「え?それだけで…」年100万円貯まる人の7割がしていること ママ350人調査
ちゃんとしたいと思っても、忙しいとつい後回しにしてしまいがちな「お金のあれこれ」。おうち時間が増えたこの機会に、ゆっくり向き合ってみませんか?
たまひよでは、5歳以下の子どもがいるママ349人に、「暮らし」と「お金」に関するアンケート調査を実施。貯まる人が心がけている習慣ややりくりの特徴とは、果たしてどんなものなのか? 調査結果をベースに、1000人以上の貯まる人を取材し続ける大上ミカさんが解説します。
今回は、「家計簿」について。家計簿って、どうしても続かないんですよねー。私たまひよ編集Yも、今年のお正月に買った家計簿が、はやくも白紙状態……。でもこれってやっぱり、貯まらないみたいなんです! さっそく調査結果をチェック!! 「脱・貯まらない習慣」#3
調査概要
2020年3月実施「あなたご自身に関するアンケート」。全国。インターネットリサーチ。対象者は、5歳以下の子どもがいる25〜44歳の既婚女性349人。
調査企画・データ提供:株式会社カクワーズ
ママの2人に1人が家計簿をつけている!
5歳以下の子がいるママ349人に家計簿をつけているかどうか質問したところ、「つけている」と答えたママは、全体の52.4%。半数強に上りました。
内訳を見てみると、「手書きでつけている」というアナログ派は23.2%。「アプリやパソコンでつけている」のデジタル派は24.1%。「手書きとデジタルの両方でつけている」のハイブリッド派が5.2%という結果に。わずかではありますが、デジタル派がアナログ派を上回っている結果に、時代の進化を感じます……!
Q あなたは、家計簿(アプリを含む)をつけていますか?
貯めてる人ほど、家計簿率が高し!
では貯蓄が多い人と少ない人ではどのような違いがあるのか。グラフを見て、お気づきの人も多いと思いますが、貯まる人ほど家計簿をつけていて、貯まらない人ほど家計簿をつけていないという結果が明らかに。
具体的には、「年100万円以上」貯めている人では、7割以上がつけているのに対し、「年100万円未満」の人では6割弱に減。「貯蓄はできていない」人にいたっては、なんと3割を切ります。
貯まる人ほど家計簿をつけている。いや、家計簿をつけているから貯まるのか? いずれにしても、貯蓄額と家計簿には、密接な関係があるといえそうです。
貯まる人の家計簿は何が違う?
とはいえ、家計簿をつけても貯まらない……という声も、よく聞きます。私も、実際つけてみたことは何度もありますが、結局何がムダか分からないまま。
貯まる人の家計簿と貯まらない人の家計簿は、いったい何が違うのでしょうか? やっぱり、細かく書けるかどうかの違い?
「貯まる人の家計簿は、細かいというより、”安定した継続”を感じられるのが共通点。その人のフォーマットが決まっていて、毎月同じテンションで続いているのが特徴です。そして、出費の内容や、なぜその予算なのかを明確に答えられる。金額はざっくりでも、使途不明金はほとんどなく、自分の家計をすみずみまできちんと理解ているのです」。
では、貯まらない人の家計簿は?
「ムラがあり、書き方も月によって違うなど、安定感がありません。最初は一生懸命細かく書いているのに、だんだん雑になったり、違う家計簿に切り替えたり。これでは、何にいくら使っているのかいつまでたってもつかめなくなってしまいます」。
ドキ。そうなんです。世間で流行る家計簿を見るたびに、今度こそ、と思って始めるものの長続きしない……のは、きっと私だけではないはず!? 中途半端な家計簿では、あとで見返してもよく分からないし、書くだけで満足して終わってしまいがち。ざっくりでもいいから、とりあえず続けないと、ですね!
1年続ければ、家計が劇的に変わる!
家計簿を続けると、どのくらいで効果が表れるものなのか。大上さんによれば、家計の流れを本気で変えたいなら、1年は続けてみて欲しいとのこと。
「”年間”で家計を見る力をつけると、劇的にやりくりが上達します。特に、これまで貯まらなかった人にとっては、その効果は絶大。1年で赤字家計を脱出し、年100万円貯まるようになった人も大勢います」。
おおっ!それはどうして??
「1年続けると、毎月のお金の動きはもちろん、ときどきしか払わない”特別出費”も把握できます。家計全体を理解することで、効率よく削れる部分にも気づけ、適正な予算を組めるようになる。家計簿も習慣になるので、書くことに疲れなくなり、お金をどう使えばいいかを考える余裕が生まれます。書いただけで終わらなくなり、ここから、家計が変わってくるのです」。
なるほどー!やっぱり、「継続は力なり」ですね!
貯まる人は、手書き派が多い!
今回の調査結果では、年100万円貯めてる人は、家計簿を手書きでつける「アナログ派」が多かったのも発見。やっぱり、どうせ家計簿をつけるなら手書きで書くべき?
「たしかに取材でも、貯まる人には手書きが多い印象があります。ムダな出費も、書くことでより”痛み”を自覚でき、次から気をつけられる。家計も頭に入りやすいと言いますね。ただ、アプリを活用する人も確実に増えていますし、大事なのは継続。ストレスのない形で続けるのがいちばんです」。
アプリは、集計を自動で行ってくれるので、手間を省けるという点ではメリット大。やっぱりラクなほうがいいから、アプリにトライしてみようかなぁ。クレジットカードと紐付ければ、自動入力してくれるし!
「たしかにアプリはラクですね。ただし、アプリに任せっぱなしになりすぎて、いつのまにか見なくなってしまう人も多数。アプリでつける場合は、週1は必ず見る、毎月のシメだけは手書きで書くなど、家計に対する意識を保つ工夫をするといいですよ」。
貯まる習慣リストに、もちろん追加!
とにもかくにも、家計簿は書かないより、書いたほうが貯まる。貯まる習慣リストに、もちろん追加です。
今、家計簿を書いていないのなら、まずは1か月続けてみましょう。家計簿をつければ、夫婦でお金の話もしやすくなるはず!
□ 早起きする
□ 夫婦でお金の話を、最低でも月1回以上する
□ 家計簿を書く
監修/大上ミカ 文/たまひよONLINE
大上ミカ
Profile
ライター・ファイナンシャルプランナー。女性誌を中心に全国の貯まる人を1000人以上取材。その暮らしややりくりの共通点を数多く見出す。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)など。
大上ミカ
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ライター・ファイナンシャルプランナー。女性誌を中心に全国の貯まる人を1000人以上取材。その暮らしややりくりの共通点を数多く見出す。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)など。