【東京都】排卵日が週末になっても受診可能。休日を有効利用できて、憧れの街で不妊治療という選択ができるクリニックを取材
不妊治療を考えたときに最初に気になるのは、「不妊治療専門クリニック」っていったいどんなところ? どんな治療が待っているの? わかりやすい説明が事前に聞ける? ということ。行ったことのない場所だからこそ、事前に不安が解消できるといいですよね。
不妊治療専門クリニックと一言でいっても、実は治療方針や雰囲気もさまざまです。そこで、初めての人でも2人目不妊でも安心して行けるクリニックを妊活たまごクラブ編集部がレポートします。今回は東京・青山にある「クリニックドゥランジュ」を取材しました。 連載「潜入! 妊活を応援するクリニックってどんなところ?」第6回
実は隣県からも通いやすい「表参道」という立地
地下鉄3線が乗り入れる「表参道」駅から徒歩5分。都心を横切る国道246号沿いにある「クリニック ドゥ ランジュ」。交通の便が良い場所にあるので、患者さんの半数以上は神奈川や埼玉など他県から訪れているそうです。表参道は、ブランドやショップやカフェが立ち並び、日本でも有数のショッピングストリートとして有名。そしてクリニックが入っているビルもとてもスタイリッシュな外観です。
「天使のクリニック」という意味のかわいらしい院内
院長の末吉医師によると「クリニック ドゥ ランジュ」とは、フランス語で「天使のクリニック」という意味。赤ちゃんが大好きで、もともと小児外科で活躍されていたという院長。「次は赤ちゃんが欲しいのに恵まれない人たちのお手伝いをしたい」という思いで、都内の不妊治療医療機関を経て、クリニックを開院しました。同クリニックの最大の特徴であり、患者さんにとってうれしいのは「年中無休」であること。 土日も開院しているということは、仕事をしていても通いやすいうえ、万が一排卵日が週末に重なっても診察してもらえるということ。低刺激周期の採卵が可能だから体への負担がかかりにくいのも助かります。開院以来、末吉院長はもう一人の医師と休むことなく対応されているそうです。
初診の人は医師とのメールからスタート
初診の場合、まずは専用フォームから検査履歴や治療履歴などを書き込むと、末吉院長からどのタイミングで受診すればよいか案内メールが届きます。医師本人からメールが来ることは驚きでもありますが、次に実際に受診をする際にとても心強いようです。さらにクリニックでは、看護師さんのヒアリング、院長の問診、血液検査、内診のうえ治療方針を決めていきます。待合室では、順番がわかる掲示板が表示されているのも親切。薬が出る場合は、看護師から別途改めて説明を聞きます。治療でわからないことがあれば、ここでもゆっくり看護師に質問することもできます。
遺残卵胞を残さない治療
クリニック ドゥ ランジュの治療の特徴は「遺残卵胞を残さないこと」。遺残卵胞とは、前の周期の古い卵胞が次の周期に残る状態のことです。通常、卵巣では約10個程度の卵胞が排卵の準備をしてそのうちの1個が排卵され、残りの9個はなくなります。しかし、年齢を重ねると残りの卵胞がなくならず、新しい卵胞でなく古い卵胞が排卵されることがあり、その卵胞が受精すると流産などのリスクが高くなる傾向があるそうです。
クリニックではこの卵巣に残った「遺残卵胞」がある場合、これを取り除く治療からスタート。約2~6カ月かけて薬で治療したあとに本格的な治療が始まります。
貴重な時間を無駄にしないで、気軽に受診を!
医師からの一言
クリニック ドゥ ランジュ院長 末吉智博先生
「赤ちゃんを授かりたいと思っていても、不妊治療をする前に、そもそもポリープがあったり、卵管に問題があると時間を無駄にしてしまいます。まずは自然妊娠が可能なのか、ぜひ気軽な気持ちで婦人科検査を受けることをおすすめします」
編集部より一言
おしゃれな表参道にあるクリニック。クリニックに受診しがてら、気分転換に表参道散策するのもおすすめです!
撮影/成田由香利 取材・文/中島博子