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7/10参議院選挙どう考える?「子育てしやすい社会」を作るために私たちにできること

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2人の強い女の子が紙の投票用紙を箱に入れています。
Ponomariova_Maria/gettyimages


「『選挙? 行かなきゃとは思うけど、今は目の前のことで精一杯…』という子育てファミリーこそ、今回の選挙にぜひ行ってほしい!」と、話すのは、子育て政策に関する提言を行うみらい子育て全国ネットワーク代表の天野妙(あまのたえ)さんです。

そうは言っても投票まであと数日。天野さんに今回の参議院選をどう考えればよいのか、わかりやすく解説していただきました。



子育て世代の投票率が上がれば、政治家も耳を傾ける

出展元:総務省「年齢別投票者数」令和3年10月衆議院議員総選挙速報結果より 



—— 投票に行きたいと思ってもなかなか時間がとれない…と考える子育てファミリーは少なくないと思います。

そうですよね…とてもわかります。

ですが一度、政治家の視点に立ってみてください。政治家は選挙で勝たなければいけませんから、色々な活動をしますよね。有権者の期待に応えたいと思うはずです。でも実際、子育て世代である20〜30歳代の投票率は40%くらい。

「子育て大変!苦しい 」と私たちがいくら訴えても、政治家の多くは「大変なのはわかるけど、子育て世代よりも投票率が高い世代の好感度を狙ったほうが次の選挙で勝てる」と考えます。

その結果、子育てファミリーに必要な政策は後回しになっていきます。

子育て世代の投票率が上がれば、政治家は私たちの声に関心を持ちます。無駄な1票などないのです。

—— とはいえ誰に投票してよいのかわからない、調べる時間もない、という人も多いようです。

そんな方に私がおすすめしたいのが、時間がなくてもサクッと試せる選挙マッチングサービスです。

たとえばNHKの『参議院選挙2022 ボートマッチ』では、政策に関する質問に答えていくだけで自分の考えに近い候補者がわかります。質問内容は、関心がある項目だけ絞り込んで直感的に答えていけますし、結果もとてもわかりやすく表示されます。

もちろんこれだけで決めるのではなく、このマッチングの結果を見た上で、興味を持った候補者をさらに調べてみてくださいね。

参考:参議院選挙2022 ボートマッチ

今回の選挙は女性候補者にも注目!?


—— 今回の選挙で、子育てファミリーに知っておいてほしいことはありますか?

「過去最多の女性国会議員が生まれる選挙」になるかもしれない、ということです。

今回の選挙の立候補では545人中181人が女性です。33.2%と、初めて3割を超えました。選挙結果はまだですが、過去最多の女性議員が生まれることを期待しています。


—— 女性立候補者が増えた背景はなんでしょうか?

2018年5月、“政治分野における男女共同参画の推進に関する法律”が制定されました。世界各国で導入されているクオータ制(格差是正のためマイノリティに比率を割り当てる制度)も視野に入れたものです。簡単に言うと、“女性議員を増やそうという、世界の流れにのった法律”です。

法律が交付されてから国政選挙は2回ありましたが、残念ながらなかなか女性候補者の擁立は増えませんでした。 今回は法律が制定されてはや4年、しかも3回目の国政選挙です。「そろそろ数値目標を出して、男女均等の候補数にしてよ!」というマスコミからの厳しい視線もあって、女性候補者が増えたと考えられます。


「女性候補に投票しよう」は逆差別?


—— 天野さんは今回の選挙ではSNSを中心に「#女性に投票チャレンジ」というアクションを起こして、「女性候補に投票しよう」と、呼びかけています。しかし「男女関係なく優秀な人に投票すべき」「逆差別」という厳しい声もあったとのことですが。


わたしたちは、女性の政治家が少ない理由は「実力不足だから」ではなく、すべての女性を取り巻く社会の構造が原因だと考えています。

ニュースでもよく耳にするようになった「票ハラ」。内閣府が地方議員を対象にした調査によると、女性候補者の65.5%が票ハラの被害を受けている実態(※1)があり、立候補を断念した人もいます。

※1 参考資料:内閣府男女共同参画局HP


これまで政治家といえば、家事や育児をパートナーに任せることができる既婚男性が中心でした。そのため選挙運動も、そのような男性を前提としたスタイルになってしまっています。
女性の場合、いざ立候補できたとしても、家族のケアもしながら過酷な選挙戦を乗り越えなければいけないのです。



さらに、日本財団による2020年の調査「女性と政治」(※2)によれば「女性は政治家に向かない」という根強いジェンダーバイアスが存在していることもわかっています。これらの事実から、女性候補者は男性候補者と比べて圧倒的に不利な状況であることがわかります。

女性に投票するというチャレンジは、既にある不平等な構造を是正するためのポジティブ・アクションであり、「逆差別」ではないと考えています。


※2 参考資料  日本財団【1万人女性意識調査】第2回テーマ「女性と政治」

子育て世代の悩みを解決するために、まずは知ることから


ーー最後に、子育て世代にメッセージをお願いします。

とにかく選挙へ行きましょう!  

白票でも良いので、子育て世代の投票率を上げることが大切です。政治に無関心でいられても、無関係ではいられません。しかも子育てと政治は非常に密接です。

なんで出産するのにお金がかかるの? なんで保育園に入れないの? なんで学校の体操着ってこんなに高いの? なんで日曜日に校庭で遊べないの? なんで給料は上がらないのに教育費は上がるの?

なんでなんで???という疑問や悩みを解決してくれるのは政治だと私は考えています。

今では政治オタクと呼ばれている私ですが、5年前まではまったくの素人でした。ところが政治って知れば知るほど面白いんですよ! アイドルの総選挙と同じようなワクワク感があります。是非、推しを見つけて参議院選挙を楽しんでくださいね。


取材・文/川口美彩子

Profile【天野 妙(あまのたえ)】

合同会社Respect each other代表、みらい子育て全国ネットワーク代表。日本大学理工学部建築学科卒業。株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)等を経て、性別・役職・所属・国籍に関係なく、お互いが尊敬しあう社会づくりに貢献したいと考え、起業。ダイバーシティ/女性活躍を推進する企業の組織コンサルティングや、研修など、企業の風土変革者として活動する傍ら、待機児童問題をはじめとした子育て政策に関する提言を行う政策起業家としても活動中。著書に「男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる (PHP新書)」がある。

公式 Twitter:@Tae_Amano

#女性に投票チャレンジ Twitter

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