1個大きい卵があるので、2個排卵されて双子になる可能性があります」などと教えてもらいました。問題がなければ、排卵を助ける薬を筋肉注射で打ち、1-2日以内にタイミングをとります。それで生理が来てしまったら、また薬を飲むところからやり直し、といった具合です。
受診の時は毎回、また生理が来てしまった時のために、次回の薬をもらうようにしていました。「今回もダメな方に賭けてるみたいでヤダな・・・」となんとなーく思いつつも、働いていると、病院に月に何度も来るのが難しいですよね。次回の薬をもらっておけば、通院が月1回で済む月も多かったです。
毎月、生理がくるまでは、ソワソワとした時間を過ごすことになりました。少しでも生理が遅れると、生理予定日から使える妊娠検査薬を試していました。全然線が出ていないのに「うっすら見えない・・・?」などと幻覚を見たりして。客観的に考えるとおかしいのですが、その時はどうしても線が見えてほしくて、見えるような気がしてしまっていたものです。
生理がきてしまった時は、「あーーーまたダメだった!もうダメだ、一生できないんだーー」と絶望する気持ちに押し潰されます。でも、「さあ、つぎつぎ。また薬飲んで、排卵日あたりに病院の予約するぞ!」と冷静に次の周期を考え始めることで、なんとか治療を続けていました。
「今回こそは」→「またダメだった」という、期待と落胆のサイクルを過ごす日々。勉強や仕事であれば、頑張ればある程度結果を出すことができますが、こればっかりは、努力しても、できないものはどうしようもないのです。この無力感のようなものが、妊活のもう一つの大変なところだと感じました。
[わぐり]
2018年4月に息子を出産し、育休中の33歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)とInstagram(@haha_waguri)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。
※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。