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[妊活] ルポ!不妊治療専門クリニックの全貌 ~高度生殖医療の最前線

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もしかして不妊症かも?不妊治療を始めたい!と思っても、いったい不妊治療専門のクリニックってどんなところ?治療はどんな流れになっているの?などわからないことだらけ。
実際の不妊治療専門クリニックを例にその全貌をルポします。
今回は「高度生殖医療の最前線」編です。

不妊治療クリニックは普通のクリニックとここが違う!

●高度な治療が受けられる
●(体外受精が多いため)健康保険がきかない治療も多い
●スタッフも専門家

婦人科や産婦人科は、婦人科系のトラブルを抱えた人や妊婦さんなど、さまざまな人が訪れますが、不妊治療専門クリニックは、「不妊」に悩む人のためのもの。専門家がおり、より高度で専門的な治療が受けられます。

今回取材したのは… 浅田レディース名古屋駅前クリニック

『「卵子」にとって最適な状態をいつも心がけています』と浅田先生。

■浅田義正 先生
浅田レディース名古屋駅前クリニック院長
浅田レディース勝川クリニック院長
医学博士、医療法人浅田レディースクリニック理事長。米国で顕微授精の研究に携わり、1995年、名古屋大学医学部付属病院分院にて、精巣精子を用いたICSI(卵細胞質内精子注入法)による日本初の妊娠例を報告。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
詳しくは、こちらから

正しい選択肢で「幸せ」になってほしい

名古屋市内はもとより、愛知県内外から訪れる人も後を絶たない、浅田レディース名古屋駅前クリニック。2010年8月に名古屋駅前に開院したこちらのクリニックは、浅田先生にとって2つ目のクリニック。
近未来的でスタイリッシュな内観が目をひきますが、「デザインにこだわったというより、患者さんが妊娠しやすい環境づくりにこだわったらこうなりました」と浅田先生。

妊娠にとって大事なのは「卵=卵子」の置かれた環境。その卵子への負担をできるだけ軽減するために、壁紙の素材から空気の質、そして治療の技術まで、あらゆるところにまで気づかいがなされています。
「『子どもを持ちたい』というカップルの気持ちを、最大限応援してあげたい。そのために、エビデンスに基づいた最高レベルの治療を行っています」(浅田先生)

【どんなところ?】不妊治療クリニックレポート

受付から診察室や相談室、検査室やオペ室、そして培養室など、今不妊治療専門のクリニックでは、どんな流れでどのような治療が行われているのかを最新の治療方法とともにご紹介します!

白を基調に明るく開放的<入り口・受付>

初めて不妊治療専門クリニックを訪れる男女に、ストレスにならないよう清潔感にあふれた入りやすいエントランスを演出。


クリニック全体が、白をベースにした色使いでまとめられており、居心地のよい雰囲気に。エレベーターを降りて最初に目に飛び込んでくるのがこちらの扉。蘭の花がモチーフに。


待合室。「空港の待合室をイメ ージしました」と浅田先生。

すべて個室で安心感あり<診察室・相談室>

不妊の相談はとてもデリケートなもの。患者さんがくつろいだ雰囲気で医師やナース・コーディネーターと話ができるよう個室に。


浅田レディースクリニックの場合、診察室は全部で6室。ドアには診察室、内診室などの表示はせず数字のみの表記で患者さんのプライバシーに配慮をしています。

こまやかな心配りが随所に<内診室>

患者さんにとって緊張する内診室も、ゆったりとした気持ちで過ごせるよう、やさしい色使いをベースにした内装になっています。


【何をするところ?】主に超音波検査をします

治療を開始する前に、まずは不妊検査をする場所。超音波検査で、子宮や卵巣・卵胞の状態を観察します。内診も行います。人によっては、検査に何回か通うこともあります。


トイレの扉についているマーク。クリニック内には室名の表記がなく、患者さんはPHSを渡されて、それによって移動するシステムになっています。内診室やトイレの後ろ側には検査室があり、すぐにさまざまな検査ができる流れになっています。

天井にあるモニターで確認<オペ室>

オペ室では体外受精の採卵や胚移植などを行います。患者さんがリラックスできるよう明るいトーンのインテリアを採用しています。


【何をするところ?】体外受精の採卵や胚移植を

体外受精に必要な卵子の採取、受精卵を子宮に戻す胚移植などを実際に行うのがこのオペ室になります。クリニックの心臓部でもあります。

オペ室は全部で3室あります。部屋の中心にベッドが。ベッドに横たわるとちょうど真上の天井部分にモニターが設置されており、これによって、今どんな治療が行われているか、患者さんもリアルタイムで確認することができるようになっています。

治療中は安心して過ごせる配慮が!

★処置のあとの休養室などこまかいところまでリラックスできる工夫が。
クリニックでは、患者さんの心と体への負担を軽減できるように採卵後の休養スペースも快適なつくりになっています。休養室は、カ ーテンで一つ一つ仕切られており、心ゆくまで体を休めることができます。また、ロッカーなども完備されています。


ロッカールーム。まずはここで荷物などをロッカーへしまい、検査や処置用のウエアに着替えます。


やわらかな光が差し込み、明るい雰囲気の休養室はベッドが20床。

オリジナル設計のベッドは寝心地にもこだわっています。ベッドにはヘアキャップなどもセットされています。

卵子や精子を取り扱う!<培養室(ラボ)>

こちらは専門のスタッフしか入ることができない、通称「ラボ」と呼ばれる卵子や精子を取り扱う大切な場所。最新の設備が整っています。


高度な清浄度で管理された「クリーンルーム」である培養室。培養室の環境は、卵子への影響を考えると、できるだけ「母体」に近い状態が理想的。最新の設備なのはもちろんですが、ほこりが舞わないよう最新の空調システムを採用したり、天井の照明や顕微鏡の光源にはすべてLEDを使用するなど、卵子に当たると悪影響を与える紫外線を完璧に遮断しています。

【何をするところ?】卵子と精子を受精させて培養

患者さんから採取した卵子と精子を受精させたり、さらにそれを培養したり、その受精卵を凍結して保存しておく場所です。受精卵への影響を考えた空調、照明になっています。


ラボは一部がガラス張りになっており、患者さんがそこから見学できるようになっています。

培養室に隣接している見学スペースと一般スペースの間にあるドア。近未来的なデザインが特徴的。

卵子や受精卵に最適な環境づくりを

「体外受精での治療の場合、この培養室の環境が、卵子や受精卵の生命を左右するといっても過言ではありません」と語る浅田先生。
そのため、この培養室には、空調、光源、機器など、先生の長年の経験を生かしたこだわりが随所に。
「受精卵は個別に『インキュベーター』と呼ばれる装置で培養されますが、それも画期的なことです」
もちろん万が一のときの電源のバックアップなど、危機管理にも厳しく対応しています。

男性はどうするの?

★精子も同時に検査を行います

若いカップルの場合は不妊の原因の半分は男性にあり、クリニックで検査するのは、精子の数や動きについてです。調べていくと精液の中に精子がいない場合もあります。そこでクリニックでは男性の精液の状態も検査をします。カップル両方を検査し、その状態次第でどういう治療に取り組んでいくかを決めます。

■撮影(一部を除く)/河合蘭
■取材・文/長谷川華

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[妊活]妊娠した“ほんとうのきっかけ”って?「不妊治療リアル体験ヒストリー」

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