【ブライダルチェック】読者カップルが「妊活クリニック」に体験レポ!実際になにするの?なにがわかるの?


“ブライダルチェック”って、聞いたことはありますか?
赤ちゃんを授かるために体の準備が万全か、調べる検査です。
「そろそろ子どもを…」と考え始めた人は、とくに注目!
どんな検査で何がわかるのか? 詳細をレポートします。
読者カップルが訪れたのは、【torch clinic(トーチクリニック)】。
実際に受けた検査の様子、またその結果なにがわかったのかお伝えします。
『いつ受ける?何がわかる?ブライダルチェックを読者カップルが体験!』 #2
※参考:「妊活たまごクラブ 2025-2026年版」
「私たちが体験しました」平井麻菜さん(26歳)& 悠貴さん(26歳)
2024年11月に入籍した新婚カップル。
2人ともブライダルチェックを受けるのは初めて。
「自分たちの健康状態を知るいい機会。それに、これからのライフプランにも役立てたいです」と協力してくれました!
2人が訪れたのは【torch clinic(トーチクリニック)】
心理的&金銭的な負担が生じる不妊治療の現状を変え、正しい方向に導く松明(トーチ)のような存在でありたいと、2022年東京・恵比寿に開院。2025年3月に上野院が開院。
予約はアプリで簡単!
予約はWEB、または専用の受診アプリで。カレンダーの予約可能時間枠から希望の日時を選択するだけだから簡単。
トーチクリニックでは予約だけでなく、事前の問診票の入力、決済までアプリで完了。
<ブライダルチェック>当日の流れ
「健康診断は毎年行っていますが、妊娠・出産のための検査を受けるのは初めて!」と、2人とも少しドキドキ&ワクワク。
クリニックに到着
駅からのアクセスもよく、気軽に入りやすいエントランスに、ホッとした様子。
受付
受付でブライダルチェックについての簡単な説明や資料を渡された2人。
ユニセックスな雰囲気と、明るいスタッフの応対で少し緊張がほぐれたよう。
事前の問診
不妊治療の知識が豊富な看護師や心理士と事前問診。
ブライダルチェックの説明や2人の希望、治療歴、アレルギーなどを細やかにヒアリング。最適な検査プランを提案してくれます。
2人それぞれの検査、START!
事前の問診の結果、2人が受けたのは「妊活セット」。
妊活を考えている人や、現在妊活中のカップル向けのプランです。
●女性が受けたコース
卵子の残数や子宮と卵巣の状態を調べる経腟超音波検査と、9つの項目を血液検査で調べる「妊活セット」。
□血液検査
まずは血液検査。「注射は久しぶりで緊張!」という麻菜さんですが、あっという間に終了。
採血では生理中のホルモン値などを調べます(検査が生理中でない場合は再度の来院・採血が必要)。
□経腟超音波検査
内診室で経腟超音波検査を実施。「内診台に座るのは、ちょっと抵抗があるというか、恥ずかしい気持ちですが、自分の健康状態を知るためには欠かせないですよね」と麻菜さん。
●男性が受けたコース
精液検査(一般検査)と、男性ホルモン値や感染症の有無、風疹抗体など4項目を血液検査で調べる「妊活セット」。
□血液検査
女性と同様、採血をします。「痛いのはちょっと苦手」と言いながら、腕を差し出す悠貴さん。今回受けたブライダルチェックでは、この採血で男性ホルモン値などさまざまなことがあきらかになります。
□精液検査(一般検査)
事前にアプリで予約すると、精液検査用キットが自宅に送られてきます。その指示どおりに当日の朝、精液を採取。クリニックでは提出するだけでOKです(自宅でできない場合、クリニック内処置室での採取も可能)。
それぞれの「検査でわかる」のはこんなこと!
「思っていたより検査が短時間で終わってびっくり」と語る平井さん夫婦。
それぞれ受けた2つの検査から、妊娠にかかわるさまざまなことが判明します。
※今回、読者カップルが受けた検査はトーチクリニックの「妊活セット」(女性用・男性用)です。クリニックによって名称や検査項目、所要時間、費用は異なります。
『女性の場合』検査でわかるのはこんなこと!
近い将来の妊娠に備え、知らなかった問題点や感染症の有無があきらかに!
経腟超音波検査
内診台に座って行うエコー検査でわかるのは?
●子宮や卵巣の状態を検査
超音波で子宮や卵巣の状態を観察し、卵胞の数や発育状態をチェック。不妊症の原因となる「子宮筋腫」や「子宮内膜症」、「卵巣腫瘍」なども同時に確認。
血液検査
生理1〜5日目の来院なら、一度の採血でここまで詳細がわかる!
●採血で9項目を診断
採血から結果が出るまで約1週間。今回の「妊活セット」では、一度の採血で妊娠にかかわる9項目の検査が行われ、後日、結果がわかります。どれも重要なものばかり。
◯AMH値
卵子を覆う細胞から分泌されるホルモン値で、「卵巣に残っている卵子の数」や排卵誘発剤使用の際に「反応する卵胞の数」を予測する指標になっている
◯女性ホルモン値
3種の女性ホルモン値を測定し、卵巣機能の状態や排卵障害の有無などをチェック。状態をできるだけ正確に測定するため、生理1〜5日目に行う
◯クラミジア感染症
卵管性不妊症の約6割を占めるというクラミジア感染症の有無(過去と現在)を検査。感染してもほとんどが無症状のため、早めに受けておきたい検査
◯感染症(HIVなど)の有無
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV感染症の有無を調べる検査。万が一、感染していた場合は、母子感染の危険性があるため、妊娠前に受けておきたい検査
◯ビタミンDの値
血中のビタミンD濃度を検査。ビタミンDは受精卵の着床や卵巣機能などに関与しているといわれ、不妊症女性の9割弱がビタミンD不足だという報告も
◯プロラクチン(PRL)
乳房の乳汁分泌を刺激するホルモン値を測定。高値の場合、不妊症の原因である「高プロラクチン血症」の可能性が疑われることも
◯風疹(ふうしん)抗体
風疹ウイルスに対する抗体の有無を検査。妊娠初期に風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群を発症する危険性が高まるので、事前に受けておきたい
◯甲状腺機能
甲状腺の病気は不妊症や胎児発育、流産・早産に影響を及ぼす可能性が。女性のほうが発症率が高いといわれているので、妊娠前の検査が重要
◯ヘモグロビン値
貧血の指標となるヘモグロビンの値などをチェック。妊娠すると貧血を起こしやすく、重度の貧血は胎児にも悪影響を及ぼすため、妊娠前の検査が必要
『男性の場合』検査でわかるのはこんなこと!
検査する機会がなかなかない男性。妊活を機に女性と一緒に検査してみましょう。
精液検査(一般検査)
禁欲2〜3日後にマスターベーションで採取した精液を測定します
●事前に採取するとスムーズ
精液量を測定後、精液を液化して「精子濃度」や「運動率」、「総精子数」、「前進運動数」を顕微鏡で算出。下記の数値を下回ると自然妊娠が難しいとされています。
血液検査
今回受けた「妊活セット」では、採血で4つの項目結果が明らかに
◯男性ホルモン値
LH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)など全4種の男性ホルモン基礎値を測定。精巣機能に関することがわかる
◯クラミジア感染症
日本国内でもっとも多い性感染症の1つ。比較的女性がかかりやすく、性行為で男性の尿道に感染するケースが多いので、カップルで受けておきたい検査
◯感染症(HIVなど)の有無
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV感染症の有無を調べる検査。もし、感染していた場合は、パートナーに感染の危険があるので、早めに受けておきたい
◯風疹(ふうしん)抗体
過去にワクチンを接種していても、年齢とともに抗体値が低下している可能性が。その場合はワクチン接種が必要になるので、早めに検査しておきたい
約1週間後に【検査結果】が出ます!
各検査の結果をもとに、「この数値はとてもいいですが、こちらは少し心配ですね。睡眠時間をきちんと確保していますか?」など、2人のライフスタイルを伺いながら担当医師が説明。最後に今後、何をするべきかアドバイスを受けました。
パソコンのモニターや手描きの図で、難しい専門用語をわかりやすく解説。
ブライダルチェック体験コメント「妊活前の健康状態がここまでわかるってすごい!」
「ブライダルチェックって、もっと面倒かと思っていたのに、短時間の検査で自分たちの体の状態が、ここまでわかるんだ!と驚きました」(麻菜さん)。
「院長の説明がわかりやすく、今日の結果をスマホのアプリでも確認できるのが便利です。まずは今の生活習慣を改めなきゃ!と反省しました」(悠貴さん)
●市山卓彦 先生
●撮影/合田和弘
●構成/飯田由美(BEAM)
※記事掲載の内容は2025年2月21日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。