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“陣クス”「お迎え棒」の認知度は約半数! お産ジンクスナンバー1は「焼肉を食べる」。「栄養ドリンク」を飲むともっと効果的説も…

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妊婦は心臓の形をした手のひらのシンボルに保持しています。赤ちゃんを待っている愛するお母さん。マタニティ、子育て、準備と期待の概念。
NataliaDeriabina/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「医学的な根拠はないけれど、これをしたら陣痛が来る!というようなジンクスを聞いたことがありますか?もしくは、出産の際に実践してみて効果があったジンクスはありますか?」と、質問。約3割のママが「実際に試してみた」と、回答しました。その効果はいかに……。

お産ジンクス最多は「焼肉を食べに行く」説

聞いたことがある、試してみた“陣クス”では「スクワット」「ウォーキング」「階段上り下り」「ツボを押す」「掃除」「ラズベリーリーフティー」などの声が届き、最多は「焼肉」「栄養ドリンク」でした。

「焼肉を食べるというジンクスを聞き、出産予定日が近かったためお家で焼肉パーティーをしていたら破水しました(笑)」(もちころ)

「焼肉を食べると陣痛が来る?そんなわけないやろ!と半信半疑で食べに行った翌日に出産。噂は本当なのかもしれない(笑)」(あちゃん)

焼肉とともに某栄養ドリンクを飲むとより効果的説

「栄養ドリンクを飲む、スクワットをする、窓拭きをする、などあらゆるジンクスを試しました。年末に良い焼肉を食べている最中に陣痛が来て……。高いお肉を一切れしか食べれなかったのが悔しかった…」(まりも)

「焼肉、雑巾がけ、栄養ドリンク、スクワット、階段上り下りなどSNS等で見たものは全部やりました!その甲斐あって?予定日2日前に何とか生まれてきてくれました」(ほのママ)

「焼肉を食べるといい、栄養ドリンクを飲むといいと聞いて、臨月に食べ過ぎて母子共に大きくなりすぎた(笑)」(さや)

と、効果があった!コメントがある一方でやはり……。

「栄養ドリンクを飲んで、焼肉を食べると陣痛が来ると言われ、飲んで食べて。しかし陣痛はきませんでした。産婦人科の先生に内診の時にグリグリされたのが効いて、その日の夜に陣痛が来ました!先生凄すぎ‼」(さーこ)

「スクワット、栄養ドリンクを飲む、1万歩歩く、焼肉を食べる、出ておいでと話しかける、ピザを食べる、ツボを押す。全て効かなかったです」(みい)

「焼肉、栄養ドリンク、歩く、スクワット。長男も次男も全て効果なしで予定日超えました」(m)

「お迎え棒」って都市伝説なの? その謎に迫る

昔から知られている陣クスに「お迎え棒」があります。臨月の性行為のことで、現代の妊婦さんは知らない人が多いのでは?と、アンケートをとったところ意外にも周知されていることがわかりました。

「お迎え棒」という陣痛にまつわるジンクスを聞いたことがありますか?

ある 47.2%
ない 52.8%

なんと2人にひとりは「お迎え棒」について認知しており、実際に試した人もいたようですが、その効果に関しては意見が割れました。

「お迎え棒」は、都市伝説と言われつつも信憑性が気になるところです。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。

「医学的な根拠は0であっても、語り継がれるにはワケがある」と、濵脇先生

「精液には『プロスタグランディン』という成分が含まれています。これは子宮を収縮させるホルモン『オキシトシン』と同じく、子宮に強い刺激を与える物質で、実際に分娩誘発剤や促進剤にも使用されています。

とはいえ精液にどれほどの陣痛促進効果があるのかについては、医学的なデータや統計はありません。妊娠中は膣の自浄作用が弱まるので、感染症を防ぐために性交にはコンドームは必須です。そういった理由からも、「お迎え棒には医学的な根拠はない」と言われています。

でも効果は0、と、決めつけるのも違うと思います。予定日超過の妊婦さんは不安でいっぱいです。
私は妊婦さんからよく『出産前にすべきことはありますか?』と、質問されると『夫婦のコミュニケーションをしっかりとり、仲良しでいることです』と、アドバイスしています。
赤ちゃんが生まれれば夫婦での共同作業がぐんと増えます。仲良く連携をとるためにも、産前からコミュニケーションをしっかりとっておいたほうがいいのです。

『なるべく自然に産みたい。自分に何かできることはないか』として、焼肉、栄養ドリンク、スクワットなどお産ジンクスを試すことで、気持ちを落ち着かせるだけでも大いに効果があると言えるのではないでしょうか。

私はこれまでたくさんのお産に立ち会いましたが、妊婦さんが100人いたら100通りの出産ドラマがあります。『出産って人知が及ばない』と感じる体験も少なくありません。医学的なデータや実証も大事です。けれども私は、お産はもっと自由であっていいとも思うのです。

長いようで短い妊婦生活を、自分らしく謳歌して欲しいと思います」

濵脇文子(はまわき ふみこ)

PROFILE)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数248人)
※記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

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