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いざという時にどう備える?赤ちゃんがいる家庭の防災対策、必要な心構えとは?

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9月1日は防災の日。今から95年前の同じ日に、10万人以上の死者・行方不明者を出した関東大震災が起きたのをきっかけに制定されました。記憶に新しい、西日本豪雨や、大阪府北部で起こった地震…。災害大国と言われる日本で、災害時に備えて、赤ちゃんがいる家庭はどんな心構えが必要なのか、NPO法人MAMA-PLUGの代表・冨川万美さんに聞きました。

大地震はいつどこで起きるかわからない

全国地震動予測地図2018年版」によれば、首都圏をはじめとする日本の多くの都市で、今後30年間以内に、ほぼ確実に震度6弱以上の揺れが起こるとされています。とくに懸念されているのは、関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされる、南海トラフ地震。そして首都の中枢機能への影響が懸念される、首都直下地震です。両者とも、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。

「でも、住んでいる地域の確率が低いからといって安心しないでください。実際に、2016年4月に発生した熊本地震を引き起こした布田川断層帯の地震発生確率は、30年以内に1%未満という予測でした。大阪北部地震の原因と想定されているのも活断層。日本ではまだ見つかっていない活断層も多いと言われ、住んでいる場所の大地震が発生する確率が低くても、いつ・どこで大きな地震が起きてもおかしくないと考えてください」(冨川さん・以下同)

いざというときのこと、話し合っていますか?

『ひよこクラブ』の読者ママに、「災害への備え」について聞いたところ、約半数は、家族で災害時の行動を話し合ったことがなかったり、出産後、防災グッズの見直しをしていませんでした(※)。冨川さんによれば、防災グッズなどの備えも大切ですが、まず始めたいのは家族といざというときの行動を話し合っておくことだそう。

「災害時に多いのが、家族と出会えなかったという悩み。避難所は大混乱なので、実際には親せきなど知人を頼る人も多いですが、パパにそれを伝えておかなかったために、パパと会えたのが数日後というケースもあります。

また、東日本大震災では、津波の被害を受けた避難所もありました。避難先は複数考えておいたほうがいいでしょう。避難先やその優先順位、誰を頼るのかなど、家族でルールは必ず決めておいて。パパの関心が薄いなら、メモに書いて渡しておくだけでも違います」

※0~1歳11ケ月の赤ちゃんを持つたまひよモニター会員ママ516人のアンケート結果より

赤ちゃんがいる家庭に避難所は厳しい…

テレビのニュースや報道を見て、災害時に避難所で過ごすことを想定しているママも多いでしょう。しかし、授乳や夜泣きがある赤ちゃんにとって、避難所は過ごしやすい場所とは言いにくいそう。冨川さんによれば、実際に、東日本大震災や、熊本地震でも、多くのママが自宅避難を選択していたそうです。

「大きな地震の場合、車で1時間も走れば被災状況は大きく異なります。自宅が住めないほどの状態なら、被害の少ない地域に移動することも考えましょう。東日本大震災では、『みんなが頑張っているときに、逃げ出すなんて…』と罪悪感を抱くママもいました。

でも、赤ちゃんにとって、おふろに入れなかったり、清潔な水が手に入らない状況は、生活できる環境ではありません。避難所は一時的な場所ととらえて、時には被災地から移動する勇気をもって備えましょう。

また、ママの心の安定も大切。ママは避難生活の中心になることが多いもの。冷静な判断をしたり、前向きに進むためにも、自分自身のリフレッシュ法や心のケアを忘れないようにしましょう」

冨川さんによれば、災害に対する備えをいちばん妨げるのは「まさか自分が被災することはないだろう」という気持ちだそう。まずは「今、ここで災害が起きたら…?」を想像するだけでもいいので、すぐに取り組んでみましょう。おのずと必要な対策が見えてきます。

「ひよこクラブ」2018年9月号 (8月10日発売)では、「0~2才のための防災手帳」特集を掲載。実際に被災したママの体験談、赤ちゃんと地震にあったらまずすべきこと、子どもが複数いる場合の避難方法など、ママ・パパが目を通しておきたいリアルな情報がいっぱいです。防災の日に合わせて、チェックしてみてくださいね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修:冨川万美さん
NPO法人MAMA-PLUG代表。東日本大震災で被災したママたちの支援活動を通して、防災に関する事業を開始。クリエーティブな視点で、女性と家族をサポートしています。

■イラスト:アベナオミさん
宮城県在住のイラストレーター・防災士。2011年の東日本大震災では子連れで被災。その後、防災をテーマにコミックエッセイなどを執筆しています。「ひよこクラブ」9月号には、被災時の体験マンガも掲載しています。

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