年100万円以上貯めてる人が「しょっちゅう」していることとは? ママ350人調査
ちゃんとしたいと思っても、忙しいとつい後回しにしてしまいがちな「お金のあれこれ」。おうち時間が増えたこの機会に、ゆっくり向き合ってみませんか?
たまひよでオンラインでは、5歳以下の子どもがいるママ349人に、「暮らし」と「お金」に関するアンケート調査を実施。貯まる人が心がけている習慣ややりくりの特徴とは、果たしてどんなものなのか? 調査結果をベースに、1000人以上の貯まる人を取材し続ける大上ミカさんが解説します。今回ご紹介するのは、「夫婦間でのお金の話」について。「うちは、お金の話をするとケンカになって……」というママは、必見です!「脱・貯まらない習慣」#2
調査概要
2020年3月実施「あなたご自身に関するアンケート」。全国。インターネットリサーチ。対象者は、5歳以下の子どもがいる25〜44歳の既婚女性349人。
調査企画・データ提供:株式会社カクワーズ
夫婦間でのお金の話が、貯蓄額に影響!?
突然ですが、皆さんは夫婦で「お金の話」をどのくらいしていますか?
「月1回はしている」のであれば、まず安心。「お金の話はほとんどしていない」のなら、貯まらない予備軍かも!?
「いやいや、お金の話なんてしてもしなくても、別に貯蓄に影響ないでしょ」と思うあなたは、この調査結果をご覧あれ。
今回、5歳以下の子を持つママに行った調査では、驚くほど明確に「貯まる人ほど、夫婦でお金の話をしている」という傾向が明らかに出たのです。
あなたは、夫婦間で家計の話をどのくらいしていますか?
このグラフを見てお分かりの通り、年100万円以上貯めている人は、夫婦でお金の話を「月に1度以上」している割合が7割も。
そして、注目していただきたいのが、「全くしない」の割合です。
年100万円以上貯めた人では、「全くしない」の割合が5.7%。これが、貯蓄額が年100万円未満の人では15.1%、貯蓄はできなかった人では、39.7%と、貯蓄額が低い層ほど、その割合が高まっています。
つまり、貯まる人ほどお金の話を夫婦でしていて、貯まらない人ほどしていないのです。
夫婦でお金の話をすると、なぜよい?
なぜ、夫婦でお金の話をすると貯まるのか。その理由をマネーライターの大上さんは次のように解説します。
「どちらか一人だけやりくりを頑張っても、もうひとりが勝手にお金を使っていたら、貯まるものも貯まりません。食費や水道光熱費がいくらぐらいかかっているのか、貯蓄は今いくらあるのか、いつまでにいくら貯めたいのか。家計の大枠を共有することで、自然と互いに協力しあう関係を作っていけます。実際、貯まる人は月に1回は夫婦で家計の話をしているケースが非常に多いです」。
たしかに、いくら食費を頑張って節約しても、相方に飲み会代をじゃんじゃん使われたら何の意味もない……。
「家計の状況を説明せずに、ただ飲み会代に文句を言っても、ケンカになるだけ。共有するときは、数字を見せるのがおすすめです。家計簿をつけ、”我が家が1か月に使えるお金はこれだけ”と伝えたところ、自分から進んで飲み会や小遣いを減らしてくれたというケースは多数あります」。
ただ「お金がない!」と叫ぶより、黙って数字を見せたほうが効果的というわけですね。
「やりくりを一人で頑張るのは大変。お金の話ができると、何かあっても相談しやすい空気が生まれ、精神的にもラクです。家計を共有したことがきっかけで夫婦の絆が深まり、互いに感謝するようになったという声も」。
貯蓄がラクに進んで、夫婦ケンカも減るなら一石二鳥!? さっそく今度の週末にでも、お金の話をしてみたい!
楽しい話題で、お金の話をオープンに
ただ、お金の話ってなんとなく切り出しにくいもの。何かよい方法はありますか?
「いきなり、”お金の話がしたいんだけど”と切り出すと、”小遣いを減らされる!?”と警戒されかねません。貯まる人は、将来の話や欲しいものの話題から入ります。たとえば、子どもにどんな教育を受けさせたいか、今度はどこに旅行しようかなど、相手が興味を持ちそうな話題から入るのがコツです」。
え、でもそこからどうやってお金の話に持っていけば?
「相手が、”そうだなー、ハワイとか行きたいね―”など、話に乗ってきたら、いくらぐらいあれば叶えられそうか、一緒にリサーチを。目標金額が見えたら、そのためには月いくら貯めればいいか、自然に家計について話す流れに。目的のために通信費が高いから見直そう、ムダな外食は減らそうなど、削って貯蓄にまわせる部分を一緒に検討できます」。
なるほど! それならギスギスせずにお金の話ができそうですね!
貯まる習慣リストに追加決定!
□ 早起きする
□ 夫婦でお金の話を、最低でも月1回以上する
貯まる人に共通する習慣は、ぜひ身につけたいもの。そこで、今回からご紹介した調査結果をもとに、貯まる習慣をリストアップ。私も、できるものから取り組んでいきたいと思います♪
ご紹介する貯まる習慣は、毎回プラスしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
ではでは次回もお楽しみに!
監修/大上ミカ 文/たまひよONLINE
大上ミカ
Profile
ライター・ファイナンシャルプランナー。女性誌を中心に全国の貯まる人を1000人以上取材。その暮らしややりくりの共通点を数多く見出す。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)など。