産婦人科と女性内科でできる妊活相談。妊活前から女性の体をトータルにケア
不妊治療を考えたときに最初に気になるのは、「不妊治療クリニック」っていったいどんなところ? どんな治療が待っているの? わかりやすい説明が事前に聞ける? ということ。行ったことのない場所だからこそ、事前に不安が解消できるといいですよね。
不妊治療専門クリニックと一言でいっても、実は治療方針や雰囲気もさまざまです。そこで、初めての人でも2人目不妊でも安心して行けるクリニックを妊活たまごクラブ編集部がレポートします。今回は東京・中央区にある「茅場町いとう医院」を取材しました。 連載「潜入! 妊活を応援するクリニックってどんなところ?」第10回。
不妊治療に悩む人をはじめ、幅広い年齢層が来院
地下鉄茅場町駅出口から徒歩1分の「茅場町いとう医院」。下町の情緒がありながら、オフィスも点在するこの医院には、若い10代から高齢の女性、さらにはお子さま連れで2人目不妊に悩む女性まで、実にさまざまな年齢層の女性が訪れます。その理由は、産婦人科医である伊東宗毅先生と、内科医である伊東佳子先生、2人の先生がいらっしゃるから。不妊専門クリニックではないため、妊娠前から妊活、産後、その後の体調変化まで継続的かつ専門的にケアをしてもらうことができるのです。
産婦人科・内科、それぞれの専門医による診察と治療
たとえば「甲状腺に問題があるけれど、妊活をしたい」など、持病があって心配な場合、まずは内科で甲状腺の病気をコントロールしながら産婦人科と連携して妊活に臨むなど、治療を進めつつ妊活をスタートすることもあります。また、病気とまではいかないものの、体調不良を抱えていたり、肥満ややせなど栄養状態に悩みを抱えていたりする人も相談に来ることが多いそうです。ここでは、産婦人科医が内科の疾患も同時に診るのではなく、内科専門医が知見を生かし、内科の疾患をみることができるのが最大のメリット。専門的な知識で対応してもらえるのは、体調に悩みを抱えている人には心強いポイントです。
急な発熱にも対応。大病院との連携も。
妊活中、妊娠中を含め感染症の心配はまだまだあります。ここではコロナなどの感染症が疑われる場合も相談可能。佳子先生が近隣の発熱外来を請け負う病院と連携を取って適切な対応をしてくれます。また、コロナワクチンにもいち早く対応していたので、ワクチンや薬に関する相談も専門的な知識で答えてもらうことができます。
妊活、栄養などさまざまな悩みに応えるスペシャリストも在籍
先生に聞きにくいこと、病気というほどではない悩み事などは不妊症看護認定看護師、助産師、管理栄養士に相談することもできます。たとえば、ご主人にどうやって不妊治療の相談をするか、不妊治療のステップアップをいつするか、あるいは妊活のためにどのような食事を取り入れたら良いのかなど……。別室でゆっくりと悩みを相談することができます。
併設の鍼灸院、ヨガスタジオを利用してもOK
同じビルの別フロアでは鍼灸院とヨガスタジオがあります。妊活する方に向けて体づくりのための鍼灸コース、ヨガスタジオでは産前の体づくりから、マタニティヨガ、産後ヨガまで、長い間レッスンを受けることができます。
妊娠前から将来の妊娠に向けてサポートしてくれる先生
「最近、プレコンセプションケアという言葉がある通り、妊活と身構えず、妊娠前から心身の不調をケアしてほしいです。また、妊活は妊娠したらおしまいではなく、その後の人生をハッピーにしていくための一時的なケア。気負わずにぜひ来院してください。私たちが必要なケアをしていきたいと思います」。
編集部より一言
健康に不安があるけど妊活してもよいのか、薬を飲んでいるけど妊活してもよいのか……など小さな悩みも聞き入れてくれる、アットホームなクリニックでした。
撮影/花田 梢 取材/中島博子