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[妊活] マキシマム ザ ホルモン ナヲさん インタビュー<後編> 後悔しないためにもチャレンジを!

更新


「どうしても2人目が欲しい!」とバンドの人気絶頂期にライブ活動を休止して妊活に専念したナヲさん。妊活休業に至るまでの経緯や妊活中のつらい経験、当時の思いなどを振り返り、本音で語っていただきました。
今回は、ナヲさんインタビュー<後編>をお届けします。

マキシマム ザ ホルモン ナヲさん インタビュー<前編> 人気絶頂のロックバンドが妊活休業!?

マキシマム ザ ホルモン ナヲさん Profile

1975年生まれ、東京都出身。ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」で「ドラムと女声(おんなごえ)と姉」を担当。 2010年5月に長女を出産。2015年3月に妊活休業を発表しライブ活動を休止。2016年9月、二女を出産。
マキシマム ザ ホルモン公式サイト

40才で妊娠・出産した私から伝えたいこと

「子どもが欲しい気持ちが少しでもあるならら後悔しないためにもチャレンジを!」

ステップアップを決断した途端に…

それでもやっぱり2人目が欲しい。妊活を再開したものの生理が来るたびに落ち込んだそうです。

友だちもこういう気持ちでいたんだって、初めて気づきました

「それまでは同じように2人目を欲しがっている友だちが『生理が来るたびに泣いてる』とか言っているのを聞いて、『いやいや、泣くことないでしょ』なんて思っていたけど、ホントにそのとおりでした。『はぁ〜また生理来ちゃったか…』って絶望的な気持ちになって。
でも私はもともと楽観主義で、『いけるいける、大丈夫大丈夫!』っていう性格だから、どよ〜んと落ち込むのはその日くらい。それに私がどんよりしていたら、赤ちゃんだって『こんな暗い家に生まれたくないよ』って思うだろうと(笑)。気持ちを切り替えて妊活を続けました」

前向きに妊活に取り組むことができたのには、こんな理由も

「最初に不妊検査を受けていたから気持ち的に余裕があったんだと思います。だから周囲の女子にも『彼氏ができる前に病院に行け!』ってすすめているんです。『何があるかわからないから先に調べておいたほうがいいよ』って。
何か問題があったとしても先にわかっていれば対策を考えることができる。それだけでいろんなことが変わっていくはずだから」

妊活に関して夫婦間での決め事はあったのでしょうか?

「妊活のリミットも決めていなかったし、とくに決め事はありませんでしたね。ただ、毎回の”仲よし”が義務っぽくなっちゃうのはお互いにとってよくないと思って、ギスギスしないように心がけていました。スマホのアプリでお互いに排卵日の情報を共有したりして。それでも数カ月は妊娠できず…。
だんだんと『これ、ヤバくないか?』ってあせってきて、ダンナと『もし今回駄目だったら、つべこべ言わずに体外受精しよう』っていう話をしていたところで妊娠しました」


妊活している自分に誇りを持って!

再び流産の危機に見舞われたものの、2カ月間の絶対安静を経て2016年9月、二女を出産。

「ダンナも娘も私の母も、お姑さんまで立ち会いのにぎやかな出産(笑)。無痛分娩だったので『よし、産むぞ! みんなで歌おう!』『♪ハッピバースデートゥーユー』って歌いながら産みました(笑)」

へその緒を切ったのは長女。「トマトちゃん」が戻ってきてくれたことに泣いて喜んだそうです

「私は3人きょうだいで3才下と7才下の弟がいるんですけど、子どものころから7才下の弟のことはとにかくかわいいと思っていました。今はもういいオッサンだけど、いまだにかわいいもんね。会ったら『千円やろうか?』みたいな(笑)。
うちの娘たちも6才違いだから、上の子は妹の面倒をよく見てくれます。姉妹で年は離れちゃったけれど、わが家にとってはこれがベストなタイミングだったのかなと思っています」

40才での妊娠・出産。ナヲさんの結論は「妊活してホントによかった!」でした

「『年齢的にもう無理かも』と思っても自分がチャレンジしたいと思うならすべきだと思います。だって後悔してほしくないから。やれることを全部やって、それでも駄目だったら新しい道を考えればいいと思うの。
子どもがいる人生が絶対なわけじゃないし、2人だけでとても幸せに過ごしてる夫婦だっている。でも、もし心のどこかに『子どもが欲しいな』という気持ちが少しでもあるんだったら、とにかくチャレンジしてみてほしいです。
私も年齢的に不安がありました。自分の体にも赤ちゃんにもリスクが高い。それでも挑戦したかった。だからどんな結果になったとしても『妊活してよかった!』と思います」

最後にナヲさんからのメッセージ


「妊活と仕事の両立って相当しんどいですよね。どこかでずっと『申し訳ない』って気持ちを背負ってる気がする。私はカタギの人間じゃないので偉そうには言えませんが(笑)、時にはずうずうしくなっていいと思います。
3児の母である私の母親は昔、1人をおんぶして2人と手をつないでバーッて走っていたら、見知らぬ人に『すげーな』って言われたらしいんですよ。母はパッと振り返って『女は弱し。されど母は強し!』と言ってやったと(笑)。母の名言です(笑)。
母になるんだもん。そのくらいの気持ちで腹くくって強くなってほしい。『申し訳ない』ばかりじゃなくていいと思う。もちろん、やるべきことはきっちりやらなきゃいけない。時には仕事で人の倍も頑張らなきゃならないこともあるかもしれない。でも、人間を1人産み育てるってすごいことなんだから、誇らしくしていいと思う。
まぁ、私は小学1年生の1期の通信簿に『心臓に毛が生えている』って書かれたくらいの人間なので、世の中のみんなが私のようにずうずうしくはなれないと思うけれど(笑)」


ナヲさんの〝妊活3カ条〞

1・夫婦で病院へ行き不妊検査を受けるべし

妊活は夫婦の問題だから2人で検査を受けることが大事だと思う。もしダンナが検査を拒否したら「え!? まさかビビッてんの?」って言ってやりな。たいがいの男は「ビビッてんの?」って言われたら「ビビッてねーし!」ってなるから(笑)。

2・ 時にはずうずうしくなるべし

妊活中はスタジオ練習の日も「この曜日だけはホットヨガに行かせてほしい」と調整依頼。妊娠して出産しないとライブ活動も復活できないから、「今、私がやるべきことはこれ(妊活)だから」って、腹をくくってずうずうしくお願いしました。

3・1人で悩まず妊活をみんなで共有すべき

妊活中って、だれにも言えずに1人で悩んだり落ち込んだりしがちだけど、どんどん言ってもいいんじゃないかな。思っているよりもまわりは理解してくれるし支えてくれると思う! 生まれたらみんなが自分の子のように愛してくれる気がします。

ブログで妊活や妊娠・出産を報告!


妊活休業にあたってのメッセージや妊活報告、出産ドキュメントまでをブログで公開。妊活中のファンからの応援メッセージも多数届いたそう。
オフィシャルブログ「ナヲちゃんの桃色吐息」

不妊治療へ踏み出せないハードルって? #1 治療と仕事の両立

■撮影/関 信行
■ヘア&メイク/凜 
■取材・文/本木頼子

▼発売中の『妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニック受診ガイド2018-2019』は、妊活から一歩踏み出して、不妊治療を考え始めたら手に取ってほしい1冊。

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