【専門家監修】ストレッチで全身の血のめぐりをアップ!「運動習慣」を身につけよう
適度な運動が大切だとわかっていても、コロナ禍の今、なかなか始めにくい。外に出るのは抵抗がある…という人は注目です。
手軽にできて血流をアップさせることで妊娠体質に近づくとっておきのストレッチをプロがアドバイス!
生活と体を見直す基本講座「プレコンセプションケア」の視点で、「運動習慣」についてメディカル・フィットネス・コーディネーターの竹内邦子先生に教えてもらいました。
「妊活を始める前にやっておくべき 5つのキーワード」 #6
※参考:「妊活たまごクラブ 2022-2023年版」
体と心を緩めると血流がアップして笑顔も増え、妊娠体質に近づく!
「妊娠体質に近づくために大切なのは、全身の血のめぐりです」と強調する、竹内邦子先生。
肩凝りなどの悩みは、血流が滞っている証拠。そのまま放っておくと、赤ちゃんを育む子宮までかたくなってしまうので要注意。
「ここで紹介するストレッチの目的は『骨盤内の血流を促す』ことと『体と心を緩める』ことです。血のめぐりをよくすることはもちろん、体を緩める習慣をつけることで、自然と笑顔が生まれる。カチカチに凝り固まった体と心のままでは、せっかくの妊娠のチャンスを逃してしまいます。リラクセーションこそ、妊活中に必要なことなのです。ストレッチに即効性はありませんが、副作用もありません。コツコツと毎日続けて血のめぐりを促し、体と心のこわばりを解きほぐしましょう」(竹内邦子先生)
【Stretch1】肩のストレッチ
肩凝りの原因は血流が滞っていること。体の中で最も凝りやすい部位なので、こまめにストレッチでほぐし、血流を促しましょう。眠りが深くなり、朝の目覚めもよくなります。
(1)床にあぐらをかき、両手を胸の前で組み、手のひらを自分のほうに向ける。
(2)そのまま両手を頭上に上げ、手のひらを下に向ける。
(3)(1)に戻る。
(4)再び両手を頭上に上げて、今度は頭の後ろ側に下ろす。このとき、頭が前に出ないようにする。体を反らせないように注意しながら、(1)~(4)を10回繰り返す。
【Stretch2】おしりのエクササイズ
おしりを鍛えることで、下垂しがちな子宮を本来あるべき位置に近づけることができます。尿道・腟・肛門をキュッと引き締めて、緩めることを意識して行いましょう。
(1)仰向けに寝て、肩幅に開いた脚のひざを、右足、左足の順に立て、輪っか型に組んだ両手をウエストの下に入れて、手のひらを床につける。
(2)ひざを手の甲に押しつけたまま、鼻から息を吸いながら肛門を締めてお尻を軽く持ち上げ、口から息を吐きながらお尻を床につけることを10回繰り返す。お尻を上げるときに、腰が一緒に上がらないよう注意する。
(3)両手を腰から外し、体の横で足先方向にまっすぐ伸ばし、両足は軽く開いてかかとが手の指先に触れる位置まで引き寄せる。
(4)肩を床につけたまま、鼻から息を吸いながら腰からお尻までを持ち上げて、自然な呼吸をしながら30秒キープ。口から息を吐きながらゆっくり戻す。肩から膝までが1枚の板になるよう意識するとうまくいく。
【Stretch3】子宮と卵巣のリラクセーション
このポーズは、ひっくり返すと分娩のときとまったく同じポーズになります。血流を促し、着床しやすいふわふわな子宮と卵巣がめざせます。ひざを痛めている人は無理をしないように。
(1)四つんばいになり、両足の第一指(親指)と第一指を引き寄せ、ひざを軽く開いて、かかとの上にお尻をのせる。
(2)両ひじを床につけて、上半身を倒す。
(3)両手を前方に伸ばして、顔と肩を床につけて30秒キープする。床につかない場合は、クッションを抱えて行ってもOK。
【Stretch4】肩と背中のペア・ストレッチ
2人で手をつないで、ゆっくりと伸ばすことで、1人で行う以上にストレッチすることができます。肩から背中を伸ばすよう、意識して行うことで、血流も2人の仲のよさもアップ!
(1)背中合わせになって床に座り、肩幅に開いた脚のひざを右足、左足の順に立て、両手をつなぐ。
(2)両腕を横に広げながらゆっくり真上まで上げ、10秒キープしたら、腕をおろして(1)の姿勢に戻ることを4回繰り返す
(3)再び両腕を真上まで上げ、一方が体を相手にあずけるようにして10秒キープ。これを交互に1回ずつ行う。
■監修/竹内邦子 さん
●撮影/大森忠明
●スタイリスト/シダテルミ
●ヘア・メイク/榊美奈子
●モデル/メイ・パクディ
●イラスト/テライアリサ
●文/飯田由美(BEAM)
※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。