育児導線って知ってる?お世話がしやすい!赤ちゃんのお部屋づくりのポイント3【専門家】
産前に始めたい、赤ちゃんと暮らすためのお部屋づくり。ポイントは、「育児動線」。ママ、パパが動きやすい家具・家電、お世話グッズの配置を考えて、産後、赤ちゃんのお世話がスムーズにできるお部屋を目指しましょう。さらに、赤ちゃんにとって安全で快適なことも大切です。産後すぐは慣れない育児で忙しいので、妊娠中に夫婦で話し合ってお部屋を整えて!
育児がしやすい動線を考えよう
生まれてすぐは、昼も夜も赤ちゃん中心の生活になります。ママ、パパができるだけスムーズにお世話ができるように、動線を考えて家具やお世話グッズの配置を決めおくとGOOD。お世話を立ってするか座ってするかでも、出産準備が変わります。まずは妊娠中に、できるだけお世話をイメージして準備をし、産後、自分たちがよりお世話しやすいように整えていきましょう。
①お世話をする場所を考える
おむつ替えや授乳、沐浴など、毎日するお世話をどこで行うか考えておきましょう。赤ちゃんは、決まった場所でお世話をされると安心できるもの。新生児期以降も継続して「お世話をする場所」として設定できるスペースを考えて。
こんなところをチェックして
・昼夜のねんねスペース
・おむつ替えスペース
・授乳スペース
・沐浴スペース
②お世話のしやすさを考えて、家具の配置を見直す
それぞれのお世話スペースが決まったら、動きやすい位置に家具や家電の配置を見直して。赤ちゃんを抱っこして移動するときにつまずかないように、足元の整理・整頓も見落としがちな重要ポイントです。
こんなところをチェックして
・ママ、パパが動きやすい動線になっているか
・家事中に赤ちゃんの様子を確認できるか
・床につまずきやすいものが落ちていないか
③使いやすい位置にお世話グッズを収納する
お世話スペースが整ったら、お世話ごとに必要なアイテムを手が届きやすい場所に、使いやすくまとめておくと便利です。同時に、かさばるストック類の収納スペースも考えておくと◎。
こんなところをチェックして
・お世話グッズの出し入れがしやすいか
・だれにでもわかりやすく収納できているか
・ストックの置き場所を考えたか
赤ちゃんにとっての安全を考えよう
部屋の中に、赤ちゃんにとって危険なものがないかチェックしておいて。とくに赤ちゃんが多くの時間を過ごす、ねんねスペースは要注意。低月齢の時期は、「あまり動かないから大丈夫」という思いから、ふと目を離したすきに転落する事故も。また、ねんねスペースの近くに物を置いていると、落下物でけがをしたり、顔を覆われて窒息したりする危険があります。安心、安全に過ごせるよう対策しておきましょう。
赤ちゃんが快適に過ごせる環境にしよう
赤ちゃんの日中の居場所は、冷暖房の風や日光が直接当たらない位置に。赤ちゃんは体温調節が苦手なので、冷暖房をうまく使って管理してあげましょう。室温は、夏は26~28度、秋冬は日中なら20~22度、夜は18~19度が適温です。冬は、寒そうだからと暖めすぎてしまいがちなので注意が必要。
また、ママは産後の体力回復のため「産後1カ月はあまり掃除できない」と考え、妊娠中からものを減らし、最低限の掃除で済むように部屋を整えましょう。
取材・文/たまごクラブ編集部
お世話のしやすいお部屋づくりには、妊娠中の準備が大切。赤ちゃんにとっての安全や生まれる季節も考えながら、部屋の整理整頓、配置替え、ベビーグッズの収納などを進めていきましょう。
参考/『後期のたまごクラブ』2022年夏号「赤ちゃんが快適&安全でお世話しやすい 夏~冬生まれベビーのお部屋づくりルール」
「後期のたまごクラブ 夏号」には、赤ちゃんのお部屋づくり特集があります。
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