20代~30代男女のうち、【妊活】経験者は32%。「妊活は夫婦でするもの」というイメージが過半数
みなさんは「妊活」という言葉や活動についてどのようなイメージを持っているでしょうか。「たまひよ」では、そろそろ赤ちゃんが欲しい、いつか赤ちゃんが欲しいと願う男女の妊娠活動を略して「妊活」と呼んでいます。今回は、この「妊活」がテーマです。
株式会社ベネッセコーポレーションでは、妊娠・出産・育児に関する雑誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」の発行及びWEBサービス「たまひよWEB」「ウィメンズパーク」の運営を行っています。子育て世代における妊娠・出産に向けた行動・意識を知るために、【たまひよ生活リサーチ】プロジェクトにおいて「妊活に関する意識調査」を行いました。ここに調査結果の一部を抜粋してご報告いたします。
【調査1】20~30代男女の妊活実態とイメージ
配偶者またはパートナーがいる20~30代男女にインターネットでアンケート調査を行ったところ、このうち32%が、「妊活」を現在または過去に経験していることがわかりました。
「子どもがいる夫婦」に絞ると、42.6%が「妊活」経験者
現在妊娠中のかたを除外して、既婚者における妊活状況を確認したところ、40.4%が「妊活」を経験しているという結果に。 さらに子どもの有無で比較してみると、子どもがいる夫婦のうち42.6%が「妊活」を経験しているということがわかりました。
「妊活」の言葉から感じるイメージTOP3は「夫婦でする(54%)」「30代の人がする(50%)」「難しい(37%)」
「妊活」という言葉のイメージについては、「夫婦でするものだ」という認識が過半数を超えたものの、個別のイメージについては全体的に男女差が大きく出る結果となりました。
特に女性のほうが男性よりも高い数値となったのは、「難しいもの(+24%)」、「苦しいもの(+18%)」、「夫婦でするもの(+15%)」。女性のほうが妊活を「大変なもの」として捉える傾向があることがわかります。
【調査2】妊娠を経験したことがある20~30代女性の妊活実態
現在妊娠中または最近出産したことがある、「ウィメンズパーク」会員の20~30代女性にインターネットでアンケート調査を行ったところ、「妊活」経験者女性のうち64%が1年未満で「妊活」を終了していることがわかりました。
年齢別で見ると、年齢が若いほど早く「妊活」を終える傾向があることがわかります。
「6か月未満で妊活を終えた人」の割合で比べてみると、5歳年齢が上がるごとに、約10%減少しており、【年齢が上がるほど、妊活期間は長期化する傾向にある】という結果となりました。
「妊娠した」以外で「妊活してよかった」と思う理由は「自分の身体に気を付けるようになった(36%)」。
妊活の目的は「妊娠」であり、調査対象者も「妊娠経験者」であるため、妊活に対する満足理由TOPは「妊娠できた(96%)」となりました。
それ以外で見ると、妊活を通じて「自分の身体に気を付けるようになった(36%)」という回答がTOPになりました。
これを年齢別で見ると、20代後半(28%)に対し、30代前半(38%)、30代後半(39%)と、約10%の開きがあります。比較的妊娠しやすい若年層に比べると、30代女性には「自分の身体を大切にすることが妊娠につながる」という認識が妊活をすることによって芽生えていることがうかがえます。
調査概要
【1】妊活に関する男女意識調査2016(一般インターネット調査)
調査目的:20代、30代男女の「妊活」に関する認識や意識、行動を把握する。
調査期間:2016年7月15日~7月19日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:全国の20~39歳の男女
※現在「配偶者がいる」または「性交渉を行う・これから行う可能性があるパートナーがいる」人に限定。
回収サンプル数:1,247サンプル
【2】妊活に関する女性意識調査2016(ウィメンズパーク会員調査)
調査目的:現在妊娠中または最近出産したことがある20代、30代女性※の「妊活」に関する認識や意識、行動を把握する。
調査期間:2016年7月20日~7月25日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:以下の条件すべてに当てはまる人を対象とした。
A)ウィメンズパーク会員※の、全国の20~39歳の女性
B)現在妊娠中の人、または満1歳の子どもがいる人(≒過去2年以内に出産を経験)
ウィメンズパーク=株式会社ベネッセコーポレーションが運営する、日本最大級の妊娠・出産・育児に関する無料口コミサイト。会員数約500万人(2016年8月)。会員登録は女性限定。
回収サンプル数:1,000サンプル
※この記事は「たまひよ生活リサーチ」で過去に公開されたものです。