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内祝い濱口優さん・妊活振り返りインタビュー「妊活に合格・不合格はない！！」
更新
2022年7月に男の子が誕生し、パパになった濱口優さん。近年は男性妊活のセミナーなどにも登壇しご自身の妊活経験をお話しされています。
妊活で男性ができること、やるべきことは？ 夫婦円満の秘訣は？これから結婚・妊活をするみなさんに伝えたいことは？男性妊活の本音をたっぷり語っていただきました。
濱口優さんの妊活振り返りインタビュー『今だから言える男性妊活。子どもが生まれて思うこと。』。
今回お届けする＜後編＞では、妊活中の夫婦関係で実践したこと、また読者へのメッセージを、妊活たまごクラブがお聞きしました。
『濱口優さん妊活振り返りInterview 今だから言える男性妊活。子どもが生まれて思うこと。』 #1
※参考：「妊活たまごクラブ 2023-2024年版」
奥さんに「任せる」ではなく妊活のこと「全部教えて」
とはいえ、濱口さんのように積極的に検査を受けてくれる男性ばかりではありません。夫が病院へ行くのを嫌がる、検査を受けてくれない…そんな妻たちの嘆きの声も、いまだによく耳にします。
「それはたぶん、検査結果が合格・不合格だと思っていて、『不合格』って言われたら嫌なんだと思います。もしかしたら奥さんに嫌われちゃうかもしれへん、それが離婚の原因になるかもしれへん、いろいろ考えて怖いんじゃないかな。あと、男性には『俺は問題ない』という思い込みもあるかも。根拠なき自信（笑）。その気持ちもわかりますけどね」
男性が検査を受けたくないというのは妊活を放棄するということ。パートナーが悩んでいて2人の子どもが欲しいなら怖がらなくていいよ！
でも、不安な気持ちは妻も同じ。だからこそ勇気を出して一歩踏み出して欲しいと語ります。
「検査を拒否するって、妊活を放棄するということだと思うんです。もちろん検査を受けなくても授かれるかたもいっぱいいると思うんですけど、もしパートナーが悩んでいて、2人の子どもが欲しいと考えていなら、検査を受けることは協力じゃなくて当たり前のことだと思うんですよね。1回の検査結果がよくなったからといって、男としてダメなんだってことではないから、そこはあんまり悲観的にならなくていいし、怖がらなくていいよ！」
妊活中は気持ちに温度差が生じたり、ちょっとしたことでギスギスしたり。不安定になりがちな夫婦関係、濱口さんはどのようにしてうまく保っていたのでしょうか。
「妊活については奥さんが先に勉強していたので、『それはどういうものなの？』『痛くないの？』『怖くないの？』といろいろ聞いて、2人で話し合いました。奥さんに『任すわ』じゃなくて『全部教えて欲しい』。妊活のことを〝避けたい話”にはしたくなかったから、何気ない会話のなかで話すようにしていましたね。ちょっとしたすれ違いでけんかになりそうなときは、すぐには言わずに少し時間をおいてみる。冷静になったところで説明を求めれば『なるほど、そういうことだったんだ』と納得できます。感情的になってぶつかると、本当は1の問題だったのが10までふくれ上がって、ムダな争いが生まれちゃいますからね」
“夫婦2人で妊活”をしっかり実践した濱口さん。これまでに何度か男性妊活セミナーに登壇しています。
「男性にとって妊活が気軽になってくれたらな、堅苦しく考えないようにしてくれたらな、と思って出席しています。『検査を受けるぞ』って、やっぱりちょっと重いじゃないですか。だから僕が『あんまり表立っては言われへんけど、経験しといたらちょっと面白いで』とか『実はこんなことがあってな』とか話すことで、男性にとって妊活のハードルが少しでも下がるといいなと思って」
これから妊活を始めようと考えている男性に向けて、こんな力強いメッセージを贈ってくれました。
「妊活のスタートはまず自分を知ることから。自分の体が今どんな状態かわかれば、対処していく方法を医師が教えてくれるし、サポートしてくれます。だから現状を知るという意味でも、まずは検査を受けたほうがいい。それが妊活の第一歩です」
男は単純だから奥さんはうまく褒めて！
そして2022年7月、男の子が誕生してパパに！ 子どもの話になると、自然と笑みがこぼれます。
「新生児の頃は、ちょっとでも泣いたら『どうしたんだ！？』ってパニックに。その頃に比べたら今はお世話の周期もわかるようになったし、よく眠るようにもなったし、僕たちもずいぶん落ち着いてきました」妊活同様、子育ても夫婦2人で楽しむのが濱口家のスタイル。一緒に子育てをするなかで、新たに気づいたこともあるといいます。
「男性は仕事があるから1回外に出て、そこで気持ちをリセットして家に帰れる。でもその間、女性は1人で赤ちゃんを見ているわけですよね。目を離せないからトイレに行くのも怖い、シャワーも浴びられない…。僕もそうでしたけど、女性は自分のことが何もできないような状況のなかで育児しているんだってことを、男性はなかなか想像できないんですよ。女性は本当にすごい。だから僕も、もっともっと協力しないといけないなと思っています」
さらに、芸人仲間であり子育ての先輩でもある土田晃之さんの印象的な話も教えてくれました。
「つっちー（土田さん）が泣いている子どもを抱いたら泣き止んだ。そのとき奥さんに『お父さんに抱っこされると私より安心感があるのかな』と言われたそうで、満面の笑みで『それからは俺が抱っこするようになった』って（笑）。今考えたら奥さんに乗せられただけかもしれないけれど、すごくいいなと思いました。『抱っこしてよ』『手伝ってよ』だとカチンとくるけど、うまく乗せてくれれば喜んでやっちゃう。結局、男は奥さんに褒められたいんです。ホント単純なので、奥さんはうまく褒めてあげてください！」
結婚も妊活も一般的には遅めといわれる年齢で、妻とは18才差。でも「これが神様が決めた僕の運命。人とは比べない」とキッパリ。
「この年齢やからこそ、『ここからの俺の人生は子どもにすべて捧げるぜ！』と思えたりもします。『年齢いってから結婚して子どもを授かるパターンもあるんだ』『年の差婚でも幸せそうでええやん』、そう思われる家族になりたいですね」
●濱口優 Profile
1972年、大阪府生まれ。1990年、有野晋哉さんとお笑いコンビ「よゐこ」を結成。数多くのバラエティ番組に出演し、人気お笑いコンビに。テレビ朝日系バラエティ「いきなり！黄金伝説。」では無人島生活企画において、素潜りで魚を捕るキャラクターで人気を集める。2018年にタレントの南 明奈さんと結婚、2022年7月に男の子が誕生。YouTube「濱口夫婦チャンネル」では南さんと2人で不定期配信中。
●撮影／Hananojyo
●スタイリスト／山崎康洋（ニューメグロ衣裳）
●ヘア・メイク／樅野知子
●構成・文／本木頼子
※記事掲載の内容は2023年2月25日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。
▼『妊活たまごクラブ2023-2024年版』は、妊活に役立つ情報が一冊に詰まった妊活スタートブック
