やっと日本が変わるかも…?いよいよ発足!「こども家庭庁」にママ・パパ3981人の声をお届け。大臣の反応は?
少子化、いじめ、不登校、児童虐待、自殺など、こどもを取り巻くさまざまな問題を解決させるために、4月1日に発足した「こども家庭庁」。疑問や期待、何をしてほしいかなどを、子育て真っ最中の『たまひよ』と『サンキュ!』読者に緊急アンケート。こども家庭庁担当大臣の小倉將信さんに3981人の“リアルな声”を届けてきました。
★ラストのたまひよ×サンキュ!合同アンケートへのご協力で抽選で賞品プレゼントも! ぜひ最後までお読みください。
子育て当事者3981人の生の声を大臣に届けました
取材は3月某日。『たまひよ』『サンキュ!』編集部は、「こども家庭庁」担当大臣に会う前に、読者に緊急アンケートを実施しました! 結果、集まったのは3981人のママ・パパの声。
取材当日は、たまひよ読者の加藤さん、サンキュ!アンバサダーの風間さんが大臣に直接、みんなの声を手渡しました。
こども家庭庁・小倉將信大臣「こどもや子育て当事者の声をしっかり聞いていくのも、私の大切な仕事です。時間をかけ、じっくり読ませていただきます」
読者の声をまとめた要望書がこちら!
3981人の声は、ファイルからはみ出すほどの分厚さ! たくさんのママ・パパからは、期待の声だけでなく、国の子育て政策に対する疑問点や不安などがリアルに反映されていました。
【アンケート名称】『たまひよ』『サンキュ!』連合企画 こども家庭庁にみんなの思いを届けます。伝えたいことは何ですか?【実施期間】2023年2月22日~3月2日【回答者数】3981人
アンケート結果の一部をご紹介!
まずは、「こども家庭庁」の認知度についての調査結果です。アンケートを実施したのはこども家庭庁が発足する前のタイミングでしたが、約4割が「知っている」「まあ知っている」と回答しました。
小倉大臣「まだまだ認知度がたりていないので、多くの方に注目していただけるように、スタートダッシュで活動をしていきたいと思います。そして、自分たちの育児の状況やまわりの環境が変わっていく、変わってきたということを実感していただけるようにしていきたいです」
「期待することランキング」上位3位は…?
未就学児の子育て世帯が多い読者層も関係しているようですが、1位は「産前産後から子育て期を通じた支援」で、約4割が期待すると答えています。
小倉大臣「こども家庭庁の発足と併せて、次元の異なる少子化政策も進めている今年は、“こども元年”と考えています。こどもには夢を、子育て世帯には安心感を、そしてまわりのみんなで協力しよう!という機運を今年からつくっていきたいと思っています。
今、子育てしている方、これからこどもを持ちたいと思っている方がさまざまな負担感なく、こどもを育てる喜びを、素直に感じ取ってもらえる社会にしていきたいです」
アンケートに寄せられた一部のリアルな声について、「こども家庭庁」大臣に直接答えてもらいました。
■「共働きの夫婦でも、負担なく仕事と子育てをバランスよくできる未来を実現してほしい」
小倉大臣(以下省略)「女性の育児・家事負担率は、日本では顕著で男性の約5.5倍※。スウェーデンやデンマークではわずか約1.3倍ですから、育児・家事の負担が非常に女性に偏っているのが、今の日本の社会です。
男性がなまけているのではなく、長時間労働しているのも日本。きちんと働き方改革をして、女性に偏っている負担をなくすことによって、男性も女性もこどもを持つ喜びも、仕事で新しいことにチャレンジする喜びも感じられる社会にしていかなければならないと思います」
※ 2020年度データより
■「今までの少子化政策で結果が出ているならば、私は欲しいだけ2人でも3人でもこどもを産めていた」
「こどもが2人3人、それ以上の多子家庭では、大きな育児負担があることを認識しています。
多子世帯への支援も行っていきたいと考えています。
これまでも幼児教育・保育の無償化や待機児童対策に相当力を入れてきましたが、全体を見ながら、隙間なくこどもへの支援をしていくという目線が不足していました。これから一層、充実させていくために頑張ります」
■「こども家庭庁という、こどもに焦点をあてた政策が始動すること自体が大きな動きであると感じるため、期待します」
「こども家庭庁の発足はわが国にとってすごく重要な出来事です。すべてのこどもがこの国で、幸せにすこやかに成長していくための組織として、こども家庭庁を動かしていきます」
ずばり、こども家庭庁の役割って何ですか?
最後に、改めて大臣に聞いたのは、「こども家庭庁の役割」について。キーワードを3つ挙げていただき、教えてもらいました。
【キーワード1】こども政策の司令塔
小倉大臣(以下省略)「国全体のこども政策の中心部となる省庁です。他の官公省庁と連携をとり、こども政策をまんなかに位置づけてもらうよう積極的に取り組んでいきます」
【キーワード2】省庁ごとの縦割りの打破
「たとえば、幼稚園や小中高は文部科学省、保育園は厚生労働省、こども園は内閣府と、施設ごとに担当省庁が異なっていて意思疎通がうまくいかないこともある“縦割り”体制。そういう縦割りを打破して、こどもがどこに預けられていても、すくすくと育っていけるような体制づくりをこども家庭庁が担いたいと思っています」
【キーワード3】こどもや若者の視点に立った政策づくり
「大人が考えた“こうしたらハッピーだろう”ではなく、こどもや若者が本当にやってほしい意見も聞いて実行していくための組織でありたい。
こども家庭庁は、これらのこどもを巡る問題を抜本的に解決し、『こどもまんなか』社会を実現するためにつくられた組織です。こどもや若者、子育て当事者の視点に立って、国の組織を動かしていきます」
こども家庭庁担当大臣から、育児真っ最中のママ&パパへメッセージ
お話/小倉將信大臣 取材協力/こども家庭庁 撮影/林ひろし 取材・文/杉澤美幸
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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