【専門家監修】妊活中のカップル必見★ボディ&ストレスケア 改善ポイント10選
不妊治療を始めたいと思ったら、2人の生活習慣を今一度見直してみましょう。
前向きに生活を楽しむことが、治療を続けていくためにも大切です。
今回は、「妊活中の体と心にいい習慣”ボディ&ストレスケア”」編。妊活中に必要なのは”心のゆとり”と”体質改善”。
毎日の生活習慣を今一度、見直して。
「妊娠体質に近づくポジティブ生活習慣24」 #3
※参考:「妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2024-2025」
<1>【女性】温かい湯船につかる入浴は副交感神経を優位にして、睡眠の質を高める効果が
入浴はリラックス効果だけでなく、血管を広げて新陳代謝を促したり、深部体温を上げて快眠が得やすくなるなど、さまざまな効能が。40℃程度の湯船に10〜15分つかると、体の芯から温まるので、冷えによるトラブル予防にもつながります。
「休息・解放」の発想から生まれた薬用入浴剤
薬湯を作り続けて40年余りの製薬会社監修。薬草処方師が厳選した7つの生薬を配合。
お湯に溶け出しやすいようにきざみ方を変えるなど、こだわりの薬湯です。
「ベルタ きざみ本薬湯」[医薬部外品](10回分)/ベルタ
<2>【女性】毎月ちょっと憂鬱(ゆううつ)な生理によるストレスを軽減してくれるフェムテック商品を上手に利用
フェムテックとは、「女性=Female」と「テクノロジー=Technology」を組み合わせた造語で、生理や妊活、妊娠、更年期などの課題を解決する製品やサービスのことです。近年はとくに、生理中をもっと快適に過ごすための商品やサービスが拡充中。上手に活用してみて。
生理時の気になる漏れやニオイをカバー
3層構造で液体漏れをしっかりガードして消臭する「オーカ 吸水型サニタリーショーツ」(写真右)/オグランジャパン
漏れやムレ、ニオイを軽減するスリム形状の月経カップ「オーカ スリムカップ」(写真左)/intervia
<3>【男性・女性】体や大切な部分を締めつけると心身のストレスになるだけでなく、妊活にも影響大!?
体を締めつける下着や衣類は、かゆくなるなどの肌トラブルを起こすだけでなく、心身のストレスになって眠りが浅くなるので要注意。
「男性は精巣付近の温度が高いと機能が衰えてしまうので、下着は風通しのよいトランクスなどを着用しましょう」(江夏先生)。
<4>【男性・女性】自律神経を刺激して、緊張感をゆっくりと和らげるアロマの香りを味方にすべし
「天然アロマの香りは自律神経やホルモンなどを刺激し、リラックス効果が得られるので、うちのクリニックでも活用しています」(十倉先生)。
嫌いな香りは逆にストレスになるそうなので、好きな香りを見つけてリラックス&快眠できる工夫をしてみましょう。
植物100%のアロマの香りで上質な睡眠を得る
枕やシーツなどにシュッとひと吹き。穏やかな植物の香りが1日の緊張を解きほぐすアロマスプレー。
心地よさから自然と呼吸が深まり、ストレスから解放され、眠りモードへと誘います。
「グッドナイトピローミスト」45ml/ニールズヤード レメディーズ
<5>【男性・女性】「緊張が続いている」と感じたら、吐く息に集中する腹式呼吸でリラックス&リフレッシュ
人は緊張や不安で呼吸が浅くなることがあります。これは脳内の呼吸と感情を司る部分が同じ場所にあるから。浅い呼吸は自律神経の乱れや筋肉の凝りなどさまざまな不調を招きます。こんなときは、鼻から息を吸い、吐くときにおなかをへこませながら長く静かに吐く腹式呼吸を。リラックス&リフレッシュし、代謝アップも期待できます。
<6>【男性・女性】穏やかな香りと植物の力でストレスやイライラを鎮めるハーブティーの効用
古代からの民間療法の一つとして、心身の治療に役立てられてきたハーブ。ビタミンやミネラル、鉄分、亜鉛など豊富な栄養素を含むものも多いのが特徴。さらに、香りが自律神経に働きかけることでリラックス効果が得られ、体の芯から温めることもできます。
ノンカフェインだから安心漢方ハーブティーでリラックス
鉄分やミネラル、ビタミンCが豊富な東洋ハーブと西洋ハーブを絶妙にブレンド。甘酸っぱい香りとフルーティーな味わいで、ホットでもアイスでもおいしく飲める。
漢方ハーブティー望(30包)/天使のたまご
<7>【男性】サウナ好きは注意を!精子に影響を与える可能性も。大切な部分を守る工夫を
「サウナ発祥の地であるフィンランドでの研究によると、週3回以上サウナに入っている男性は不妊になりやすいという報告が。高温のサウナでは精巣を熱にさらすことになるので、妊活中に入るときは、冷たいタオルを当てるなどの工夫をしてください」(江夏先生)。
出典:Human Reproduction, Vol.28, No.4 pp. 877–885, 2013
<8>【男性・女性】脳のα波を誘発することが科学的に証明されているクラシック音楽でリラックス
クラシック音楽を聴くと、精神が安定しているときだけに出る、脳のα波が誘発されることが科学的に証明されています。胎教はもちろん、野菜の生産や日本酒などの製造過程でも活用されているクラシック音楽。好きな曲を見つけるのも楽しい作業です。
<9>【男性・女性】受けておきたい予防接種はこれ!
「風疹やおたふくかぜなどは、妊娠初期の女性がかかると胎児に影響が及ぶ可能性が。また、男性は感染症にかかって高熱を出すと精巣機能に影響も。妊活前に、早めにワクチン接種を」(江夏先生)。
受けておきたい予防接種は下記のとおりです。
受けておきたい予防接種(男女とも)
★麻疹(はしか)/風疹(ふうしん)/水痘(水ぼうそう)/流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)/百日ぜき/B型肝炎/インフルエンザ、など
※妊娠したら接種できないものもあります。すでに妊活中で予防接種を検討する場合は、かかりつけの医療機関に接種と不妊治療のタイミングについて必ず相談してください。
<10>【男性・女性】眠る前のスマホ利用は、光の刺激で 睡眠リズム障害に。長時間の使用は控えて
長時間スマホを凝視していると、ブルーライトによる刺激で体内時計を調節しているメラトニンの分泌が低下。その結果、寝つきが悪くなったり、朝起きられないという睡眠リズム障害が発生しやすくなります。眠る前の使用は極力避けて、質のいい睡眠を得られるようにしましょう。
■監修
■撮影/大森忠明
■スタイリスト/シダテルミ
■ヘア・メイク/榊美奈子
■モデル/東城茉里、関東 丈
■構成・文/飯田由美(BEAM)
※本誌掲載の内容は2024年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。