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SNS総フォロワー数120万人・ひろぴーファミリー 。いちばん苦労したのは姉妹ゲンカの仲裁。子育てがグッと楽になった秘訣は…

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SNS総フォロワー数120万人、YouTube総再生数2億7000万回の人気インフルエンサー、ひろぴーファミリー。ひなたちゃん(6歳)、ひまりちゃん(4歳)、ひよりちゃん(3歳)の三姉妹を育てるパパ・ママの「子ども目線に立った子育て」が注目されています。前編である今回は、ひろぴーさんに、お子さんとの関わりで大切にしていることについて聞きます。

昔はむしろ子ども嫌い。でも、子どもができて、自分の中の価値観が一気に変わった

「子ども目線で考え始めたら、子育てがグッと楽になった気がする」と話す、ひろぴーさん

――SNSや著書を拝見すると、ひろぴーさんは子ども目線での考え方をすごく大切にして、子育てをされていますね。

ひろぴーさん(以下敬称略) 実は僕、子どもを授かる前は子ども嫌いだったんですよ。だから、妻とも話していたんですが「子どもは1人でいい」と思っていたくらいなんです。僕自身、やりたいことがたくさんあったし、自分の時間が大切っていう感じで…。

ですが、実際に子どもが生まれてみると、子どもにとって自分は「いちばん頼れる存在」であって、自分も「守ってあげたい存在が増えた」という感覚になったんですよね。使命ができたというか、自分のやりたかったことの何よりも子どもを優先したくなった、ということが自分の中でめちゃくちゃ大きかったんです。

あとは、子どもが喜んだり無邪気に笑ったりする姿や、成長していくにつれて「いただきます」「おはよう」みたいな、あいさつを大きな声でしている姿とかを見ていて、大人は子どもから学ぶことがたくさんある、子どもと一緒に大人ももう一度成長しなくちゃいけないなと思ったんです。そのときに、大人は子どもより上の目線じゃなくて、子どもと同じ目線で成長しなくちゃいけないと考えるようになったんです。

子どもと常に同じ目線でいることを意識するようになったのはそこからですね。

――「大人は子どもよりえらい人」じゃなくて、「大人と子どもは対等」ということですね。

ひろぴー そうですね。僕も最初は「子育てしてあげている」っていう目線になっていたんです。でも、長女が保育園のころ、近所の人とか保育園の先生に元気にあいさつしていたんですよ。そのあとで長女が僕に「パパ、あいさつはちゃんと大きな声でしなくちゃダメなんだよ」と言ったんです。

これで、なんだかハッとしたんですよね。あいさつって大切だよなということに、改めて気づかされたというか…。そのこともあって、僕は「いただきます」とか、大人になってだんだん言わなくなっていたんですけど、またしっかり言うようになりました(笑)。

大人が子どもから学ぶことって、本当に多いと思うんです。だからこそ、一緒の目線に立たなきゃダメだな、じゃないと自分も成長できないなと感じましたね。

プレゼン力に事前準備! 育児って頭を使うものだと思っています

ひろぴーファミリー的「育児あるあるの乗りきりかた」。著書では子ども目線での育児が具体的に紹介されている

――著書(『子どもゴコロをつかむ子育て』)でも、「忙しい時に限って、自分でやりたい!がさく裂する」「飲み物をこぼしたら拭くのではなく伸ばす」など、こんな困りごとあるよね~という「育児あるある」について、子ども目線で楽しく乗りきる方法を紹介されています。ひろぴーファミリーの最近の「育児あるある」ってありますか?

ひろぴー うーん、そうですね…。「お子さまランチのおもちゃ、たまりがち」(笑)。ファミレスでもらえるおもちゃって「もう持ってるじゃん」とか「もらってもきっとすぐ使わなくなるなぁ」っていうものを、子どもが選んだりしませんか? なので、僕たちは、ファミレスのおもちゃを選ぶときに、プレゼンをするんです(笑)。

僕がおすすめしているおもちゃがなぜいいのか、これにはこんな遊び方もできるんだよ!みたいなことをしっかり説明して、まだ持っていなかったり、長く遊べそうだなと思うおもちゃに誘導するんです。ちゃんと説明をすると、子どもたちも「それ、おもしろそう!それがいい!」ってなってくれるんですよね。

せっかくもらえるおもちゃだから、子どもたちにちゃんとよさが伝わってないと、不満に思ってしまうんで、しっかり納得してもらいつつ、無駄になりにくいものを選んでもらうようにしていますね。

――育児でよくある困りごとの中でも、ひろぴーファミリーがいちばん乗りきるのが大変だったなと感じるのはどんなことですか?

ひろぴー うちの場合は、姉妹ゲンカですね。何かを取り合ってのケンカがよく起こるんですが、いちばん苦労しましたね。

はじめは仲裁に入ったほうがいいのか、平等に話を聞いたほうがいいのかとか、いろいろ試行錯誤したんですけども、今は僕がその輪の中に入っていって、「パパもこれがほしい」みたいに、溶け込んでいっちゃう。そうやって話しているうちに、最後には全員笑っているという感じでしょうか。姉妹なので、どちらについても不公平になっちゃうので、どっちが悪いとか、どっちが譲りなさいみたいなことについては、口を出さないようにしています。

あとはね、姉妹が取り合いのケンカをしている横で、パパとママが取り合いのケンカを始めたりすると、子どもたちのケンカが一気に冷めるんですよ(笑)。子どもたちのほうから「そんなことしたらダメだよ」って言ってきたりして。

客観的に見ることができれば、子どもたちでも、ダメなことだなってわかるんですよね。でも自分のことだとわからないから、親が実演して見せちゃう。子どもたちを冷静にさせるために親が動くという感じですね。これは結構効きますよ。

――実演して客観的に見せることで、自分たちで間違いに気づいていくなんて、すごくいいアイデアですね。

ひろぴー 頭ごなしにやめなさいって言われても、何がダメなのかがわかっていないと、また次もやっちゃいますからね。しっかり絵で見て、自分で気づくことが大切ですよね。そのために、夫婦で即興演劇です(笑)。

あとは、ケンカが起こらないように争いの芽を摘んでおく、というのもありますね。とくに外出先では、これが大事かなと思っています。たとえば、外でジュースやおにぎりを複数買うときも、いろいろな種類は買わないで、全部同じもの。そうすれば、こっちがいいみたいな争いがなくなります。育児でも、事前準備が重要ですよね。

――プレゼン力に事前準備。パパにも想像力が必要ですね。

ひろぴー そうなんです。僕は「育児って頭を使うもの」って思います(笑)。でも、そうしておくと、育児って楽になる部分が多い気がします。

ちなみに、ブッフェ形式の食事でもプレゼンしますよ。ブッフェっていろいろなものがあるのに、子どもって、いつも食べているものを選びがちじゃないですか。親としては、せっかくだからこんなものを食べてほしいとか、ちょっと高価なものを食べてみてほしいとか、ありませんか?

そういうときはプレゼンですね。ちなみに僕は、原価の高いフルーツを中心にプレゼンすることが多いです(笑)。フルーツって、たくさん食べられることって、少ないじゃないですか。だから「フルーツって、毎日食べてないけれど、今日だったらいっぱい食べれられるんだよ~!」って、おすすめしてます(笑)。

あとは、「保育園、お迎えに行ったのに、帰りたがらない」もよくありますね。おもちゃに夢中になっているときに迎えに行っちゃうと、なかなか帰ってくれないこと、ありませんか?

僕の場合、この対策は朝から始まるんです。朝、保育園に送っていくときに、「今日は、何時ごろに迎えに行くから、それまでにお片づけをしておいてね」って伝えておくんです。これ、言っておくのと言わないのとでは、全然違うんですよ。あとは「今日の夕飯、楽しみなものがあるよ~」というのも伝えますね。違ってがっかりされたり、それは楽しみじゃないと思われても困るので、具体的なメニューは言わないんです。ワクワクだけを提供して、帰ることが楽しみになるようにしています。常に準備、ですね。

――準備はとても大事ですね。ひろぴーさんやママさんも、最初からこんなに上手に育児の困りごとを乗りきれていたのですか?

ひろぴー いや、これは子育てしながら試行錯誤しまくった結果、生み出した乗りきり方法という感じですね。

育児し始めのころは、全然笑顔で乗りきることなんてできなかったです。イライラして、怒ってしまって、自己嫌悪に陥って…の繰り返しだったんですけど、子どもの目線で考えることによって、解決できたことがけっこうありまして。この発想の転換で、子育てがグッと楽になった気がします。

――その発想の転換はどこから生まれたのですか?

ひろぴー 僕は以前、実演販売の仕事をやっていて、そのときにお客さんへの営業と子育てってちょっと似ているなと気づいたんです。

営業とか販売って、お客さんに「買ってください」って言っていても絶対買ってくれないんですよ(笑)。だから、僕の場合、お客さんにいろんな質問をしていたんですね。そうすると、お客さんが少しずつ心を開いてくれて、結果営業につながっていったんです。

子育ても少し似ていて、子どもにあれしなさい!これしなさい!という言い方をしても、子どもは絶対やらない。だから、子どもに気持ちよく動いてもらうためには、僕はどういうプロセスで話をすればいいかなと考えるようにしたんです。

――確かに、相手の気持ちに立って考えるというところが似ていますね。

ひろぴー そうなんです。似ていますよね。だから僕、子育て上手な人は絶対営業もうまいと思っています(笑)。

――小さなことでも毎日だとつらくなりがちな「育児あるある」ですが、子ども目線になることで、子どもも楽しく乗りきれて、大人もすごく楽になるんですね。そんなひろぴーさんにとって、いちばん幸せなお子さんとの時間って、どんなときですか?

ひろぴー それは、寝かしつけのときの“パパの取り合い”ですね。もうダントツ。三姉妹なので、パパの右腕と左腕と、そしておなかの上。特等席を奪い合っています(笑)。

僕、おふろと寝かしつけっていうのは、いちばん何気ない会話ができる時間だと思っているんで、仕事で留守にしていなければ、絶対にはずしたくない子どもとの時間なんです。少しですが、ママの負担も軽減できますしね。

子育てというか、子どもと接するときの「必要以外の日常会話」を僕は大事にしているんです。指示みたいな会話ばかりだと、友だちみたいに楽しい会話ができなくなっちゃう気がするんですよ。でも、アニメとか共通の趣味とかの話は、気をつかわずに会話ができると思うんですね。意味がないような会話だけど、親子関係にはめっちゃ意味のある重要な時間だと思うんです。

――上からの目線じゃなくて、常に友だちのように同じ目線でいてくれれば、何かしてほしいときにも「仲のいい友だちの言うことなら聞いてあげよう」って思えそうですね。

ひろぴー 確かに、そうですね。何気ない会話で、親子の信頼関係がグッと強まるというか…。「どうして、お子さんがちゃんと話を聞いてくれるの?」みたいに聞かれることも多いんですけど、こういう何気ない時間の積み重ねというか、毎日の小さな積み重ねで、子育てがグッと楽になっているのかもしれませんね。

お話・写真提供/ひろぴーファミリー 取材・文/酒井有美、たまひよONLINE編集部

子ども目線に立って考えること、そして事前準備やプレゼンなど、頭を使って子どもと接することで、よくある困りごと「育児あるある」を大人も子どもも楽しく乗りきれることを教えてくれたひろぴーさん。とても楽しそうにお話されている姿も印象的でした。後編では、YouTube活動に込められた思いやご夫婦の関係などについて聞きました。

ひろぴーファミリー

Profile
育児のリアルを発信するYouTubeチャンネル「ひろぴーファミリー~楽しく育児~」が登録者数30万人超の人気インフルエンサー。3姉妹と夫婦の日常を綴った動画が「癒やされる」「かわいい」と幅広い世代から多数の共感を集めている。2024年夏、四女が誕生。児童虐待防止団体の支援活動にも積極的に参加。TikTokアカウント「hiropy」のフォロワー数54万人超などSNS総フォロワー数は120万人を超える。

ひろぴーファミリーのYouTube 

ひろぴーファミリーのInstagram

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2024年8月現在のものです。

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